清和会の裏金、キックバックを決めたと言われている、元総理の森喜朗が陰で暗躍している。すでに国会議員でもなく、東京オリンピックパラリンピック実行委員長をセクハラ発言で追われたが、200万円の現金を受け取っていながらお咎めなしである。収賄で起訴された高橋治之は、全面無罪を主張し“戦闘モード”全開となって、「自分には具体的な職務権限はなく、民間人であって提供された資金は民間同士の取引の対価であって、賄賂ではない」と、主張している。このことは森喜朗組織院長が一番知っている。と、証人喚問を願い出た。病気を理由に応じないだろう。
その高級老人ホームに滞在する森喜朗は、週三回の透析を受けながら意気軒昂である。安倍派幹部と会食を重ねている。
安倍晋三が銃殺されたのち、清和会に代表を置かず5人衆体制にし、彼らに顔色を伺わせ、貢がせる体制にしたのが森喜朗である。2月1日最後の清和会の晩餐である。森が槍玉に挙げられたのは塩谷立座長である。塩谷は、「俺が辞めて何が変わる」と居直ってはみたが、森は塩谷を議員辞職させなんとしても5人衆に傷を残させたくないのである。
二階俊博が5年間で50億受け取っているが、全く使い道が判っていない。政策活動費という、闇金の原資は税金である。表の二階ばかりが目につくが、闇の中で多くの疑念や疑惑をかわしての暗躍する森喜朗の姿は哀れでもある。