そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

中国の提案をWBCにかまけて無視する日本メディア

2023-03-24 | 中国

習近平のロシア訪問を日本のメディアはほとんど報道しない。これに伴い、中国外務省はかなり的確で基本的な内容の、「ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場」と題する外務省の12項目の提案がされている。
この中国の提案はまるで教科書のように、基本的内容で実直な提案であるといえる。反アメリカの臭いはするものの、決してロシア寄りでもない。

1、すべての国の主権を尊重する。2.冷戦の考え方を放棄する。3、敵対行動を止める。4、和平交渉の再開。5、人道危機の解決。6、.民間人と捕虜の保護 。7、原発の保護。8、戦略的リスクの軽減 。9、穀物輸出の促進。10、.一方的な経済制裁の停止。 11、産業チェーンとサプライチェーンを安定させます。 12、紛争後の復興の促進。 となっている。
この中国の主張とする内容で目につくのが、2の冷戦構造を引きずっていという指摘である。軍事ブロックで強化するべきでないとも述べているが、中国はどうななのかということもある。膠着状態が続く中、何らかの形で停戦を提案するのは、極めて人道的行為といえる。4では和平交渉を提案している。
11の経済制裁については、中国は国連安全保障理事会によって許可されていない一方的な制裁に反対している。 1でウクライナの主権と認めたうえで、国連に拠らない経済制裁に反対の立場を示している。
結構中国は冷静にロシアに接している。裏でどのようなことをしているかは、この際問わないが、当然この文章による中国自身への自制も求められるであろう。ウクライナが一帯一路の要衝の地であることも大いに関係しているであろうが、中国の立場という提案を全く表しない日本も異常である。報道の自由度の問題ではない。ウクライナを訪問した岸田文雄の、経済支援を報じるばかりである。中国の提案に何らかの形で触れるべきである。


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1 コメント

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アメリカは停戦になりそうになると、必ずそれを阻止してきた (宗純)
2023-03-26 10:19:40
今回は、目を見張るような素晴らしい視点での記事を書いています・・・ただし折角の良い記事が、残念ながら「見出し」に使った不真面目で不気味なイラストで読者諸氏を混乱させています。
下のタイタニック号の愉快なイラストだけにした方が意味が一貫するでしょう。
2月24日ロシア軍ウクライナ侵攻の不思議な騒動勃発の1周年の記念日に発表された中国(習近平)の12項目のウクライナ和平提案は、まさに「まるで教科書のように、基本的内容で実直な提案」
だったが、日本のマスコミ有識者の全員がほぼ無視した原因とは、案外に簡単で、
アメリカは停戦になりそうになると、必ずそれを阻止してきたので、今回もアメリカに遠慮してマスコミが沈黙しただけだが、実は米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は暗に「停戦」を示唆していた。多分米中間選挙が終わって金食い虫のウクライナが負担になってきたのでしょう

遠藤誉はドイツのシュルツ首相が「ウクライナの勝利を望むか」あるいは「ウクライナが勝つか」との記者からの質問に答えない不思議な事態を指摘しています。ミリー統合参謀本部議長と同じで独仏などNATO主要国は戦場での勝敗の決着を誰も望んでいない。
それなら中国習近平モスクワ入りでの和平交渉での停戦こそが本筋で、逆のゼレンスキー激励目的の必勝しゃもじの手土産。極秘訪問のはずが日本テレビが同時中継した片道10時間の夜行列車の難行苦行の岸田文雄首相のウクライナ首都キエフ入りでの戦争激励は大間違い。
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