地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

統一朝鮮高速鉄道の美しい未来

2017-03-08 00:00:00 | 超妄想ウソ車両画像


 先日は久しぶりに韓国の車両をアップしましたが、それにしてもKORAIL発足後今日に至るあらゆる韓国鉄道車両のデザインセンスの悪さはどうにかならんのか……。それがウリナラの特色であり好みであるということなら仕方がありませんが、水西高速鉄道の外観センスの悪さ (とくにロゴ) は、全然写欲をそそられない……。日本で近年台湾・東南アジアの鉄道が大いに注目され (?)、中国の鉄道についてもハードコアな好き者は確実にいるにもかかわらず、鉄ヲタ界における韓国の鉄道への関心が、これらの国ほど高まらないように見えるのは一体何故なのか……。そこで個人的に思うに、それは単に日韓関係の悪さだけではなく、コンテンツとしての韓国鉄道の面白みの無さ、とりわけデザインに起因するのではないかと思われます。まぁ韓国については、昔からケンチャナヨな味わいを愛するハードコアな趣味者がごく少数ながらおり、今もそういう世界が確実に続いていることから、00年代から数年前まで見られたような、何でも韓国由来のものを韓流と称してもてはやす風潮は、一過性の異常な現象であったと解釈することも出来なくもなく、鉄道についても昔通りにごく少数の日本人マニアがいる状態が続いているということなのでしょう。。



 とまぁこんな感じで、個人的には別に韓国鉄道シーンへの同情心といったものはなく、単に現象を現象として眺めているだけですが、ここでもし本当に韓国の鉄道車両に足りないものを補い、マニアックな魅力を高めようとするのであれば、やはり塗装こそ手っ取り早い手段でしょう。KORAILではなく鉄道庁や韓国鉄道公社と呼んでいた頃までの塗装は、今と比べて確実にカッコ良く見えるわけですから……(その頃に撮り鉄すべきでしたが、大学進学ともに非鉄時代がしばらく続いて情報にも疎い中、撮影禁止とばかり思っていました)。

 とはいえ、今さら覆水盆に返るとは思えず、新しく一層マニアックな塗装を目指すべきであります。そこで思いついたのは、以前「究極のケツ作ウソ電」として塗り絵してみた平壌地下鉄風KORAIL1000系電車に続き、「そうだ、KTXも北朝鮮の罐っぽい色にすればカッコ良いのではないか?」ということ。
 そもそも韓国の内政外交が、せっかく一旦昨年の今頃に過度の中国傾斜から距離を置き始めたというのに、今やかくも内政が紊乱しているのみならず、北の暴走とTHAAD配備問題をめぐる中国の嫌がらせに直面し、日本からも昔のようには相手にしてもらえないなど (これは韓国自ら望んで動いた結果)、完全な閉塞状況に陥ってしまったとは……。事ここに至れば、北主導の南北統一も決して不思議ではありません。そこで、一介の鉄ヲタブログではありますが、下手をすると本当にこうなってしまうという警世の一品として、敢えてアップ致します (滝汗)。先日、日韓関係の改善を強く望み親北派を批判する洗練された韓国人と会ったばかりだけに、「こういうウソ電をアップするのはどうよ?」と思わなくもないのですが……しかし全般的な状況はやはりこういう方向性も有り得なくもないと考えざるを得ません。
 というわけでウソ設定は……「青年大将ニムの偉大な領導で実現した祖国統一を祝い、心からの忠誠を表明するため (そのような心にもない言葉を並べて保身を図るため)には、一刻も早く、まずは先頭に立つ機関車部分だけでも、《パルリパルリ (早く速く)》の精神で社会主義建設に相応しい塗装へと変更しなければならない!」との大号令が下されて過渡期が始まったばかりの光景、という感じです (汗)。

