そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

選挙演説そのものであったトランプの施政方針演説、自党とわが身の自慢に終始したが、ゼレンスキ書簡は評価した

2025-03-06 | トランプ

通常の大統領就任初の施政方針演説は、今後1年間もしくは2年間の政治方針を示すものである。そして争った政党とは、融和しエールを送って労うものである。
トランプにはそんな度量はない。法螺吹き自慢をして、この一月で通常の内閣がやる8年分の仕事をやり遂げ、最大の成果を上げている。これからアメリカの黄金の時代が始まる、と選挙演説そのものである。
一方バイデンは史上最悪の大統領であったと、いいだけこき下ろした。民主党議員の女性議員はピンクの服を着て、トランプの女性差別に抗議していたが、トランプには全く通じていない。数人の民主党議員は抗議の声を上げたりしたことで、退席させられた。
トランプ演説に共和党議員は起立し拍手喝采で、民主党議員は座ったままという、異様な光景であった。これは選挙演説そのものである。一部噂される3期目の立候補を見据えているのかも知れない。
歴代大統領で最長の1時間40分の意演説、79歳のトランプはトランプはよくやったと思うが、関税がこの国を救うかの発言、思い込みはトランプの短絡的思い込みが強すぎる。守らなければならない国内産業はあるだろうし、そのために関税を設ける必要がある。日本の食料に対して、農業保護をやらなかった日本のように禍根を残すべきでないことも必要であろう。
しかし、国内の輸入品価格は向上し、インフレが加速されるだろうし、海外の工場が戻ってくることもあるだろうが、それは何年も先のことである。
少なくともトランプは二大政党間の対立を煽った。アメリカ議会は、上院も下院も僅かに共和党が上回っているに過ぎない。大統領が全権を託されているわけでもない。法案がすんなり通るわけでもない。トランプが拳を握りしめても、議会は動かないだろう。トランプのアキレスけんはインフレ都議会である。
然しながら、ゼレンスキーから書簡が来たことは良かったし、何のコメントもつけずにトランプはこれを評価した。ゼレンスキーはトランプの恫喝に屈したようにも見えるが、ゼレンスキーの方が大人なのか、国を思い国民を思うことで、折れたのであろう。
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