そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自民党を支持する野党の支持率凋落は国民の”声なき声”である

2018-01-10 | 立憲民主党
50年ほど前には、支持政党なしか無党派とする人たちは極めて少なかった。良くも悪くも、誰もが政治に関心があったと言える。現在は支持政党なしが常時40%である。投票率が40%程度の国はそうざらにはない。次の数字は、NHKの世論調査の数字である。各党の支持率の後の数字は先月比である。
自民党38.1%、 ± 0) 立憲民主党9.2%、+ 1.3%) 民進党1.3%、- 0.5%)公明党2.4%、 - 1.7%)希望の党1.0%、- 0.4%)共産党3.6%、+ 0.1%)日本維新の会1.0% - 0.5%)社民党0.3%、- 0.3%)支持政党なし36.6%、 + 2.5%)
公明党と希望の党それに維新の会と参議院議員しかいない民進党が、軒並みに支持率を下げている。いずれも立ち位置を、自民党に向けて媚びいる政党である。自民党の補完勢力といえるが、希望の党は唯一の看板の小池百合子が完全に投げ出してしまった。小池百合子は言わずと知れた国粋主義者である。時折海外のメディアに日本の外交の解説をしていたが、ひどいに日本主義者というか、解説では安倍以上に右寄りである。国政に戻っても自民党の組み込まれる運命にあると言える。その希望の党が、衆議院選挙公示前の結党時には30%以上あったことを思うと、当然の結果ともいえるが、日本人の移り気にも呆れるものがある。民進党にもまだ支持者がいることを思うと、何のための政党かとも思われる。
しかし、なんといっても凋落が激しいのが公明党である。5割も減らしている。かつては、中道政党とか平和の党と自認していたが、今はその面影もない。安保関連法(戦争法)に賛成したことで、支持団体の創価学会の良心から突き放されたと言える。
しかしこれら自民党補完勢力が自民党にとって貴重ななのは、改憲についていずれ協力依頼することになることになる勢力であるからだ。国民合意を得るためには、「与野党協力」という言葉が必要になる。その時ためにも、公明党さんにも希望の党さんにも民進党さんにも維新の解散にも、顔を立てておかなければならない。
これらの党がこぞって支持率を落していることは意味がある。多くの国民は改憲に反対であるという、それこそが”声なき声”なのである。立憲民主党と共産党と社民党が、安保関連法は違憲であると明確に示して動かないのも救いである。更にもう一点、脱原発もである。
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民進党は野党再編などせず解党し立憲民主党の合流するべきである

2017-12-28 | 立憲民主党
前原誠司のかく乱判断で、野党がズダズダに分断された。前原を惑わせたのが小池百合子である。その小池百合子は最近になって、国政に進出したのは早計だったと、今は東京知事職に専任するとの姿勢を示している。小池百合子を惑わせたのが、都知事選の大勝利である。国政に色気をもって、希望の党を立ち上げた。当初は30%もの支持率があったが、現在は1%程度である。
前原の拙速な分断行為で、衆議院の民進党は絶滅したが参議院の民進党は残ってしまった。何もかもが無計画であった野党第一党党首の決断である。頼りにしていた小池百合子は、早々に失言し希望の党に残された党員たちは選挙後の居場所すら失った。
民進党は、立憲民主党と希望の党と無所属に分かれたかつての盟友と、よりを戻どす作業に入った。支持率がなくなり小池だよりだった希望の党が乗り気である以外は、無所属の議員たちが色気をみせた程度である。立憲民主党は立党の経過もあり、希望の党とは組むことはないとハナから共闘を拒否している。
野党の分散は自民党の思う壺である。大塚民進党の願う野党再編は早くも壁に当たっている。存在価値と意義を失っている希望の党との年内合流も政党助成金を背景にした選択もあろうが、それも自民党を利するだけである。民進党の野党再編構想は、コップの中の嵐に過ぎない。長期展望も理念もなく、単なる数合わせの新党結成は、前原の悪行への贖罪感が大塚にはあるからに過ぎない。感傷的な政治行動に未来はない。民進党は無条件に解党し立憲民主党に議員は移り、ほどなく消滅する希望の党に食指を伸ばす必要はない。
野党は勢力を分散するようなことをしてはならない。
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立憲民主の勢いは票につながるのか、野次はいやな安倍夫妻

