地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第八ジャカルタ炎鉄録 (20) 消滅直前青胴客車

2017-02-16 12:44:00 | インドネシアの鉄道


 昨日はインドネシアの各地で地方首長選挙が実施され、とりわけ注目のジャカルタ特別州知事選挙では、ゴルカル党・ユドヨノ大統領の息子のアグス氏が脱落し、ジョコウィ大統領の盟友たる現職のアホック氏と、与党に近いながらも対抗馬となったアニス氏の決選投票となった旨が伝えられているところです。アホック氏が勝てばジョコウィ再選にも道が開け、アニス氏が浮動票化したムスリム票を取り付けて勝てば次の大統領選も流動化し、インドネシアのインフラをめぐる日中角逐にも影響がありそうです。そんな矢先の『日経新聞』では、KCIC (Kereta Cepat Indonesia China……これでは「ティオンコック」ではなく「チナ」になるわけですが、良いのか?) が中国流用地取得の不可能さゆえに完全に漂流している旨が伝えられていましたが、そんなKCICをめぐるゴタゴタが呼び起こす政治的印象も、選挙民の動向に影響を与えるのかも知れません。
 そんな歴史的節目にあたる昨日は、以前当ブログにもコメント下さったことがあるインドネシア人鉄ヲタ・Andiさんの訪日を歓迎する宴が都内某所で開催されまして、如何にも昭和レトロな店内を事実上貸し切って (?)、ハラール対応で肉系が基本的に出て来ないあっさりシーフード系の美味しい中華を堪能しつつ、東南アジアと日本の鉄道をめぐるあれこれに花を咲かせました♪



 席上ではまぁいろいろな話が出た次第ですが、KCJを取り巻く激変期が一通り終わった一方で、いまミャンマーが鉄道もバスも激変中であることから、例えば「茶」様の「マダウ線訪問2日前にLRBEが離脱し、沿線で名鉄キハ20を撮ったらまさに三河線になってしまった話」をはじめ、ミャンマーネタの比重が増えてしまったのは否めないところでしょう (汗)。一方インドネシアについて言えば、駅での撮影に文句を言われる頻度の激増に伴い、「たとえば1日10ドルといった協力金は喜んで払うので、PKD (警備員) に文句を言われないで済む撮影パスを、ジュアンダ駅かどこかで申し出次第すぐに発行してくれる制度を是非よろしく……」ということで意見が一致したのでした……。とりわけ今後タンジュンプリオク線の運行頻度が上がり、タンジュンプリオク駅が身近なものとなれば、「スマフォのカメラOK! 一眼レフダメダメ!」という全く不可解な見解に悩まされることは必然である以上、ホントそうなって欲しいです。
 ともあれ、幹事役の某電鉄乗務員OT様ほか、ご参加の皆様にはどうもお世話になりました! 
 というわけで、昨年8月のインドネシア画像の続きですが、ここのところ客レのアップが続いていますので、消滅寸前の旧塗装ビズニス (2等) 客車を連結したCC201牽引列車 (確かSawunggalihの上り?) という、ジャカルタあたりでは激レア度の高い (?) 画像を貼っておきます。この場所は、このときご一緒した落花生。様ともども気に入った場所ですが、インカーブ側から撮っているため、常にこちらに向かってくる列車に対し背を向けており、2人以上で注意しながらでないと全くオススメできません (滝汗)。