烏山線のキハ40が消えるということは、冷静に考えてみれば関東のJREから国鉄型DCが消えるということであり、しかも最近関鉄キハ101・102は正式に廃車となって某所に引き取られたということで、残る関東の国鉄型DCはひたちなかにキハ205が残るのみとなります (水島臨海のキハ20は間もなく完全引退するとか……)。そして小湊鐵道キハ200といすみ鉄道のキハ52・58、関鉄キハ310・キハ0・竜ヶ崎線キハ532を加えたものが、関東最後の「昭和な現役ディーゼルカー」の陣容ということになりましょう。既に平成も29年。やむを得ない時間の流れでしょうか……。
というわけで、東京からTXに乗ってひとっ飛びな常総線に、最早朝ラッシュ時専用となった観はありますが、まとまった数でキハ310・キハ0が現存しているのはいよいよ貴重なことだと思われます。そして、キハ101・102が水海道から姿を消した後も、物置代わりとして放置され続けているキハ301……。TX開業による運用数激減の頃からずっと放置されているキハ301が再起することは最早有り得ないでしょうが (TX開業前日、最後の力走をする姿はこちら)、今や「その気になれば車庫のメインステージに引っ張り出すことが可能な」キハ30として大きな価値を持っているように思われます。水島臨海で現役な1両と、美濃太田で放置されている1両、大多喜で動態復活待ちの1両を除けば、横川・足尾・鍛冶屋線 (市原&鍛冶屋) の保存車 (そして関鉄キハ101・102) のいずれも本線とは切れたところにありますので……。まぁ、最早この位置から動くとは思えないのも確かですが。あとは会津鉄道・芦ノ牧温泉のAT-301と、鉄道総研の湘南色か……。本当に減ったものです。