2017-10-15 | 立憲民主党

これは一昨日新宿南口の、立憲民主党の枝野代表の街頭演説の状況です。観衆が凄い。2万人以上いそうである。僅か2日前にネットなどで流したのであるが、驚異の集客状況と言える。立憲民主党のアカウントフォローは11万件権を得ている。希望の党は1万に達していないことを見れば、立憲民主党の勢いの凄さが分かるというものである。趣旨を曲げなかった人たちへに評価ともいえる。
翻って、安倍晋三は街頭演説の日程を明かさず、極秘に行っている。野次が嫌なのである。国会では野次られると、都合よく喋るのを止めて時間稼ぎをする。都議選では野次に耐えられず、「あんな人たち」と指さし、失笑かうありさまである。与党の党首(総裁)が街頭演説は、隠密行動というのである。
朝のワイドショーで、自民党の代弁者安倍晋三の寿司友の田崎と言う男が、街頭演説で野次を言うのは違法だとか、避けるのは当然だというのである。国民が野次を言う尾は当然で、プラカード持ってくるのも意思表示だとTBSの玉川氏が反論している。安倍晋三は野次が嫌いなのである。お坊ちゃまで育った安倍晋三には、野次に耐える能力がないのである。それでいて自分はしっかり野次っている。
自らの選挙区の山口では、森友学園の渦中にある安倍昭恵夫人が演説をやっているというのである。このノー天気な女性の演説とやらを聞いてみたいものであるが、ここには今治で加計学園の不正を最初に暴いた黒川氏も立候補している。この山口4区には雑多な人が詰まり急に注目されている。安倍選対の前で声を上げる人物などがいるらしい。そこで、公正な選挙をするためとして、下関記者クラブに取材の拒否を行っている。旦那は選挙冒頭には、数十人の福島農民の田んぼの前で握り飯かじって喋っている。
選挙で、森友・加計学園問題は丁寧に説明すると言っていたが、街頭では一言も喋っていないようである。都合の悪いことはごまかす人物であるから珍しいことではないが、支持者にしか演説しないのは、お友達以外には信用する姿勢がないのである。

ところでの安倍政権は不可解なことに、国連の選挙監視団を三度も断っているのである。
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政局が苦手なリベラル派の人たち、政策矛盾などお構いない小池百合子

2017-10-04 | 立憲民主党

リベラル派と言う言葉がこのところ飛び交っている。左翼と言うよりはいいかもしれないが、この人たちの多くは人権擁護派、護憲派などと呼ばれ、反権力志向の強い人たちが多く、政局と言われる局面の対応が極めて下手である。要するにお人好しの、争事の嫌いな温厚な人物が多いのである。
今回の「立憲民主党」を立ち上げた、前原に騙されたことに気が付いた人たちがそのいい例である。ある時プライムニュースで、自民党のウルトラ右翼の稲田朋美とミスター年金の長妻昭氏の討論があった。自民党の憲法草案には、人権条項がないと長妻氏が指摘した。稲田朋美は、そんなことはありません、ちゃんとありますと答えた。長妻氏がそれはどこですかと聞くと、稲田朋美は全く関係ない話を延々と述べて(しかも大きなキンキン声で)、結局はそのことについて何も答えなかった。お人好しの長妻氏は何度も指摘しが、強引なこうした手法に切り込むのが、リベラル派の人は不得意なのである。

それに比べて、小池百合子の緑の党は極めて強引で、容赦なくすり寄ってきた人物を選別している。選別した後でも、金持ってこいと言うのである。民進党から無所属で立候補するところには候補者を立てないが、立憲民主党から立候補するところには刺客を送っている。自民党で小池を批判したところにも刺客を送っている。その一方で、旧知の人間、懇意にしている自民党候補の所には、候補者を立てない。人間的行為とは思えない非情な判断がここにある。それが政治家であろう。
小池のこうした行動に象徴される、強引な力の対応は政治姿勢と無縁ではない。小池が前原を取り込んだのも騙しのテクニックである。前原は合流すると言っているのに、彼らが来るというので選別すると小池は言うのである。原発ゼロもインチキである。消費増税凍結は票目当てのポピュリズムである。しがらみのない政治は、抽象的な意味しか持っていない。
今回夏に大勝した都議選の、ファ-ストペンギンと言わしめた議員が離党する。都民セカンドかサードになっているが、小池は都政で何の成果もあげていない。築地もオリンピック開催も元に戻しただけである。要するに何の実績もないままである。
小池は政局に強いのである。それは長続きすることのない、目先の行動の選択に長けているだけである。政局に強い人物がこの国を良くするとは思えないが、大衆の付和雷同は小池を選択する。それは立憲国家、民主国家、平和国家の否定につながるのである。力の政治は国際間では紛争につながる。政局しか存在感を示せない小池の党は矛盾だらけである。
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前原を奸計にかけた小池、小池を取り込むことになる自民党

