統一教会(現世界平和統一家庭連合)側との関係が指摘される、盛山正仁文部科学相は昨日(8日)の衆院予算委員会で、野党側の追及に「まったく記憶にございません」と10回以上繰り返し、前日「うすうす思い出した」などと言ってはいたが全面否定の作戦に出た。灘中、灘高から東大法学部に進学した超エリートの記憶力とはこの程度か。
盛山は2021年衆院選公示前の10月、統一教会の友好団体「世界平和連合」が神戸市で開いた国政報告会に出席し、その場で憲法改正やLGBT問題への対応など、教団側が掲げる政策への賛同を求める確認書に署名し、推薦状を受け取っていた。またその選挙期間中は、統一教会の会員10~20人が盛山事務所に出入りし、有権者に電話で投票を呼びかけたていたことである。
記憶にないといっても、盛山は統一教会が自民党員に示していた憲法改正、LGBT法案反対などの政策を、盛山はしっかりと受け止めている。
こうした経緯は、統一教会に確認すれば済むことである。事実でなければ、名誉棄損などで訴えることも出来るはずである。誰もやらない。事実であるからに他ならない。
「盛山氏と林氏の件は地方の教団幹部によるリークで、日本本部は黙認しているようです。自民の党員獲得ノルマは比例復活組ほど厳しく、教団はその面でも盛山氏を支えてきた。党の点検でウヤムヤにせず、第三者委員会を設けて徹底調査し、関係を明らかにしない限り、この問題は終わらない」と、長年統一教会問題を追っている、鈴木エイト氏の見解である。
今回の盛山と林へのリークは統一教会会から、岸信介以来長年の蜜月関係にあった自民党の裏切り、趣意返しへの反転攻勢である。長年にわたる自民党の悪行のツケである。