高崎の115系引退で、何と首都圏の国鉄型鋼製車は185系と豊田の189系のみとなってしまいましたが、後者は今月下旬の廃回を兼ねたさよなら運転で消滅となります。平成も残りあと約1年となり、確実に昭和的な車両は消えつつあるということなのでしょう。
そんな中、長野で「あさま色」のまま現存する189系N102編成は、189系最後の1編成となることが決まりました。
N102編成は現在、定期運用としては平日に僅か片道のみ、塩尻→長野間の「おはようライナー」に充当されています(自ずと長野→塩尻の回送があります)。「ムーンライト信州」にも投入されることはあっても、総じて指定券は発売と同時に売り切れがちでしょうから、今や河口湖行のホリデー快速もE257系となってしまった中、思い立ったらブラリと乗ることが出来る189系列車として、極めて価値があると言えましょう (勿論、中信民でなければ、塩尻や松本で一泊する必要がありますが)。しかも、車窓左側には北アルプス、車窓右側には姨捨の大展望ですし、見たところ満席になることは全くないようですので、ほどほどまったりとしたビジネスライクな車内環境から絶景を味わい、往年の国鉄特急らしさに浸ることも出来るでしょう。
もっとも、乗ると撮れない、という問題はあります (^^;)。
それでも、長野に到着後しばらくそのまま停車してくれますので、入線シーンの撮影を省略すれば、乗車と駅撮りの両方を楽しめますね……。
今回は「かがやき501号」で長野に到着したのち待ち構えた次第ですが、そのうち上述のプランも実践してみたくなりました。時間があればの話ですが……。停車中に側面や車内を眺めたところ、本当に満身創痍としか言いようがなく、何時引退するとしても不思議ではありませんのでお早めにどうぞ。