地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

山陽の国鉄型めぐり (9) 消えたデカ目クハ111

2009-06-26 00:38:00 | 国鉄型車両


 昨日からJRE千葉支社エリアでは、湘南色の113系を「懐かしの塗装」と称して運行しているようですが、そもそも千葉支社といえばスカ色。やや邪道を感じないでもないような……(汗)。それに、まだ必ずしも湘南色の113系に懐かしさを感じないのは私だけでしょうか (^^;)。東海道線東京口や静岡エリアから湘南色113系が消えたのはまだ2~3年前の話ですし、今でも京都や広島に行けば (一部の窓が埋められているとは言え) まだ辛うじて湘南色113系が見られます。もっとも、今後放っておくと京都エリアからは激減し (その一部が広島へ)、気が付いてみたら泡を食うことになるのは目に見えていますので、う~む、まだ辛うじて走っているうちに草津線や湖西線あたりで撮らねば……(汗)。
 というわけで、京都から来た湘南色113系がにわかに103系を置き換えつつある広島エリアですが、行く行くは113系も未更新なら瀬戸内色に、延命工事を受ければ広島風カフェオレになる可能性が高く、これはこれで撮っておかないと……。しかし広島エリアには、113系の湘南色ユニット窓車すら足下にも及ばない (?!) 最高に貴重な車両があり、やって来るたびに最高にワクワクさせられます。……そう、115系への併結に対応したクハ111の非ユニット窓車です! (^O^)



 広島エリアのクハ111非ユニット窓車は、たしか全車両が下関所属・瀬戸内色の115系G編成に組み込まれていると記憶しておりますが、G編成はたしか数編成しか存在しないはず……。このほか広島エリアの非ユニット窓先頭車といえばクハ115・600/650番台 (あと岩国?徳山?以西の2連ワンマンとしては550番台) があり、これもこれでいつの間にか数を減らして超貴重だと思うのですが、クハ111がわざわざ115系に組み込まれ、しかも1枚目の画像の通りグロベン (先頭寄り箱形押込式ベンチレーター)・分散クーラー装備のままだったりしますと、今や最高にレアですので内心激しく身悶えするほどの感激が……(*^O^*)。そして、懐かしさやワクワク感が脳内全体に炸裂するんですよね……(*^O^*)。はぁ……何故最近はこのような車両を作れなくなってしまったのだろうか……と。いっぽう、下の画像=G01編成のクハ111は集中冷房+ベンチレーター撤去姿となっていますが、この車両を3年前に見たときにはグロベンでしたので、残念……。まぁ、こうして検査を受けて現役であること自体を珍重しなければならないでしょう。
 しかしやはり……これら非ユニット窓先頭車のデカ目がシールドビームに改造されてしまったことは返す返すも惜しいことであります (-_-;)。それでも、もとのデカ目の枠がそのまま残っているのは、個人的には何となく嬉しいような気も (笑)。改造自体が相当横着 (?) をしているのか、それとも新たな珍車をつくるファンサービスなのか、真相は分かりませんが……。この珍形状をネットスラングで「ち○○ーム」と呼ぶ向きもあるようですが、なかなか言い得て妙ですね (^^;;;
 こんな感じで、割と短時間の間に超貴重なクハ111の姿を立て続けに撮影して大喜びとなったあとは、岡山行き普通列車の客となりまして、初めて115系でセノハチ越えをしたのですが (いや~今さらでお恥ずかしい。今までは寝台列車で越えただけでして ^^;)、セノハチだけでなく白市~本郷間のカーブが延々と続く山道も思い切り楽しめますね……(*^^*)。今度広島を訪れた際には、EF67撮影も兼ねて海田市以東で重点的に撮影しよう♪と思いつつ、広島での出張撮り鉄を締めくくったのでした……(広島カフェオレの画像アップは、まだ珍しくないので省略 ^^;)。
 しかし、約1年前の出張撮り鉄は、翌日が土曜ということで大阪での1泊を設定し、翌朝何となく訪れた京阪で3000系 (8030への改番直前) さよならHM姿にいきなり遭遇するという嬉しい波乱に遭遇しましたので、まだこれで終わりではないという……(笑)。そして、大阪へ向かう道中では最高に酔狂の極みな体験を敢行したのですが、それは改めて、このシリーズの最終回ということで……。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (またきち)
2009-06-26 08:45:39
113、115系列は普通列車の基本ですよね。幼少の頃101、103系ばかりに乗りなれていた自分には上野東京新宿に停車中の113、115系は憧れでしたよ。

それも今では地方ローカルでしか目にかからない存在になり寂しいものです。
返信する
Unknown (きえふにいさん)
2009-06-26 16:09:00
おっとっとさま、こんにちは。
なんだあ、この分散クーラーやベンチレーター撤去に改造デカ目でこの塗装。私鉄ちっくになったもんですなあ。とはいえ、長命ですねえ。113系や115系がガンガン解体されていくのに。クハ111初期型なんて。温暖な地域は車体の持ちがいいんですかね。

私も、またきち様同様に都内で国電区間しか乗ることがなかったので、ターミナル駅にいる近郊電車や急行電車は「乗ってみたいなあ」といつも思っていたあこがれの対象でした。いま、自宅の電子レンジの強制排気でファンが回る音がこれら抵抗制御近郊型電車や急行電車の強制冷却型の抵抗器のファン音を思い出させる音なんです。台所でレンジを使った後に、上野駅で高崎線や宇都宮線115系や急行「よねやま」「信州」なんかを見ている気分になります(笑)
返信する
Unknown (おっとっと)
2009-06-26 23:10:52
>またきちさま
 ええと……初めまして、ですよね?
 確かに、ふだんロングシート車路線沿線住民だった人間にとって、中朝距離を走るセミクロス車はそれだけでも憧れだったものですね。走っているうちに各地を巡礼しておきたいものです。
返信する
Unknown (おっとっと)
2009-06-26 23:26:29
>きえふにいさんさま
 こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
 最近のJRWにおけるベンチレーター撤去はさておき、形状が相当バラバラな分散クーラーの設置は、JRが発足したばかりで金もない中で冷房化に追われた時代の名残ですね……。まぁ当時100パーセントの株を日本政府が持っていたわけですが、いちおう「私鉄」ということで (笑)。
 ただ、この車両が長寿なのは相当のまぐれであることも否めません。111・113・115系ともども、非ユニット窓の非冷房車として生まれた車両は、たまたま転配や冷房改造のタイミングと合わなかった場合、1980年代に車齢僅か20年そこそこで廃車になるという運命をたどったことも珍しくなかったですから……(温暖地・寒冷地問わず)。RP誌の特集記事に載る車歴表などを見ていますと、「夭逝した車両がこんなに多かったのか」と結構ショックを受けます。このクハ111は、最高に強烈な幸運の持ち主だったりするのです……。
 それはさておき、MT54系モーターの強烈なブロワ音は、ふだんロングシートの通勤電車利用者・沿線民だった私にとっても、如何にも長距離ランナーにふさわしいパワフルさを感じたものです……。実際、あちこちの私鉄で釣掛式電車を追いかけた10代の頃の18きっぷor周遊券旅でも、一番印象に残っている音のひとつは、113・115系の非冷房車に乗って窓を全開にしたときの走行音だったりして……(笑)。それが今や都心周辺では、たまに185系の特急やライナーに乗ったときしか楽しめなくなったのは寂しいことです……。
返信する

コメントを投稿