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マンガ感想-『Q.E.D. 証明終了 21』加藤元浩

2010年10月14日 | マンガ感想
「少しは反省してください」
「朝寝坊に反省しどころある?」



「接がれた紐」★★★ 6
~あらすじ~
雪山で見かけた浮かない表情の男女2人組。想たちの「心中」の予感は取り越し苦労だったが、彼らにはある事情があった。

~感想~
正統派本格ミステリ。物理的なトリックの部分にやや小粒なものが混じってはいるが、それが全てを支えるものではなく、多くの要素が絡み合って物語を作っているため、気にはならない。
短いながらに多くの趣向を盛り込んだ意欲作である。


「狙われた美人女優、ストーカーの恐怖絶壁の断崖にこだまする銃声燈馬と可奈はずっと見ていた」★★★☆ 7
~あらすじ~
落ち目の女優が、マネージャーと仕掛けた狂言のストーカー事件。事件担当の火サスマニア刑事・笠山によって女優の思惑通り騒ぎは大きくなるが、事件は狂言ではなくなってしまう。

~感想~
2時間サスペンスの定石をなぞりつつ、期待通りに定石を逆手にとった思わぬ展開を仕掛けてくれる。
笠山の造型の楽しさはもちろん、伏線も冴えた良作。

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