鍛冶屋線キハ30を訪ねて (中) 市原駅の2両

2017-03-06 12:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 加古川から西脇市まで、小一時間ほどの103系の旅は最高の喜びに溢れていました。加古川線の3550番台といい、播但線の3500番台といい、2Mの103系は最高の加速っぷりでMT55サウンドもひときわシャープだぜ!! (^O^)v しかも車窓には、伸びやかな稜線を広げた播州の山並みに包まれた田園風景が広がります。午前中の下りということで椅子の5~6割程度を埋めた客は、社町 (加東市の中心)と西脇市までの利用が多く、「なるほど……加古川から西脇市までは103系の2連が丁度良い世界なのか (たまにある125系単行は地獄やな!)」と認識した次第です。
 西脇市で下車した後、いよいよ鍛冶屋線の廃線跡2カ所にあるキハ30を探訪したのですが、一応4時間半ほど時間的な余裕があった一方、日中に西脇市と鍛冶屋界隈を結ぶバスの便は、神姫バス (概ね大型車) と多可町コミバスの両方を合わせても決して多いとは言えません。しかも、バスだけで移動しようとすると、市原駅界隈に2時間も滞在しなければならないのかという問題があります



 そこで「西脇市駅から廃線跡をひたすら歩き、鍛冶屋バス停(鍛冶屋駅記念館前)を13時45分に発車するバスで西脇市駅に戻れば、夕方6時からの京都での会合に余裕で間に合う」と算盤を弾きました。「歩くとは無茶苦茶な!」と思う方もおられるでしょうが、鍛冶屋線は国鉄末期に廃止対象となった赤字ローカル線の中では最も利用客が多いレベルだったようで、廃止反対運動も盛んだったことから、廃線跡も良好に整備されて歩きやすくなっており、このようなプランニングはヨソ者にとっても容易だったりします。
 というわけで、たまたま強烈な冬型の気圧配置でメチャ北風が寒いという問題はあったものの「空気がクリアで景色が良いのぅ~」と強がりつつテクテク進んで行きまして(完全なクルマ社会の田舎風景の中を、スーツ姿にカメラをぶら下げたヲッサンが歩くというシュールすぎる珍景 w)、到着しました市原駅! ここまでは西脇市駅から徒歩で1時間強といったところでしょうか (脚力次第で個人差あり)。
 2両のキハ30は、保存開始当初こそ加古川色だったようですが、その後イラストが描かれて今日に至っています。このため「加古川色ではないのか……」という意見もあることでしょう。しかし個人的には、このほのぼのイラスト、キハ30に不思議と似合っており、市原駅記念館とキハ30を大切に守り続ける地元の方々の思いが伝わってくるように思えます。そこで、真横を飛ばす車に細心の注意を払いつつ、「キハ30が2連を組んで、今でも現役ラッピング車っぽく見えるのは素晴らしい!!」と思いつつ激写したのでありました (クルマで通りかかった人々は、「何だこのキモヲタ……?」と思っていたことでしょう。笑)。

タイ国鉄のオンライン予約お試しの記

2017-03-05 00:00:00 | タイの鉄道


 今度のミャンマー・タイ訪問のうち、実質活動時間が2日間のタイ滞在では、うち1日を使ってキハ28・58の放置車体を訪ねることにしたのですが、出来れば高速バスではなく列車で訪ねようと思っても、バンコク到着後すぐに翌日の長距離列車の指定券を確保出来るかどうか微妙なものがあります。そんな矢先、タイ国鉄にネット予約システムが導入されたということで、大喜びで購入を試してみました♪ ネット記事を見る限り、タイ国内では「今どきいろいろな物事が手数料抜きでネット予約でき、しかもチケットレスも可能であるというのに、何故タイ国鉄に限って言えば指定券1枚あたり30バーツの手数料が必要で、切符をプリントアウトして持参しなければならないのか」という不満の声が上がっているようですが、自宅にネット予約のインフラを持ち2等車以上の車種を余裕で利用できる中間層にとっては、30バーツの手数料など本当に安いものだと思うのは私だけでしょうか?



