むかしは関東以南の温暖地・国鉄非電化ローカル線で「これでもか」というほどDCごちゃ混ぜ編成に組み込まれていたキハ30系列も、いつの間にか保存車を含めて全国的に著しく減ってしまったことを痛感せざるを得ませんが、とりわけキハ35は碓氷峠鉄道文化むらと足尾駅に各1両現存するのみとなっています。「あれほど沢山あった車両が、今やこれしか無いのか!」と絶句する点で、例えば73系電車 (※)とキハ35は存在感が全く同じなのかも知れません……。
※……クモヤ90をロクサンに戻したJRCリニア・鉄道館の1両が有名ですが (そういえば、まだ見に行っていない……^^;)、ウィキペディアによると広島県内で保存されていた可部線の1両が片上鉄道・柵原に搬入されて修復中なのだとか! あと、クモニ83は東芝府中にありますが、東芝という会社が果たしてどうなるのか……?
というわけで、昨年11月に中山道の碓氷峠を歩いたついでに鉄道文化むらに寄り道した際には、たまたま薄曇りだったためキハ35 901を激写しました♪ ドピーカンになってしまっては顔が潰れてしまいますので、過去の訪問時にはなかなか会心のカットが無く、その鬱憤 (?) を晴らした次第です。
嗚呼キハ35!しかもステンレス! 今やまことに唯一無二の存在としか言いようがありません……。現役時代の途中からタラコ色に塗られ、今もその通りに保存されていますが、例えば台湾のDR2700の一部が正面の黄色を剥がしたのと同じように、このキハ35 901もタラコを剥がしてギンギラギン姿を蘇らせることが出来れば、最高に美しくシブいと思うのですが……。
そんなことをつらつら思うにつけ、キハ30・35が相模線や八高線で現役だった頃、「とにかくマジでボロくて汚い!」と馬鹿にしきっていたのを恥じ入るばかりです (人間誰でも、昔は無思慮な中坊だったということで……^^;→とはいえ、国鉄末期における相模線や八高線のキハ35が本当に汚かったのは事実です。窓ガラスとか完全に、ボットン厠から吹き付けてきた黄金の色がこびりついていましたし……爆汗)。まぁとりあえずは、KATOから発売されているギンギラギンのキハ35 900を机上で眺めて、そんな青臭い思い出とともにうっとりすることにします (笑)。