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一昨日欧州首脳会議が、ゼレンスキーも加わって開催された。ヨーロッパ諸国はこぞってウクライナ支援、ゼレンスキーの応援を表明した。ところが停戦への計画を立ててみても、アメリカ抜きでの試案は到底あり得ないのである。各国首脳もゼレンスキーの心を口にしても、トランプの悪口も言わないし、アメリカの非難もしない。プーチンの非道理、侵略を決してい許さない。イギリスは派兵を決めている。フランスは両国の話し合いの仲介をするというのである。
トランプはゼレンスキーは平和が嫌いなのだと、トーンを落としていない。ゼレンスキーはアメリカには感謝していると幾度も口にしている。
ゼレンスキーは、今回の戦争の経過も知らず、ヨーロッパの歴史についても無知であるトランプによくぞ反論したと思う。ウクライナの膠着した戦況を想うジレンマがトランプとの詰り合いになったのである。
トランプは、お前は何万鋳物人を殺すことになったのだ、第三次世界大戦になるぞと非難したが、戦争のいきさつも大義にもトランプは興味がないのである。
アメリカとロシアの高官会議は、先月18日(サウジアラビア)と27日(トルコ)に行われている。圧倒的に侵略者がプーチンが有利になる、イスタンブール協定を検討しているようでもある。
今回の物別れで、笑いが止まらないのは誰あろうプーチンである。米ロ高官協議そのものが、経済制裁の一部解除にもなる。トランプはロシアの悪口は言わないし、プーチンはいい奴だとゼレンスキーに言う始末である。
建前はともかく、依然として大国の意向が未だに横暴に世界を席巻する。
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