最近、韓国KTXのソウル首都圏における過密を緩和するため、ソウル首都圏東部の新興ニュータウンである水西から平沢市芝制に至るバイパスルート「水西高速鉄道」(SRT) が開通したようですが、保守の精度の甘さから走行中の揺れが激しいのだとか。まぁこの路線は、普通の日本人であれば現地在住など余程のことがない限り使わないでしょうが (ビジネスや観光で訪れるなら、やはりソウル駅や龍山が便利)、韓国の特色ある保守技術の去就に注目したいところではあります。
ともあれ、水西高速鉄道開通に伴うKORAILのダイヤ改正は非常に規模が大きいものであることは間違いありません。そこで、2010年代に入って以来韓国はすっかり浦島な私としても、多少は脳内をアップデートした方が良いかと思い、先日神保町の書泉にて中国鉄道時刻研究会刊『韓国鉄道時刻表』の最新号 (第4号) を購入してみました。
しかし、脳内の時間が止まっているヲッサンが自ずと注目してしまうのは、KTXやSRT、あるいはITXセマウルの如き目玉車両やド派手な観光列車ではなく、長項線系統に辛うじて残る客車セマウルと、セマウル客車を特室として連結した中央線ムグンファなのであります……。とくに中央線ムグンファの特室は、平日であれば空いているという印象がありますので、これこそ韓国鉄道における最後の良心と信じて疑いません (本当かよ! ^^;)
というわけで、以前中央線でムグンファの旅をした思い出が久しぶりに脳裏に蘇って来ましたので、中央線と太白線と忠北線が分岐する一大ジャンクション・堤川で激写した、おフランス罐8000形の画像を貼っておきます。登場から45年、そしてこれを撮ってから早いもので8年。既に相当数の老朽廃車が出ているものと思われますが、最新ののっぺりとした罐と比べれば明らかにカッコ良いと思いますので、残党にはなるべく長生きして欲しいものです。途絶えて久しい韓国出張でもない限り、わざわざ撮りに行くことは多分ないと思いますが……。
ちなみに、この時刻表に載っている唯一の広告のラーメン屋は、私の怪社からさほど遠くないため、たまに食べに行くこともありますが、確実に美味いことは事実です。