2017-10-02 | 立憲民主党

枝野幸男民進党代表代行がたった一人で、新党「立憲民主党」を立ち上げを宣言した、これで民進党は3つに分かれることになった。
政党助成金をもって希望の党に行った人と、枝野の元に集まる人と、無所属の人である。これは小池百合子が最も望んだ形である。全員引き取ると前原を取り込んだものの、取り込みたくなかったリベラル派や古参の議員が自主的に出ていてくれたからである。これで、民進党の解体は全く現実のものになった。
都民ファーストの隠された無色で勢力を広げ、次第に形を露わにしてきた小池新党であるが、希望の党から参加に大きな踏み絵を示してきた。明らかな排除の構図であって、前原に思い込ませた合流には程遠い内容である。民進党と共産党を軸にした市民連合による野党共闘に最も脅威を感じていた自民党にとって、降って沸いた野党解体が始まった。
民主党の解体とバラバラになった野党は自民党にってまことにありがたい現象である。しかも野党の目になる、希望の党は自民党と何も変わるものがない、まさしく保守真党である。これでは前原の言う何としても安倍政権を倒すどころか、自分たちの存在すら危うくなる。前原は小池の奸計に嵌ったのである。連合は今頃になって、維新にすり寄る小池の姿にやっと、騙されたことに気が付いたのである。
自民党はすでに選挙公約を発表して、選挙は終盤の様相ですらある。新党たちには時間がない。金もない。地盤は崩されてボロボロである。理念や政治姿勢を捨てた政党の末路は明かである。選挙後の野党には再編の波が吹き荒れることがはっきりしている。つまり安倍晋三は勝利を約束されているようなものである。自民党は野党を解体してくれた、小池百合子様様である。
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平気で理念を捨てる人たち

2017-10-01 | 立憲民主党

民主党時代の政調会長として、安保法案(戦争法)を憲法違反と厳しく自民党と対峙していた細野豪志である。小池新党にべったりするために、その理念、政治家として大きな核になるような理念をいとも簡単に切り捨て、安保法案を認めにないなら来るなと、かつてともに否定し戦った同志に対して言い放ったのである。更には首相経験者は来るなと言うのである。小池が目立たなくなるという事なのであろうか。もうすでに政治生命が終わっているとはいえ、年功者の菅直人と野田佳彦が来ると目障りと思っているのだろう。身勝手な話である。
小池百合子は、原発再稼働推進者であり、核武装論者でもある。小泉純一郎に反原発を票集めのために掲げよと言われ、渋々掲げているが内容は何もない。そもそも、小池百合子が反安倍を貫けるわけがない。日本のこころから来ている中山恭子などは安倍を首班にするというし、旦那は安倍の再選を望んでいる。下手をすると、公明党を切ってまで希望の党と連立内閣を生むかもしれない。もしくは自公希維などと言う、翼賛会が結成される可能性すらある。
前原は、安倍を下ろすために名を捨てるとまで言ったが、政党助成金をいただいた選挙後は前原自身が下ろされるに決まっている。そもそ公党から候補者を一人も出さないという事が理解できない。自らは無所属で出るというのは贖罪意識があるというのであろうか。

リベラルと言われる人たちは、何のことはない民主党から民進党にかけて、国会で掲げていた理念を崩さず堅持しているに過ぎない。これらのことは政治家として根幹にかかわる重大事である。平気で理念を捨てる。理念は政治家の生命である。こんな彼らを国会に送り出しても、どこで変わるか解らない。
小選挙区制で、僅か30%の自民党支持者によって67%の議席が獲得できる制度が、国民の声を代弁する機能を失っていることは明かである。これに加えて当選後に変質する、あるいは自民党のTPP政策のように選挙後に平気で嘘をつく、国民の声を受け止める議員は存在しないのであろうか。
小池新党に蹴られた人たちは、元の名前の民主党などを結成すればいい。理念や掲げた政策を変質しないという事であれば、多くの支持は得られよう。
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わけわからん、前原の民進党を身売りする選挙