 というわけで、簡単な手順を……(英語版を利用出来ます)。
 (1) 公式HPのトップから、予約サイト『Thairailwayticket.com』 に進み、利用者登録をします。その際、パスポート番号が必要です。
   (https://www.thairailwayticket.com/eTSRT/)
   ※なお、利用者登録をしなければ、車種選択以降の画面に
   進むことはできません。
 (2) 北本線・東北本線・南本線の別をクリックしたのち、乗りたい区間と月日を選択します。
 (3) 座席に余りがある乗車希望列車を選択すると、車種が表示されます。売り切れの車種はグレーで表示されクリック出来ませんので、残りの車種を選択します。
 (4) 座席は自動割り振りと自己選択のいずれかを選べますが、ヲタなら普通は自己選択を選ぶことでしょう。しかしどうやら、全ての余剰席が表示されるわけではなく、とりあえずコンピュータが空席のうち2~3カ所 (窓側と通路側) をチョイスして表示するだけですので、実は選択の幅が非常に狭いです (-_-;……一旦購入を止めて、改めて時間をおいてアクセスしたところ、別の空席が表示されましたので、どうやらそのような仕掛けなのだろうと推測……)。また、この座席選択画面はしばしばエラーを起こしますので (-_-;)、時間を開けてやり直せば大丈夫です。
 (5) 座席が決まればあとはカード決済。カード情報の記入は普通の通販と全く同じ要領です。
 (6) カード決済後、めでたく購入手続き完了……ということで、切符の画面がポップアップ表示されます。また、メールでも送られて来ます。そこで、この券面を印刷して乗車時に必ず持参することになります。(断じてチケットレスではありませんので注意!)
 以上、全般的な使用感は、座席選択でたまにバグが起きてやり直しになるのを除けば総じて快適です。予めタイ滞在のスケジュールが決まっていれば、鉄道利用時には鬼に金棒と言えましょう。バンコク~チェンマイ特急13・14レの24系シングルデラックスが毎日運行されていた時点で、このシステムが導入されていれば良かったのになぁ~と思うのは私だけではないでしょう。
 ※画像は、今回切符をゲットしたウリナラ大宇製DC特急です (^^;

第四ヤンゴン熱鉄記 (26) ピィ本線鈍行

2017-03-03 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 今月の訪緬に先立ち、例によって京急北品川駅にほど近いミャンマー大使館に出向いてビザをゲットして来たのですが (着地ビザのオンライン申請も一応軌道に乗っているようですが、大使館に出向きやすい場所に住んでいる以上、出発前に取得しているに越したことはありません)、ビザ代が手続き料込みで4,000円から5,200円に値上げしたのはトホホ……。ビザ代をさらに取って、観光客関連のインフラ整備を急ぐということなのでしょうか。
 まぁその代わりに、ここ1年ほどのホテル新規開業ラッシュの結果、いつも利用している宿のネット価格が大幅に安くなり、ビザ代値上げの分を余裕でペイしましたので良しとします (サービス料込みで100ドルから60ドル台へと劇的に下がりましたので、思わず笑ってしまいました。○パホテル並みの繁忙期割増の発想が過去数年間続いていたわけですな……)。



 そして、些か朝令暮改の感があるのが、必要書類の増加です。昨年は申請窓口でイキナリ「Eチケット控えも必要」と言われまして、その場に無い場合は受領時持参でもOKでしたが、今回は「パスポートの個人情報記載面のコピーも申請時に必ず御用意を」と言われ、今来た道を約7~800m往復してコンビニでコピーするハメになりました。まぁ至近距離だったので良いですが……。
 もっとも、事前にいくつかのビザ情報サイトにアクセスせず、「去年と同じものを持って行けば良かろう」と早合点していた私が悪かったのは否めません。今回の申請後にいくつかのサイトを見てみたところ、パスポート顔写真面のコピー要持参という文言が確かに載っていますね……。
 いっぽう、和文しか記されていない航空券予約確認書を持ってきた別の個人旅行者が「英文記載もあるEチケットを持って来るように」と追い返され、肩を落として「マジかよ……」とつぶやいていました。
 いつもお世話になっております斎藤さんがRM誌やRP誌の先月発売号に執筆された記事を読んで、「日本中古DC天国になったヤンゴンに行きたい」思った方も多々おられることでしょう。とはいえミャンマー旅行をめぐる状況は、ビザ申請も含めて常に変動していますので、くれぐれも直前の情報に気をつけて下さいませ。 

