地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ミャンマーLRBEの現状 (斎藤幹雄様ご撮影)

2015-10-15 12:00:00 | 頂き物画像


ピィンマナ地区で活躍するLRBE.65。



パズンダウン工場にて整備を待つLRBE.32。



如何にも保線用モーターカー然としたLRBE.50。



【おまけ】これらはどのように付番されるのでしょうか?!

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 RP誌の未来の主筆 (?) でおられる斎藤様の本来の得意分野は、誌面から拝察するに旅客用電車・気動車であれば何でもござれ、たまにネタ系も……ということで、極めて標準的なJR&私鉄掛け持ちヲタの王道を歩んでこられたのではないかと推察します。そして、ミャンマーやインドネシアを中心とした中古車探訪も、まさにこのような王道の延長なのではないかと存じます。
 ところが、最近斎藤さんがミャンマーを訪問されるたびに熱烈に足を運んでおられるのが、ミャンマー名物LRBE……。その保守整備を担当するパズンダウン工場にも既に何度か足を運んでおられますし、今回のご訪問にあたっては、ピィンマナ地区の枝線で活躍するLRBEへの乗車を、運転室乗務のVIP待遇♪で楽しまれたということですので、これは並大抵のご関心ではないな……と存じます。
 もちろん、私自身も全く同じように、そもそもの訪問目的は中古車探訪であったはずが、気がついてみたら現地オリジナル車、とりわけこの手のLRBEにハマっていたというクチではありますが、一体何故そうなってしまうのか……。やはり何と申しますかその、究極のハンドメイド鉄道車両、あるいは往年の軽便鉄道の亡霊が化けて出たようなシロモノが、他の大型車両に混じってメーターゲージを堂々と走るという、計り知れない意外性にクラッときてしまうのだろうと思います。そして、いざ支線に入ってしまえば、余りにもヘロヘロで崩壊寸前な路盤の線路に入って来る大型車などあろうはずもなく、レールの幅を除けば完全にナロー軽便と同じノリになりますので、そんな情景がゴロゴロしていた1960年代以前を知らないけれども憧憬を抱いている四十路のヲッサンのハートをグイッと掴んで離さないものがあるように思います……。
 そんなLRBEも、所詮はかつての経済制裁の中で車両不足や軌道整備費用不足に悩んでいた時代の窮余の策ということで、今後ますます日本中古DCの輸入→既存RBEの玉突き転配、そして経済発展と日本の技術指導による路盤改良が進めば、あっという間に消えてしまうことは間違いないでしょう。許可証が必要な工場・車庫を除いて鉄道撮影がやりやすくなってから約3年 (?)、LRBEが恐らく消えるまで恐らくあと3~4年? (長くとも10年は続かないでしょう)……その貴重な数年間を、斎藤さんも私もこうして満喫していることになります。
 というわけで、斎藤様による最新のレポートを3回に分けてお送りしました。貴重な画像をお寄せ頂き、誠にありがとうございました!! m(_ _)m


 ミンゲ工場にて、現地化が一旦止まったものの、再び作業が再開されているスシ24。壁面の額縁の絵がミャンマー仕様。退色激しい電灯カバーは要交換?



 一両は豪華サロンカー化。コレに乗る日本人ツアーが出来れば絶対ウケるはず。隣に東海色のキハ11が写っているのもミャンマーならではでしょうか。

 しかし……揺れて跳ねまくる列車で豪華ディナーなんて楽しめるのだろーか?! (汗) ソファーもトランポリン状態……(笑)。

鉄道総研「平兵衛まつり」キハ30御開帳

2015-10-14 00:30:00 | 事業用車両


 本日は目出度き鉄道の日ということで、前後する今月・来月には全国各地で様々なイベントが開催されていますが、今年の日比谷ヲタイベントは個人的にパス (^^;)。日比谷を訪れるとしたら関西系鉄コレに吸い寄せられたから……というのが個人的な定番パターンなのですが、当面のところ既に発売された関西系鉄コレの仕掛品が塚をなして食傷気味であるのと、今週と来週は日帰りで関西に出張するため、阪急も京阪も余っていれば駅で買えば良いかな?と思っているところですので、まぁ日比谷の阿鼻叫喚には付き合わなくて良いだろう、と (笑)。
 その代わりというわけではありませんが、先週土曜日には武蔵国国分寺村の平兵衛新田にて年に一度の豊作秋祭り、もとい鉄道総研の、10月第二土曜日恒例・平兵衛まつりが開催されましたので、久しぶりに訪れてみることにしました。過去何回か訪れた際には、余り撮りやすくないスペースにてバッテリ駆動の路面電車2種が展示され、それはそれで非常に貴重で面白かったのですが、本当に撮りたいのはJR系の貴重な車両……キハ30とかDD16とか……。これらが展示されたのも見たことがありますが、とにかく形式写真を撮るには不向きだという印象しかなく、いつの間にか期待も薄れて少々ご無沙汰になっていました。