2017-09-28 | 立憲民主党
前原が自分の子飼いであった細野を追って小池にごろにゃんしてしまう、そんな構図である。今回の選挙では、民進党の公認はいないことになりそうである。小池の希望の党に全員丸投げするというのである。それでいて前原は、無所属で立候補するとのことである。党の代表が無所属で立候補する意味が解らないが、どうしてもやるなら代表を辞任し枝野か誰かに譲るべきである。何度聞いてみても良く解らない、民進党を引き連れても前原の行動である。
公党としての責任も存在意義も自ら捨てることになる。政党として体をなしていない政党に、候補者を丸投げすることは政党交付金の横流しにもなる。金と地盤のない、希望の党にとってはまことにありがたい前原の行動である。
丸投げを前原はやりたいと申し出たようではあるが、小池に選別をすると釘を刺される始末である。結果的に、自民党の補完政党となるであろう一連の動きは、民進党の解体をすることと同じである。いや、解体が目的のようでもある。つい先ごろ行われた代表就任演説で、前原は民進党を解体するとは全く言ってはいない。
そもそも臨時国会の冒頭解散こそが違憲であり、首相の個人的な身の保全のものでしかない。北朝鮮問題や、消費税の使い道を問うというのはとって受けた理由でしかない。消費増税の使い道などは、アベノミクスの破たんを前提に考えるべき問題である。北朝鮮問題は自らが火を放って大きくした問題であり、韓国と中国以外の国を俯瞰する積極的平和主義が問われるべき問題である。
安倍晋三の違憲法案の数々、論争すらやらない政治姿勢、平然と嘘をつきまくる発言、無知とそれに伴う愚行を問うまたとないチャンスであるが、野党第一党が割れているようではそれも心もとない。第一、小池に集まった多くの国会議員は安保関連法(戦争法)に賛成している。小池自身もそれを民進党候補の踏み絵にするようである。新党の出現はいずれは自民党を強化することになる。健全な野党がこの国では育つ素地すらなくなってしまった感がある。
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民進党の崩壊が始まったのか

2017-09-13 | 立憲民主党

今日(13日)民進党の鈴木義弘氏が、大島幹事長に離党届を出した。鈴木氏は2014年12月の衆議院選挙では、旧維新の党の比例区で当選している。大島氏の議員辞職をするべきとの発言に、松井一郎維新の会代表は「バカなこと言うな。維新に戻せ」と発言したが、その通りである。大島幹事長はこのことをご存じなかったのであろうが、相変わらず緩い政党、どこか弛んだ政党の印象は拭えない。
東京都議会選挙以降鈴木氏で6人目の離党である。この日鈴木氏は記者会見して、あと6人が離党の準備をしているというのである。代表選挙では8人が棄権している。ほとんどが右寄りの人たち、本来なら前原を支援するはずであった。今日離党した鈴木は、代表選で前原は共産党との共闘について否定しなかったからというのが理由であると述べている。鈴木氏は早速先に離党している、細野豪志氏と会合している。
前原代表は、「人の気持ちは解らない」と気の抜けたような発言をしている。政治家なら、離党の意味や原因を探ることが先である。絵画でも鑑賞しているようなコメントである。
そもそも、前原氏の看板人事であった山尾志桜里氏のスキャンダルの出方と、その後の処理もおかしい。山尾氏が幹事長に内定している段階で、唐突と思える不倫疑惑の週刊誌記事がなぜこのタイミングかという事である。もう一週先の記事になるはずであったが、なぜか掲載内容が不足のまま記事になっている。
不倫疑惑は問題であろうが、自民党は離党勧告はしていない。路上チューと重婚疑惑の両中川も残っている。民主党のモナちゃんと路上チューの細野豪志は何のお咎めもなかった。山尾氏の強制離党は、どこか不自然である。前原代表の人事の潔癖さと軽さが山尾氏の離党をさせた。
野党第一党を自負するなら、多少の泥などを被っても前へ進むべきである。そうした力強さが現政権にとって変わるべき政党の存在を、国民に示すことになる。更には党内には大きく異なる勢力が存在し互いに受け入れることのない存在となっている。その象徴が野党共闘である。民進党には政権奪取の基本姿勢がないのである。自民一教、安倍一強という中で小選挙区制の選挙は小異を捨てなければ戦うことができない。野党の乱立は与党を救うだけである。
共産党とに共闘は泥を被ることである。その気概が右の人たちにはないとしか言えない。自説にピュア―でありたい人たちには、細田の後を集団で追うことになるのかもしれない。民進党のふがいなさは、安倍誠二の暴走をも保管するに過ぎないことを知るべきである。
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自民党の右派との何ら変わらない前原誠司

