いつかは必ずすると思っていたが、オリンピック・パラリンピック組織員会の森喜朗会長の失言がマスコミのいい餌食にになっている。「女性の理事は少ない方がいい。女性が発言すると別の女性が負けずに手を上げて発言するので、女性がいると会議が長くなってしまう。」と言ってのけた。全く無防備と言うべきか今の時代さえ知らない発言、わざわざ敵を作るような言葉でもある。
その一方で、森喜朗会長と軽々しくは、「コロナがどんな形になっても、オリンピック・パラリンピックは開催する。したがって開催するとかしないとかの論議はない。」と言って憚らない。このところのIOCバッハ会長の積極的な発言に後押しされた感があるが、首相時代を彷彿とさせる身勝手て低レベルな発言が目立つ。
「タレントの聖火ランナーなら人がたくさん集まるから、田んぼを走らせればよい。」との発言を受けて、ロンドンブーツの淳が、聖火ランナーを受けないと言った。彼はそれだけではなく、オリンピック開催に疑問を持っていることも明らかにしている。
今日になって森会長の発言は、国内の各団体などや世界各国のメディアやから、女性蔑視と非難されて謝罪する文章を読み上げた。しかし、直接記者の質問には表情を固まらせ居直っている姿からは、反省しているとはとても思えるもではなかった。
出鱈目と嘘の羅列で獲得した東京オリンピック・パラリンピック開催は、コロナの追いうちでどこからどう見ても開催は困難である。放射性廃棄物が管理されているという嘘は、あまりにも知られている。然しながら、オリンピック誘致に向けて提出されている計画書では1964年の既存の会場を使用する、競技場は35キロ以内に収めるなど、コンパクト開催を売りにしていた。経費も5000億円程度のはずだった。ところが、メイン会場は新たに建設するし、水泳会場もバスケット会場も新設する、周辺のインフラは大々的に手を加えるのである。いろんな資産があるが、子おママでも3兆円を超えるのは明らかである。史上最大の効果大会になる。コンパクト開催は嘘である。
色んな世論調査でもオリパラ開催もしくは延長すべきという声は80%を超えている。何が何でも開催するなら、そのスケジュール、多様なシュミレーションが提示されるべきであるが、何も出てこない。すでにアメリカの一部メディアは不参加を政府は検討していると報道しているが、世界各国ではすでに不参加を内々に決めている国が数多くあるといわれている。
自民党は二階俊博幹事長が森会長と同じ考えである。彼らは経済効果を期待しているのであって、疫病の蔓延などは目にないのである。G0-Toにこだわった失態など教訓化していないのである。