GM(遺伝子組み換え)作物が、世界の食糧危機を解決すると、各方面から喧伝されて久しい。多くの方々が、GM技術は夢の技術であって、食糧を無限に生産してくれると信じさせるの成功した感がある。
病気に強く生産性が高く、過酷な環境でも栽培できると言われた、GM作物がここに来て多くの科学者たちが、疑問を呈するようになってきている。思うように生産が上がらないのである。
世界の飢餓人口が11億を超えたと、以前このブログで書いたが、飢餓の原因は単に食料がないのではない。飢餓の主な原因は、貧困である。貧困の原因は戦争であり、政治不安であり、大企業の搾取であり、教育の不足でありったりする。
仮に、GM作物の作付に成功しても、貧困が根底にある限り、新たな富を産み貧困者を作りだすのが、これまでの歴史である。
GM作物は、多くの場合と規定のアグリビジネスが特許を持ち、農民に販売する。また、モンサントのように、自社の除草剤に耐性の作物を売りつけることで、ダブルで収益を上げるシステムを作り上げてきた。
結局GM作物は、一時的な生産性を上げることはあっても、食糧問題の根本を解決するわけではない。世界を席巻する巨大なアグリビジネスが収益を上げるばかりである。 貧困を再生産するの野に貢献するのである。