2017-08-22 | 立憲民主党
蓮舫の職場放棄の尻拭いの民進党代表の選挙が昨日告示された。見慣れた二人の候補の選挙になったが、今一つ盛り上がりに欠け報道もほとんどない。各局のニュース番組でも、細々とした内容しか伝えていない。野党第一党の民進党の代表選挙が、どうしてこのような扱いになるのか二人の候補に、よく考えてもらいたいものである。
戦後右翼の論客である高坂正堯に師事した前原誠司は、松下政経塾の塾生でもあり本来なら自民党から出馬しておもかしくない経歴の持ち主である。選挙区の事情などもあって、初当選は後に消滅する日本新党から出馬である。
前原は今回の代表選挙で当然のことながら、これまでの共産党などとの野党共闘を見直すという事である。立場や前原は理念が異なる政党が共闘するのはおかしいというのである。主義主張が異なるからこそ、別の党なのであるが、その一方で、小池百合子の新党や日本維新の会との共闘は考えてもいいというのである。論旨が一貫していない。前原は、共産党が嫌いだと言っているに過ぎない。
基本理念が異なる政党と共産党を名指すが、安倍政権になって野党共闘は小選挙区の元では、かなりの効果をあげているといって良い。
昨年春の北海道5区の町村信孝死去による補選は、圧倒的な町村城下町の元で自民党は町村の娘婿を候補にした。ほぼ無風選挙とまで言われていたが、共産党が候補を下ろし野党共闘が実現し、全く互角の戦いになった。当時の半分以下の安倍支持率の現在なら、圧倒的に野党が勝利したに違いない。この選挙応援に前原も駆けつけている。
今のところ野党共闘は、暴走する安倍晋三を歯止めを掲げている。具体的には選挙協力と護憲以外はない。前原はこれを否定するという事は、安倍晋三を支持することを意味し、憲法改定を容認するという事になろう。
前原に近い細野も長嶋も離党した。彼らは小池新党にすり寄る動きを見せている。彼らは前原に離党を勧告していると見るべきである。政権にすり寄る野党など意味がない。前原が代表になれば民進党は更なる存在意義を失うことになる。前原が怖れているのは、共産党と共闘関係にあった社会党が消滅したことへの懸念かも知れない。それは社会党の問題であって、共産党の問題ではない。世界の潮流もあったが理念を捨て政権に憧れたのである。
民主党から現在の民進党までの凋落ぶりは歴史的なものである。その後の安倍晋三の横暴で反理性的な政権の樹立と継続に最も貢献したのが、野党第一党のふがいない存在であることを銘記せよ。前原を選択し、さらなる自民党政治の横暴を支援するようなことがあってはならない。選挙協力と護憲すらできない狭量な前原を選択することなどあってはならない。
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政治素人を露呈した蓮舫の辞任劇

2017-07-27 | 立憲民主党
民進党代表の蓮舫が辞任した。かなり唐突に見えるが、自らの辞任も政治的パフォーマンスを発揮するべきなのであるが、いかにも稚拙な辞任劇である。閉会中審査が終わったの受けて早速籠池がしょっ引かれた。当初逮捕と報道されたが、とりあえず事情徴収に終わった。一方で、唐突と見えもするが稲田朋美の辞任発表があった。しかしこれも十分予測できることであった。スーダンのPKO派遣の日誌隠蔽調査が終わる日である。何らかの動きがあるはずである。
蓮舫の辞任劇はこうした動きの中で発表され、その存在感すら希薄となる野党第一党の代表の辞任発表となった。敵前逃亡も含めた計算をすれば、東京都議会選挙は民進党は自民党を上回る大敗北であった。それを受けて、かなりずれた時期の一昨日に野田幹事長が辞任を表明した。蓮舫は後任に奔走したが、どこからも協力を得られなかった。総理経験者を幹事長に据えたが、その蓮舫が師と仰ぐ野田の辞任は後任さえ決められない混乱を、政治素人の蓮舫がまとめることができなかった。
自民党が安倍の政策外の問題で急速に失速しているまたとないチャンスに、民進党は浮上するどころか連動して支持率さえ落としている。民進党は若い議員や党員の政策論が展開されず、野党共闘についても憲法に対する姿勢についても、うやむやのまま経過した党の体質がある。
蓮舫なら選挙に勝てそうだと見たのは、民進党が国民を所詮ポピュリズムに乗った判断しかしないだろうと見たのであろう。民進党は、一年持たなかった蓮舫の辞任に伴う表の選出に、党内をまとめられる経験と力量、そして清新さという極めて困難な人選が求められる。
明かに政治家としての力量が不足し迷走する稲田朋美の辞任騒動にかき消された感のある、民主党代表の辞任である。最後まで存在感すら示さなかった、蓮舫代表の後任は選出とその後も極めて困難な傷跡を残したままの修復作業に追われることになる。
民進党が存在感を示めさなければ、政権交代の可能性で与党を追い詰めることができない。安倍一強の最大の奉仕要因は民進党のふがいなさである。
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何ともふがいない、消えゆくのか民進党

