そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

高江で何が起きているのか

2016-10-24 | 沖縄問題
沖縄の高江、ヤンバルの森で何が起きているのか、大手の報道は細部についてはほとんど語らない。この国には、政治はいつも見えないようにして報道する決まりが浸透している。そのため、まともな報道がされないばかりか、多くの場合は権力者側に有利に働くことになる。
僅か67世帯の高江の住民が、国家事業、軍事事業に意見を言うことはとても勇気のいることである。このヤンバルの森を縦横に伐採するヘリパッドは国家の防衛に関することである、と国は主張する。住民の活動に賛同する人たちが、全国から集まってくる支援者がいると、右翼は一方的にい非難する。国の問題だというのに全国からの支援者を、住民でない人たちが道路を封鎖しているなどというのは矛盾する。
機動隊も同様に、沖縄県警だけでは不十分と国は判断したのだろうか、全国から詰まってくるのである。現場で飛び交う怒号を個人のレベルで非難するのは、高江で起きているヘリパッド建設問題の本質を、覆い隠すものでしかない。

辛坊治郎という維新の会別動隊の男であるが、根拠のないデマをマスコミを通じて流している。辛坊のデマ発言は、高江での支援者を非難する人たちに根拠を与えている。「土人」という言葉を吐いた機動隊員は、明らかに反対者を見下すように教育されている。権力者側が決して取ってはならないことである。
高江の住民は、ヘリパッド建設に多くの人が賛成しているというのであるが、実体はほぼ80%の人が反対を表明している。辛坊は全くの根拠がない思いつきで発言を繰り返すが、すでに騒音による健康被害すら出ている。
機動隊を非難する住民や支援者たちには、権力者に対していつの時代もどこの国でも図れる言葉である。弱者のせいぜいの抵抗なのである。
機動隊というと、私たちの治安のために存在し、そもそもが国民というか住民側に立つべきなのである。彼らにはいつでも公務執行妨害で検挙することすら可能である。翁長知事も発言していたが、沖縄の機動隊員ならそれでもこんな言葉は吐かない、というのである。根底に、明治から脈々と続く沖縄(琉球)統治の意識がある。沖縄県民の棄民としての影を、機動隊の言葉にみたというのであろう。
それに、道路建設に始まる、ヘリパッドの建設はやんばるの森の自然破壊である。環境調査は何もなされていない。それは辺野古新基地建設にも同様のことが言える。

<この記事は、コメントがあった無名の方と、MICという根拠がないことを言い続ける無知の方の批判に対して書いたものである>
コメント (6)
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