 ところが何と! 昨年開催時の画像をネットで拝見しますと、新たに構内西側のカーブ試験線&車庫周辺が見学の対象となり、秘蔵のキハ30やら223系ボディの燃料電池車やらが撮りやすい状態で並べられているではありませんか! ただ惜しむらくは、北の舗装面スペースから南の車両を撮る、という感じになっていますので、天気が良いとド逆光……。そこで、曇りと平兵衛まつりが重なれば、是非再訪してこれらの秘蔵車を拝んでみたいものよのぅ~と思ったのですが、毎年必ず同じように展示・撮影会をやってくれるという保証は無し (実際、今年は過去の定番であったHi-Tram実演運行は無し)。それでも、折角平兵衛まつりの日に曇ってくれた以上、一か八かでアタックするしかありません。
 そこで、本当に湘南色のキハ30と御対面出来るかどうか、マジで心臓バクバクで鉄道総研の門をくぐったところ……何と!本館前に置いてあったリニア試験車両が北側の芝生に移動し、非常に撮りやすくなっている……。まぁ、お子様が周囲に大量にいらっしゃいますので (鬱)、撮るタイミングは滅多に巡って来ないのですが……。
 それでもまぁ、いろいろ展示も変わりつつあるようで何よりじゃ、と思いつつ、入口で頂いたパンフにも西側カーブ付近での車両展示があることに気を良くして、猛烈な (?) リア充家族連れの人混みをかきわけて (?) 前進しますと……ををを! サイドを含めてキハ30を撮影可能♪♪ 欲を言えば、ロープと車体をもう少々離して頂ければ良いのですが……とりあえずこうして置いて下さるだけでも文句は言えません。
 それにしてもキハ30、本当に減ったと思います。この鉄道総研所有車は自走可能とのことですが (エンジン起動時間もパンフに記されていますが、その時間は逃した! ^^;)、関鉄のキハ101・102は既に水海道のコレクション化し、しかも先月の豪雨で浸水……。キハ301も物置となって久しく……。いすみ鉄道に転じた久留里の1両は今のところ大多喜の置物となって再起は未定。というわけで、残る可動車は水島臨海に転じた1両 (そしてキハ35を含めれば、関鉄からフィリピンに転じた6両も)のみ! まぁそれでも、可動車が一両も存在しないキハ23・45・53と比べれば、キハ30の境遇は期せずして全然マシなのかも知れません。

ミャンマーのRBE新事情 (斎藤幹雄様ご撮影)

2015-10-12 00:00:00 | 頂き物画像


 朽ち果ててつつもなお走る!キハ52。



 RBT2573、顔が先頭に出ないものですかねぇ~。



 仙台色もヤンゴン地区のようで何より (=捕まえやすい)。



 「快速多治見ゆき」とRBE2535。

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 今回斎藤様から速報画像として頂いたものの中には、もちろん国鉄型気動車に関するものもあり、とりわけ個人的に「おおおぉぉぉ……」と声を上げてしまったのは、ピィンマナ(ネーピードー)地区で活躍するキハ52の姿……。車番が確認できないのは残念ですが、サバンナ気候の苛烈な陽光と怒濤のスコールに晒され続け、全身もはや「はまなす」の超凸凹車体も序の口と思えるほどの満身創痍ぶり……。それにもかかわらず、あくまでエンジンが動き続ける限り、こうして第一線で活躍し続けるという姿に、激しく心打たれるものがあります。刀折れ矢尽き……されど武士の心は失わず、といったところでしょうか!
 いっぽう、ヤンゴン地区のコンピュータ支線で毎日酷使され続け、先に精根尽き果ててしまったRBE2573(四国のキハ47)は、ミンゲ工場で客車化されてRBT2573となり、ヤンゴン東郊へ向かう運用で再デビューを果たしています。このRBT化によって、最早気動車との引通し線を装備しない完全ぶら下がりの客車となってしまったのか、それともエンジンを外して運転台や制御機器も撤去したにもかかわらずキサハとしての機能は維持しているのか全く分かりませんが、まぁとにかく、隣に連結されているRBT2540 (元ちほく) との車高の差は何とも凄まじく、一刻も早くこのRBT編成を激写したい……という欲求に駆られます。しかもこの運用はどうやらNa運用ということで、ヤンゴンで最もボロ客車を寄せ集めた「伝説」の運用が、美しく再整備された日本中古RBTになったというあたり、変わりゆくヤンゴン、変わりゆくミャンマーを痛感させられます。
 このほか、ヤンゴン工場内にて出番を待つ東海・仙台色のキハ40系列の画像を頂きましたが、「快速・多治見」って実在したのでしたっけ……(太多線に快速なんて贅沢だと思いますので、実現したとすれば中央線だな……。古虎渓あたりをブッ飛ばすキハ40系列乗りたかった!)。いっぽう、仙台色の非冷房車は当初、ヤンゴン~ネーピードー急行増発のために用いられるという話もあったようですが、フタを開けてみればヤンゴン環状線の200ks特別車になるようですね~。まぁ、撮影可能性が大幅に高くなるのは良いことです♪ そして、これから徐々にやって来るであろう東の非冷房車が全て環状線に入ってくるとなると、東海の冷房車 (300ks) と合わせて、環状線のオールDC化は意外とすぐに実現してしまうのではなかろうか……と。凄い世の中となりました。