2017-04-05 | 立憲民主党
かつての政権なら確実に辞任に追い込まれるような失態を犯しても、安倍政権下では辞任どころか居直ってしまう狸大臣たちである。安倍政権の支持率が下がらない最大の理由は、他の政党よりよさそうだからというのが最も多い。その他の政党と思われるのは民進党である。民進党のふがいなさは、民主党時代に政権を担って下野した以降、全く支持率は変わらないどころか、自ら保守を自認する蓮舫が代表になってからさらに求心力を失い、存在感が薄れている。このところ、この政党は何も決められないと、国民に思われる出来事ばかり連発している。
その象徴的な出来事が今年7月に予定されている、東京都議選挙である。小池百合子知事の支持率は、70%を下らない脅威の数字を維持している。小池の立ち上げた、「都民ファーストの会」は都議選の候補者をどんどん増やす、アメーバ―現象が起きている。
民進党はこれまで計36人を公認予定候補を発表していたが、現職を含む計7人が離党届を提出し、7人はいずれも小池百合子都知事の支援を受けるとみられている。民進党系会派18議席の現有確保は極めて厳しい状況にある。小池に公明党が抱き込まれ、自民党が危機感が起きている。こうなった時の自民党は、意外と健闘するものである。そして選挙後には、小池と合流することもあるだろう。都議会選挙は旧民主党の票が草刈り場になる。
蓮舫は代表就任直後には、小池との連携を模索したが、小池は「都民ファーストの会」を立ち上げ、民進党と距離を置くことになった。民主党都連幹部は、この後さらに離党者がまた出る。このままでは都議会から民進党は消えてなくなる危機感を露わにしているという。
千代田区長選挙で、ほぼトリプルで圧勝した小池新党である。何の実績もなく、オリンピック騒動も元の鞘に納まっただけであるし、豊洲移転問題は決めかねているだけである。石原都政の汚物を洗い出しているのは議会が行う百条委員会である。実は極右翼の小池百合子ではあるが、民進党がすり寄ろうとし、共産党も連携を模索していた。女性特有の雰囲気が醸し出すムードが、このところ知事の不祥事が続く都政に新鮮だったのだろう。それでも小池の高支持率は異常である。蓮舫の民進党と好対照である。
沖縄ではすっかり消えてしまっている民進党である。7月の都議選で東京都からも消えてしまいそうになっている。国政の場では、若い議員が何とか森友学園問題や、共謀罪などで検討してはいるが、海千山千のまともに答えようとしない狸大臣たちに対して役者不足は否めない。野党第一党の民進党が機能しなくては安倍政権がのさばるばかりである。
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何ともふがいない政権奪取の気概を失った民進党

