そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃいつかはばれるさ

2007-12-07 | アメリカ

Ahmadinejad_is_firm_in_the_saddle ブッシュがイラク侵攻に根も葉もない「大量破壊兵器」の存在を理由にしたことが、今ではすっかりばれてしまっている。そんなものがないばかりか、アル・カイダとの関連もなかった。その後、反発を食らって関係ができたようであるが、とにかく石油以外の理由は存在しなかったのである。

今度は、ペルシャ湾に空母を二隻も待たせ、いつイラン攻撃にブッシュが踏み切るかは時間05_op_rice_ahmadinejad01_4  の問題と思われていた。

ところが、イランの核兵器開発に関する調査報告書が米中央情報局(CIA)などから3日に出された。報告書は、「イランは2003年から核兵器計画を停止している」と、機密文書を公開したのである。

ブッシュが何度も主張していた、イランの核兵器開発の疑惑など存在しなかったのである。昨日1_228614_1_5記者会見でこのことを、記者から突っ込まれると「イランはかつて~危険で、今後も危険な国家であることに変わりない」と返答している。この男の論理も何も通じないのである。

この報告書は、米国政府の各省庁をまたぐ形で16情報機関が「国家情報評価(National Intelligence Estimate) 」を結成し、報告書を作成した。要するに、イラクでもそうであったが、ブッシュの足元のものですらちゃんとした事実を突きつけても、彼は戦争をやりたかったのである。

ハドリー大統領補佐官は、「全体的には我々の政策の正しさが証明された良い報告書である」とよく解らない回答をしている。いずれにせよ、ブッシュの任期のこともあるが、イラン攻撃は当分理由を探せなくなったことも事実であり、朗報であろう。

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何でオカマばかりか?

2007-12-06 | 政治と金

いまやどこを見ても、テレビの中には”オカマ”ばかりである。昔は、美輪明宏がシスターボーなどと言われ、蔑まれていた。この男は結構存在感を誇示しながら生き延びて、いまや大御所面下げてそっくりかえっている。

双子のおすぎとピーコも、どちらが何をしているのかよく解らんが、それなりの評価を与えてもいい仕事をしている。映画評論も、誉めるしか知らない淀川長治以来の伝統らしきものにとらわれずに、気にくわないことははっきりとけなす。

ピーターなども、それなりの経歴を積み重ねている。これらのオカマは去勢していない。(らしPhotoい) だから性同一障害ではないようである。この人たちが先鞭をつけたのか、魚ちゃんとやらや、かばちゃんとか帽子をかぶった漫画家、男と気がついたのは「どんだけー」と書意味不明の野郎である。どうして、オカマばかりになったのだろうか。

性転換をやって、持続的に女性ホルモンをうち続けている、性同一障害者は気の毒であるが、こいつらはこれを売りにしているのではないか。

オカマは失言をしないようである。話し方が、下手に出て古き良き時代の女性言葉と態度で、やさしく話す。いやなことだと「イヤー」と反応してくれる。放送する側には、無難なキャラクタPhoto_2 ーである。アイドルのような、バカもいない。

しかしながら、この逆はいない。男性言葉を話す男っぽい本当は女性である、タレントはいない。男っぽいでかい女歌手がいるが、こいつはホモではないようである。

とはいえ、これらは病的であるかは別にして、反生物学的存在であることには変わりない。交尾もせず繁殖もしないので、種の繁栄にはつながらず、少子高齢の現代社会には問題である。

動物にオカマもホモもゲイいない。乳牛は全て当然メスばかりである。発情が来ると受精するのであるが、発情ホルモンのほかに男性ホルモンが同時に分泌される。乳牛は、発情が来ると雄を受け入れる準備をするだけでなく、乗駕行動もやる。傍目には、発情が来ると他のメスに乗るのである。しかしこれは、オカマなのではない。

テレビ画面に、オカマが出演していても誰も何とも思わない。女性の声が、30年で半オクターブほど低くなったらしい。男性の方は逆に高くなっている。環境ホルモンのせいではないようであるが、日本全体が中性化しているのではないだろうか?

