そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

温暖化は偽情報という輩がいるが確実に進行している温暖化を直視せよ

2025-02-12 | 気候変動
温暖化は嘘だというお歴々がいる。「石油や天然ガス石炭(化石燃料)も掘って、掘って、掘りまくれ」とトランプは檄を飛ばし、アメリカはパリ協定を離脱するというのである。温暖化など起きていない、偽情報を信じるなというのである。
温暖化あるいは気候変動は確実に起きている。都会の人たちは温度調整された室内にしかいないし、天候の変化などの気付くこともほとんどない。温暖化を認識している方でも、その深刻さを受け止めているわけでもない。
上記の写真は、例年年明けには湖面が全面凍結する湖であるが、2月になても凍結すらしていない。ワカサギ釣り人をがっかりさせている。かつては見上げるほど押し寄せた流氷も、今年はほんの僅かの小さな流氷が今月になって届いたが、記録上最も遅いという異常さである。
野付湾も風連湖も今年は全面凍結していない。極めて異常な都市である。北国では温暖化は顕著に見えるのである。今年の夏は生まれて初めて、クーラーを買うことになるかもしれない。
野鳥たちはもっと大きな変化を見せている。40年前の半数を下回る数しかいなくなってしまった。昆虫は見るも無残な減少である。
温暖化の原因がCO2に限定することには違和感がなくもないが、この気候変動が明らかに人類の生産活動に依拠していると、断定して間違いないだろう。
この温暖化が地球史の一貫だとする説にも与しない。変化が余りにも短期的に起きていること、変化が多岐にわたって深刻であることに加えて、人的で具体的で物理的な加工をしていることなどである。
即ち、河川の改修や道路の改修が大きく環境を破壊している。地表のほぼ全てを覆い尽くす、都会化が今回のような下水道事故を起こしている。地下で何が起きているのか、地下水脈はコンクリートでアルカリ化しているはずであるが、予測され多こともない。
CO2が原因でなくても、CO2規制をメルクマールにすれば、人的な無制限の活動を抑制することになるだろう。
農業の商品化を促したのも無機質化、化学肥料と農薬布使用が、CO2の大地への固定化を阻止し、永年に渡り土壌が蓄えたCO2を大気に吐き出すことにもなっている。
温暖化など起きていないとい、シロクマの彷徨う写真がフェイクとするのは構わないが、現実身近に起きている現象を知るべきである。机上論の都会の学者たちの御託や声など聴くことはない。
コメント (1)
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