ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が2月16日に死亡したと報道された。シベリア北辺の刑務所に移動された安否が懸念されたが、矢張り殺された。
反プーチンの先鋒であったナワリヌイ氏は、毒を盛られたり刺客に狙われたりと、幾度も死ぬ目にあっている。それでも彼は、反プーチンの多々を下げなかった。プーチンは法律を変えてまで、ナワリヌイ氏の大統領立候補の資格を取り上げた。
大統領選挙が近づいたので、プーチンは反体制派の抑え込みはやって来るだろうとは思っていた。支持率80%が欲しいプーチンは、今回も有力対立候補の立候補資格を剥奪している。立候補者は10万人支持者の署名が必要であるが、11万人の署名の中に重複や署名資格がない人物がいるというのでる。
ナワリヌイ氏は生前、自分が死んだら殺されたと思ってくれと言っている。そして支援者に最後に伝えた言葉は、「あきらめるな」である。
アウンサンスー・チー氏についても、ナワリヌイについても、命を懸けて主義主張を貫く政治家が為政者に怒りを持つ一方で、羨ましくもある。
日本の政治家たちは、目先の金と票のためなら何でもする。主義主張など彼らに存在するのかどうかも分からない。人類は何時までこのような強権政治を続けるのであろうか。