2017-01-15 | 立憲民主党
共産党の第27回党大会が今日(15日)、熱海市で始まった。志位和夫委員長は、衆院選を見据えた野党共闘について「後戻りすることは決してない」として、小選挙区での候補一本化など協力推進をアピールした。民進党の安住淳代表代行や自由党の小沢一郎共同代表、社民党の吉田忠智党首の3野党幹部が来賓として初出席し、それぞれ選挙協力への決意を示した。
三党で最も格の低い代表代行を出席させた民進党であるが、蓮舫代表は今日記者会見で、選挙協力はするが政権構想はしないと他人事のような発言をしている。国会での議席は欲しいが、政権意欲はないということである。
昨秋蓮舫が代表になり、補佐役の幹事長に野田佳彦を据えたが、新代表になるとどんな時でも必ず上がるご祝儀支持率が全く上がっていない。むしろ下降気味である。このコンビに党勢を立て直す気概などまったく感じられない。
一強の暴走を繰り返す安倍晋三の自民党である。これまでなら失脚間違いなしの失態を繰り返しても、せいぜい首をすげ替える程度でお茶を濁している。その一方で、国民のほとんどが支持していない、憲法に抵触する安全保障関連法の強行採決や、カジノ法の強行採決や、原発の再稼働や、意味不明で公約違反のTPP参入の国会決議など、やりたい放題である。
こんな安倍晋三を政権の座から降ろさなければ、次の論議が始まらない。民進党はそうした危機感が鈍く、結果的に安倍晋三を補完する作用をしていることになる。昨年の参議院選挙では32の一人区で野党共闘が実現し、11の選挙区で成功している。北日本では全勝であったし、北海道5区の衆議院補欠選挙では圧勝が予想された、世襲の婿さんを追い詰めている。新潟知事選挙では、民進党が放棄していても、市民共闘という形で自民党の候補を破ってる。もっとも、新潟では市民連合が有利だとみると、蓮舫がおめおめと応援に駆けつけている。
こうした一連の民進党のふがいない行動は、政権奪取の気概がないと思われても仕方がない。
さらには、安倍政権成立の第一の立役者の野田佳彦幹事長は、共産党を含めた野党共闘について「私は自衛官のせがれで、共産党に対する意識はどなたよりも強烈だ。魂は売らない」と述べ、共産党との共闘すら否定的である。
寄り合い所帯の野党第一党の民進党は政党としての自覚の最も重要な、政権奪取へのなりふり構わない姿勢を放棄した姿を現指導者は露わにしたといえる。
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連合という安倍政権の補完勢力

2016-12-24 | 立憲民主党
連合が民進党が共産党との選挙協力することを拒んだ。安倍晋三の民進党の分断戦略に乗ったのである。電力労組の原発再稼働容認を受けて反原発を鮮明にする共産党の存在を、組織擁護という極めて短絡な視点から、連合は民進党が共産党との選挙協力することに苦言を呈したのである。
連合は民進党支援の最大勢力である。ただでさえ二重国籍問題対応でドタバタして党首討論でもロクに突っ込みもせず大声を出すだけの、蓮舫代表である。おまけに幹事長は野田佳彦という、ダジャレでけむに巻く以外には、ほとんど無意味な発言を繰り返す男である。民進党は新体制になって、やることなすこと失態ばかりが目立っている。
その典型が新潟知事選挙である。反原発を掲げる新人に市民連合が組織され大きな動きになった。自主投票を決めていた民進党は、選挙情勢を見て市民連合が支援する新人に選挙終盤に蓮舫が支援にきている。結局自民党推薦候補を、市民連合が破ったのである。小泉元首相は野党は全て反原発である。首相が判断すれば、与党にも反原発者がいるので国を挙げて脱原発の動きが取れるというのである。小泉を支援するつもりなどないが、原発反対を唱える人は80%を超えている。連合の原発再稼働容認は、国民の視点とかなりずれている。
連合の神津里季生会長は22日に安倍晋三と会談し、政府が進める働き方改革への協力を求めた。この会談は安倍晋三が呼びび掛け、連合がこれに乗ったのである。雇用者(労働者)と雇用する側(企業)の対立は古くて新しい。利害関係が一致しないから、対立するのは当然であり、その対立こそこの国の原動力となっていたのである。
連合はかつての総評などと異なり、長期的視点もなければ、政権に対する姿勢も判然としないし、組織力を発揮する能力すらない。共産党や市民連合が示している選挙協力は、小選挙区になって一人総取りになり、憲法やTPPは原発などの国家的な視点を求められることで、反対勢力が分散するのを避ける意味を持っていた。僅か35%の得票で70%を超える議席を得るシステムは国民の声を反映井することがなくなる。
野党協力は自民党を追い詰める手段であり、共産党支持勢力を伸ばす意味などではない。連合の提案に民進党が従うようでは、労働組合の意味もなくなり働く人たちを突き放す勢力になると言って過言ではない。蓮舫代表の下では、何事も意見がバラバラでありまとまりがなくなっている。連合と民進党の動きは、安倍晋三の思うつぼなのである。
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民進党は一人負けの2つの衆議院補選結果を教訓にできるか

