そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

拉致問題を三選の道具にする

2018-06-18 | 安倍晋三

安倍晋三は今日(18日)参議院予算委員会で与党の慰め合い質問を受けて拉致問題で、「日朝においても新たなスタートを切り、拉致問題について、相互不信という殻を破って一歩踏み出したい、そして解決したいと決意している」と述べさらに、「最後は私自身が金正恩委員長と向き合い、日朝首脳会談を行わなければなりませんが、行う以上は、北朝鮮の核、ミサイルそして何よりも重要な拉致問題の解決に資する会談としなければならないと考えております」と続けた。前日には、「あれほどの決案をした金正恩の政治指導は高く、拉致問題も新たな解決の道を開いてくれる」と述べている。
過去の安倍晋三の北朝鮮への、ほとんどヘイト発言を記憶する者にとって、信じられない言葉である。政権の座についてもほとんど変わることがなかった。昨年の総選挙の時の、k他挑戦憎しの発言を、「国難」と言い換えて今にも戦争が始まるような言葉を吐いていた。
朝鮮半島の分裂の原因の一端を負う日本は、本来であれば仲介の立場をとるべきである。経済制裁やましてや武力による威圧は、更なる対立を生むことになる。今回の米朝会談の最大の立役者は、韓国の文寅在大統領である。分裂国家の悲劇をイデオロギー対立の狭い枠に押し込めてはならない。文大統領はそれを自ら証明し実行したのである。
国会の場で金正恩を褒めても仕上げ、首脳会談をしようと経済支援を餌に呼び掛けても行動に移さなければ意味がない。文大統領のように。
相互不信の殻を破り首脳会談をするのはとても結構なことである。しかし、どう見ても安倍晋三は自民党総裁選を見据えた発言坑道としか思えない。三選への意欲と色気以外に、この男を動かす動機は見当たらない。それは森友加計問題をも闇に放り込もうとすることをも意味する。
コメント (3)
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