ピィンマナ地区で活躍するLRBE.65。
パズンダウン工場にて整備を待つLRBE.32。
如何にも保線用モーターカー然としたLRBE.50。
【おまけ】これらはどのように付番されるのでしょうか?!
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RP誌の未来の主筆 (?) でおられる斎藤様の本来の得意分野は、誌面から拝察するに旅客用電車・気動車であれば何でもござれ、たまにネタ系も……ということで、極めて標準的なJR&私鉄掛け持ちヲタの王道を歩んでこられたのではないかと推察します。そして、ミャンマーやインドネシアを中心とした中古車探訪も、まさにこのような王道の延長なのではないかと存じます。
ところが、最近斎藤さんがミャンマーを訪問されるたびに熱烈に足を運んでおられるのが、ミャンマー名物LRBE……。その保守整備を担当するパズンダウン工場にも既に何度か足を運んでおられますし、今回のご訪問にあたっては、ピィンマナ地区の枝線で活躍するLRBEへの乗車を、運転室乗務のVIP待遇♪で楽しまれたということですので、これは並大抵のご関心ではないな……と存じます。
もちろん、私自身も全く同じように、そもそもの訪問目的は中古車探訪であったはずが、気がついてみたら現地オリジナル車、とりわけこの手のLRBEにハマっていたというクチではありますが、一体何故そうなってしまうのか……。やはり何と申しますかその、究極のハンドメイド鉄道車両、あるいは往年の軽便鉄道の亡霊が化けて出たようなシロモノが、他の大型車両に混じってメーターゲージを堂々と走るという、計り知れない意外性にクラッときてしまうのだろうと思います。そして、いざ支線に入ってしまえば、余りにもヘロヘロで崩壊寸前な路盤の線路に入って来る大型車などあろうはずもなく、レールの幅を除けば完全にナロー軽便と同じノリになりますので、そんな情景がゴロゴロしていた1960年代以前を知らないけれども憧憬を抱いている四十路のヲッサンのハートをグイッと掴んで離さないものがあるように思います……。
そんなLRBEも、所詮はかつての経済制裁の中で車両不足や軌道整備費用不足に悩んでいた時代の窮余の策ということで、今後ますます日本中古DCの輸入→既存RBEの玉突き転配、そして経済発展と日本の技術指導による路盤改良が進めば、あっという間に消えてしまうことは間違いないでしょう。許可証が必要な工場・車庫を除いて鉄道撮影がやりやすくなってから約3年 (?)、LRBEが恐らく消えるまで恐らくあと3~4年? (長くとも10年は続かないでしょう)……その貴重な数年間を、斎藤さんも私もこうして満喫していることになります。
というわけで、斎藤様による最新のレポートを3回に分けてお送りしました。貴重な画像をお寄せ頂き、誠にありがとうございました!! m(_ _)m
ミンゲ工場にて、現地化が一旦止まったものの、再び作業が再開されているスシ24。壁面の額縁の絵がミャンマー仕様。退色激しい電灯カバーは要交換?
一両は豪華サロンカー化。コレに乗る日本人ツアーが出来れば絶対ウケるはず。隣に東海色のキハ11が写っているのもミャンマーならではでしょうか。
しかし……揺れて跳ねまくる列車で豪華ディナーなんて楽しめるのだろーか?! (汗) ソファーもトランポリン状態……(笑)。