2016-10-25 | 立憲民主党
東京10区と福岡6区の衆議院補欠選挙は与党自民党候補が圧勝した。両区とも最低の投票率であった。投票率が低ければ、固定票を持つ党の支持を受けたものが強いと言われている。多くは野党が有利と言われているが、そうした背景の中での補選であったが、結果として野党の負け方がひどいものである。
東京10区は小池旋風下にあり野党が勝てるとは思えなかったが、負け方がひどすぎる。ダブルスコア―以上の負け方である。与党の方はと言えば、自民党を裏切って知事選に出た小池を支持したものは処分すると意気込んでいたが、その裏切った候補を自民党は抜け抜けと公認し、安倍晋三まで繰り出す始末である。自民党は勝ち馬に乗ったのである。梯子を外された石原慎太郎の息子は、除名すると言ってた面影はなくなった。百合と蓮の花の女の戦いと煽ったマスコミの声さえ今は聞こえない。
福岡6区はもっと悲惨である。せっかく自民党が分裂したのに、トップ当選の鳩山の3分の1に近い票しか獲得していない。民進党は公認でありながら、蓮舫代表は一度しか顔を出していない。蓮舫は東京10区の敗戦会見にすら顔を出さず、候補者だけに丸めた頭を下げさせた。
どちらの選挙も負け方がひどい。選挙前に新体制になった民進党であるが、野田幹事長の意向が強く、福岡などは共産党に降りるように要請したが、政策協定すら検討されていない。共産党支持者は投票すらしなかったと言われている。東京でも選挙協力を依頼しながら、野田はまるで他人事のように、協力関係がうまく行かなかったと述べている。
共産党は殆どの国政選挙に候補者を立ててきた歴史がある。党の宣伝のいい機会ということであるが、当選は多くの場合おぼつかない。安倍晋三の暴走、特に戦争への扉を開こうとする安倍政権の阻止のために、候補者を下ろすかつてなかった選挙協力を、共産党は戦術として選択した。その共産党は今回の選挙での民進党のとった姿勢に疑義を示した。再検討をも辞さないということである。
そもそも、蓮舫が幹事長として後ろ盾に依頼した野田佳彦は、共産党が大嫌いと言ってはばからない。小沢一郎も嫌いであるが、共産党はもっと嫌いのようである。除名するとした候補すら公認する自民党のような、なりふり構わない選挙姿勢が、民進党には見られない。
連合との連携も、新潟知事選で見られたように、地方組織との調整もできない体たらくである。それでいて、勝てそうだとなると野田の制止を振り切って、蓮舫は共産党や社民党などや市民ネットワークが支援する候補のために出かける。党内の方向性がバラバラなのである。
正面切って自民党に対抗するような姿勢を持てない野田幹事長である。自民党安倍政権は、ほとんど嘘の政策を掲げ、説明すらすることすらない。憲法を否定した安保関連法に限らず、TPPや消費税や原発や積極的平和主義など嘘で塗り固めた、安倍政権をも批判できない野田・蓮舫体制の民進党に未来はない。今回の補選から、発足したばかりの民進党は多くのことを学ばなければならない。
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野田の幹事長で民進党再生の芽はなくなった

2016-09-17 | 立憲民主党
民進党は大方の予想通り、蓮舫を代表に選ぶ波風の起きない形で、注目もされない代表選挙を終えた。そして彼女が党運営の女房役(?)に、こともあろうか民主党が政権を失った大惨敗選挙を主導した野田佳彦を選んだのである。党内の反発も大きく、その他の人事がいまだに決められない。
口先だけで乗り切ろうとする政治家に騙されてはならない。野田佳彦はその典型である。民自公で決めた消費増税は、民主党の敗北を予見し自民党にすり寄った政策である。その直後の最悪のタイミングで解散したのであるが、野田は10か月も前倒ししてしまった理由はいまだに述べられていない。
消費税に限らず、増税など行えば自民党は湯水のごとく公共事業に流すことははっきりしている。現実にそうなってしまった現在、野田の消費増税の合意は最悪の政治決定といえる。財政再建は、エネルギー問題同様に、次世代に残してはならない大問題であるが、悪化の一途である。
首相在職最後の、福島原発事故の終息宣言は笑止である。このことがあまり問題にならならずにいるのは、現実離れした発言だったからである。民主党大敗北の原因一つでもある。野田に福島原発の現状を語る資格などない。この男に野党第一党の幹事長など務めさせていいものか。
集団的自衛権行使容認者でもある。松下政経塾出身者らしく、言葉巧みでディベートは得意かもしれないが、口先で何でもこなせると思っているのではないか。
言語明快意味不明の野田佳彦を蓮舫が幹事長に選んだことは、民進党の再浮上を拒む最悪の選択といえる。
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羅臼港

春誓い羅臼港