ウクライナのヨーロッパ最大の、ザホリージャ原発がロシアの選挙されてかなりの時間が経っているが、次第にウクライナの専門技術者を追い出している。当初は危険な原発をロシアは占拠はしてみたが、発電所を上手く使いこなせなかったので、ウクライナの技術者をほぼそのまま置いていた。それを次第にウクライナの技術者を追い出して、ロシアの作業員や技術者を連れてくるようになった。
ところが送り込まれた作業員や技術者は知識がなく未熟だったり、全くの専門外を連れてくるようになったとのことである。ついに半数を越えるロシアから送り込まれた人たちで占められるようになった。最後まで残った専門技術者(下図の方)も、教師だった原発の知識が全くない人物に命令されるようになって、諦めて出てきたというのである。
ザポリージャ原発の現在の稼働量は不明であるが、半分以下になっているとのことである。
こうした現状に、ウクライナ側は攻撃するわけにもいかず、武力的な奪還も出来ない状況にある。軍事的攻撃に成功したところで、ロシアは撤退時に爆破する可能性すらある。そんな時はウクライナがやったと主張するだろう。
こうした状況を不安を抱いた、欧州平和サミットでは大きな危惧を抱いてロシアに忠告を出している。この会議にはロシアは出席してはいない。
日本は日本海側に数多くの原発を抱えている。稼働してるしてないとか無関係に、ミサイルなど攻撃されたら、日本はひとたまりもない。日本はザポリージャ原発を教訓にせよ
自民党政権は安全保障の必要性を繰り返し、国民生活などほっぽり投げて軍事予算増強に邁進している。しかしながら、軍事力のない国家が日本を攻撃するのに、原発ほどすべてを満たしてくれる便利なターゲットはない。
国の安全保障を高く掲げるながらも、原発の安全性を強調し、原発をベースロード電源にすると位置付けながら、自民党政権は全く原発の軍事的安全性など考慮していない。僅かにテロ対策を(それも形だけのものであるが)、しているに過ぎない。
原発は防御できない自然災害も怖ろしいが、軍事的ターゲットとしての機能は計り知ることも出来ないほど、巨大な危険性を孕んでいるのである。