新装再開・大山ケーブルカーを撮る

2015-10-11 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 かねてから50年ぶりとなる車両・設備更新のため長期運休となっていた (相州の) 大山ケーブルカーは、小田急各駅や車内に賑々しく飾られた広告の通り、去る10月1日に目出度く新装なって営業再開となりました! そして、かねてから神奈川県と小田急は、箱根エリアや鎌倉江ノ島エリアと比べて今ひとつ地味な印象が拭えなかった大山エリアを、これまで以上に観光スポットとして盛り上げようと画策していたところですが(ケーブルカーの改装はもちろんその一環)、ここに来てミシュランガイドに掲載されたり、さらには来年3月のダイヤ改正で日中の「さがみ」の伊勢原停車が決まるなど、じわじわと様々な機運が高まっているようです。まぁ個人的には、あの「観光地ではあるけれど、今ひとつ商売っ気がなく、それだけに大自然をのんびりまったりと楽しめる感」が好きなのですけどねぇ……。高尾山のように余りにも人が多すぎる!という状況にはなって欲しくないものです (高尾山は登山口まで直接京王線の10連で乗り付けることが出来、しかも山頂まで1時間ちょいだからなぁ~。大山の場合は伊勢原からバスで20数分かかるうえに、さらにケーブル駅まで15分前後の階段上りが必須。下社までケーブルカーで上がった後も、山頂までは高尾山よりもはるかに本格的な登山道を1時間半登る必要あり。……その手間をスルーするために山頂までリフトを整備云々……などという話にならないことを祈ります。下社から山頂までの林相は、高尾山よりもはるかに見事ですので)。



 とまぁいろいろとゴニョゴニョ思うところはありますが、地元近辺での「ン十年に一度の新規鉄軌道開業」となれば、今回の大山ケーブル、数年後の相鉄=JR&東急直通、そして中央リニアくらいしかないわけで、その貴重な機会を是非味わっておこうと思いまして、10月1日の再開日と休みが重なったため、早速訪れてみました♪ 天気は悪く、とりわけ山中ではメチャクチャ光量を稼ぎにくいのですが、フラットな光線という条件は悪くないですし、何と言ってもデジ一眼で呆気なく感度を上げれば、低速だけに鬼に金棒……(フィルム時代でしたら玉砕だったことでしょう……)。
 そこでご覧の皆様は「何故ボロ好きの管理人が、こんな新型車目当てでいそいそと出掛けるのか……? どうかしてしまったのではないか?」と思われることでしょう (笑)。まぁそれも良かろう……と思うのですが、まず何と言っても、最近ケーブルカーと言えば観光客に媚びてド派手な車両も多い中、小田急VSEや箱根登山3000形のデザイナー氏による、美しい自然とマッチする流麗なデザインは素晴らしい!と率直に思ったのが大きいです。
 しかしそれ以上に……山側の切り妻+作業員用デッキという、何ともマニアック過ぎるマスクに激しくビビッと来てしまいました (*^O^*)。この前後のギャップといい、いまどきやたらとメカニック (?) な雰囲気を流麗さの中に表現したところに拍手!悶絶!という気分です♪ というわけで、散々喧伝されている下界側の巨大窓やVSE/MSE風のドーム状天井に圧倒されながらも、とりわけ山側マスクを撮る際に眼がハートになったことは言うまでもありません (爆)。
 というわけで、こんなマニアックなケーブルカーとともに、相州大山観光が大自然と調和しながら発展することを祈念したいと思います。

KATOから飯田線クモハユニ64発表!

2015-10-10 00:00:00 | 模型素人物欲見聞記


 つい先日、鶴見線クモハ12を発売したばかりのKATOから、このたび新たな衝撃的大本営発表がなされました。何と……飯田線シリーズのある意味での本命として、超珍車・クモハユニ64000を製品化するとは!! というわけで、約4年前にGM板キットの切り接ぎという名の悪戦苦闘を重ねて製作した、クモハユニ64のようなシロモノは、完全に駆逐されるはこびとなりました……合掌 (でもやっぱり思い出の一品ですので捨てません)。



 また、クハ47 100番台も登場するとのことで、これも個人的にGM板キットから製作しましたので、嗚呼……どんどん箱から出さない死蔵品になって行く (滝汗)。また、クモハ51 200も切り接ぎで制作中のまま放置していたのですが、これでますます放置……(爆汗)。しかしまぁ、指先や眼球が散々苦労したのを体で覚えているだけに、今回の製品化を心より歓迎したいと思います♪
 いっぽう、オハ51製品化ということで……KATOからもキハ141・143や「海峡」が製品化されることになるのだろうか?!と、今から戦々恐々としております (爆)。まぁ、キハ141がTomixのハイグレード価格ではないかたちで発売されれば、安心してミャンマー国鉄色に塗り替え可というものでしょう (^^;