地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

雲取山2017輸送に奮戦する多摩バス色車

2017-06-06 00:00:00 | 濃いぃ路線バス&車両


 青梅線~水根貨物線をネタにしたついでに、並行して走る西東京バス氷川地区の事情も扱ってみることにしましょう。
 山小屋風の駅舎が魅力的な氷川あらため奥多摩駅からは、多摩川の源流域へと分け入る西東京バスの路線が発着し、本数は決して多くないながらも、沿線民やハイカーの貴重な足となっています。ただ、普段の車種は面白みがなく (^^;)、季節・天気・区間によって客の増減が激しく、しかもしばしば極狭な道にも分け入って行くという路線の特性上、エルガミオが主力の座をドッカリと占めているのは致し方ないところでしょう。せっかく景色は良いのに、ヲタシートに座っていると狭すぎてトホホです……(それでも、ヲタシートが空いていれば座らずにはいられないのですが。笑)。



 しかし天気の良い新緑や紅葉の土日には、青梅線の電車が奥多摩駅に着く度にドカッとハイカーが吐き出され、その大部分はさらに西東京バスに乗り換えることになります。すると、道路が激狭な東日原行きはエルガミオの増便で対応せざるを得ませんが、奥多摩湖、そして東京都最高峰である雲取山へ向かう客は、エルガミオの1台増便で捌くには到底足りないほど……。とはいえ、ひたすら2車線路の青梅街道を走るだけですので、増便分は他から大型車を持って来れば良いことになります。
 そこで八面六臂の (?) 大活躍を見せるのが、青梅所属の多摩バス塗装大型車! とりわけ今年は2017年、すなわち東京都最高峰・雲取山の標高2017mと同じ数字の年(標高年)ということで、凄まじく登山客が押し寄せているだけに、大型車は鬼に金棒の存在感を発揮しています。たとえば8時35分発の丹波 (たば) 行きは、通常であればエルガミオ1台に過ぎないところ、計3台の多摩バス塗装大型車が助っ人に入り、雲取山の登山口のすぐ先である鴨沢西までの区間運転で走っていました。そして奥多摩駅前では、鴨沢西から先の丹波方面に行く客はエルガミオに誘導され、鴨沢西よりも手前までのハイカーは多摩バス塗装車にバンバン詰め込まれまくり (笑)。先日雲取山に登った私も、増便1発目・8時25分発に乗り、早く並んだおかげで悠々と (?) 座ることが出来たのでした。
 なお、今回撮影した多摩バス塗装車は全て2006年製で、既に多摩バスも西東京バスに吸収されて久しいことから、この塗装の車両 (日産ディーゼル・いすゞ) を撮りたい方はお早めにどうぞ~。なお、梅雨から初秋にかけては、天気が良ければ増便されるかも知れませんが、2~3台も出るかどうかは分かりません (^^;)。