 というわけで、今月の第五回遠征を控え、昨年撮影分の蔵出しを急ぎます (汗)。今回の画像は、英領ビルマ時代に最初に開通したピィ本線をチンタラと南下してヤンゴン市街の西・チミダイン (=ラングーン最初の拠点駅) に至る混合鈍行客レです。この列車は午後3時前の絶妙なド順光の下、線路市場のダニンゴン駅に到着し、20分近い停車時間を使って貨車から農作物を下ろしますので、初訪問時から何度もこの列車を狙い、古き良き東南アジア情緒溢れる荷役シーンを激写したのを思い出します。しかし、線路と線路の間に柵が出来てフォトジェニックさが大幅に下がって以来、荷役シーンを撮っても絵にならなくなってしまったのは残念ですね……。
 それにしても、アッパークラスや郵便車を連結し、まさに伝統的な基幹列車という編成陣容でありながら、実際にはチンタラ過ぎてバスに客を奪われ、車内がスッカスカ気味なこの列車……何時まで現状を保つのか気になるところです。ヤンゴンに近づくほど大渋滞に巻かれやすくなった昨今、スピードアップのうえ終点をヤンゴン中央駅に改めれば、もっと客は増えると思うのですが。

東武快速廃止と6050系の命運

2017-03-02 00:00:00 | 大手民鉄 (東武)


 来る4月21日の東武ダイヤ改定をめぐる第一波の公式HP発表において、500系特急「リバティ」が現在の快速と似たスジで走ることが明らかにされて以来、6050系快速・区間快速の去就が注目されてきましたが、先月末の第二波発表によりますと、やはり正式に廃止のようですね……。覚悟はしていましたが、これもまた世の移り変わりの結果というものでしょう。そして今後は南栗橋~東武日光間の急行・区間急行と名を改めて、多少は快速・区間快速スジが生き残るとのことですので、特急券が売り切れる場合のケアもなされ、混乱は回避されそうです。
 なお、現在の鬼怒川線~野岩会津線の快速・区間快速スジの一部は完全に「リバティ」となり、線路容量からして代替の普通が増発するとも思えず、「さてどうするのか」と注視していたところ、下今市以遠で完結する利用の場合には料金不要で「空いている席に座れ」という扱いになるようです。下今市以南まで通しで乗る場合には、野岩会津線内でも指定席料金を払うべし、という考え方なのでしょうが、自分の席に下今市以北完結客が座っている場合には声をかけて移ってもらわなければならないとは何という面倒臭さ……。



 ともあれ、事ここに至り、かつ個人的には既に何度も東武快速には乗り、撮影もそれなりに重ねていますので、とりあえず静かに東武快速の長年の活躍をねぎらいつつ、新たな運行体系に順応して行ければと思っています。
 しかし同時にやはり気になるのは、6050系そのものの今後でしょうか……。6000系からの更新車は、下回りの古さが古さだけに廃車となる可能性が高いでしょう。すると、残る純6050系新造車 (野岩・会津所属車を含む) から634形に改造された2編成を引いて、残りは9編成。ちょうど新栃木以北ローカルと野岩・会津で使う分になるでしょうか。したがって、南栗橋~東武日光間の急行・区間急行は、何だかんだで10000系列の4連か6連となる可能性が高いようにも思われます。あるいは、当面は6050系で運行されるものの、噂されている20000系列のローカル転用車がいずれ代替することになるのかも知れません。あくまで妄想ですが、20000系列の窓割りに、6050系のボックスシートがちょうど合うようにも思われますので、6050系の流用品でセミクロス化されるとか……? (^^;) 
 いずれにせよ、少なくとも現時点で言えるのは、かりに当面南栗橋~東武日光急行・区間急行に6050系が充当されるとしたら、なるべく早めに急行・区間急行幕を撮っておかなければならないということでしょうか。

 ※撮影地は野岩・会津線内ですが、カテゴリは東武としました。
 ※今回の画像は別サイトでも、別のHNで使っておりますが、撮影者は全く同じです (^^;)。