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タンチョウと温暖化とエタノール

2007-12-05 | 政治と金

穀物が世界的に高騰している。アメリカが輸出向けに栽培されている、家畜用のトウモロコシをエタノール生産に振り向けたためである。日本の畜産は、アメリカのトウモロコシが安定的に、安価で供給されることを前提に発展してきた。

家畜用の穀物は、我が国で2000万トン輸入されちる。今では、我が国で生産される穀物(90%以上が米である)の2.5倍もの家畜用の穀物が輸入されているのである。ここ北海道の東071109_2ayukujpgの果ての根室地方でも、乳牛にはカロリーとして与えられているものの、およそ半分が輸入穀物である。

酪農家は、これに対応するために飼料用のトウモロコシ(デントコーン)を、作付する農家が増えてきた。この5年で作付面積が2倍以上になった。

最近は温暖化のために、秋になると暖かい日が続く。以前には収穫が難しかった、デントコKatto_syukuーンも品種の改良もあいまって、何とか実をつけるまでになった。

これに目を付けたのが、50年ほど前には絶滅が憂慮されていたタンチョウである。本ブログの11月9日に書いてみたが、調べてみると面白いことがいくつもあった。どうやら、秋に暖かい日が続くためなのか、収穫期には実がたくさん落ちるようである。あるいは、機会が大型化し勢いよく刈り倒すためであるかもしれない。

タンチョウたちは、どこで情報交換をするのか不明であるが。収穫すると、一気に集まってくる。冬季間給餌場となっている、阿寒や鶴居のように信じられない数が集まる。どうして知るのか分からないが、刈り取りが始まると次の日からタンチョウはゾロゾロ集まってくる。さすがに、今年作付したところはかなり少ないがやっぱり集まってくる。これは、彼らが、根室地方を出るのにもってこいの時期でもある。

地球温暖化は、家畜用飼料を高騰させたおかげで、デントコーンを酪農家が作付しタンチョウがお腹いっぱいになる。タンチョウと温暖化と酪農の三題話はめでたくもあり、めでたくもなしと言うところであろうか。

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悪の連鎖かエタノール

2007-12-03 | 再生可能エネルギー

石油が高騰する。産出国が儲かりオイルマネーが行き場を失う。脱石油を目指して飼料用トウモロコシからエタノールを生産する。

トウモロコシが高騰する。トウモロコシ作付に農家が走る。トウモロコシや小麦や大豆が市場に出回らなくなる。小麦や大豆も高騰する。

Sisidoトウモロコシ依存する先進国の家畜飼料が高騰する。乳製品が高騰する。卵が高騰する。牛や豚や鶏の肉が高騰する。飼料の絶対量が不足するために畜産製品の生産量が減少する。

アメリカ政府がエタノール生産に補助金を出す。トウモロコシ作付農家が必死に生産量を増やす。食料でないため化学肥料や農薬やGM品種が何の制限もなく作付される。トウモロコシは大量の水がいるため水不足になる。

市場の出回るトウモロコシににオイルマネーが買い付けに走る。世界中の穀物価格が高騰する。貧国は穀物買い付けにより一層の金がいるようになる。

貧国の下層の人たちに食料が届かなくなる。豊かな国は、いっそう豊かになり貧しい国はより一層貧しくなる。

バイオ燃料使用エンジンが改良されエタノール価格が高騰し、サトウキビなどの作付にブラジルは走り熱帯雨林を伐採する。

世界中の穀物価格を上昇させ、水不足などの環境悪化を促し、先進国の畜産を壊滅させる。結局は、上からお金で生産を促された生産構造は歪な世界を作り出すことになるのである。

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そりゃ兵士は使い捨てだろ

2007-12-03 | イラク

イラクでのアメリカ兵の死者が、来春には4000名を超えるものと思われる。もっとも、現在Us_troops_put_an_american_flag_on_a の3千数百名のアメリカ兵の死者の数は公式発表である。イラクの民間の発表では、二万人 に近い数字を出している。

CBSの調査によると、イラク復員兵が6256人自殺していると報道しているBaghdads20sadr20city_jpg。この自殺者を、20~24才に限ると同世代の自殺者の4倍の数字になっている。

この数字からイラクに派兵された若者の苦悩が見て取れる。アメリカは徴兵制Soldieraloneをひいていない。職業軍人か志願によるものである。金銭的なことを含め て、復員後の優遇で若者をつっているのである。戦争の被害者は侵略者側だけに起きるのではない。

志願したことと言え、無抵抗の一般人を殺害することへの苦悩や、戦争そのものの問題を整 理しきれないで戦闘に加わることへの矛盾などから、若い命を自ら断つのであろう。自殺者の数は成功した人数である。一般には、自殺成功者の3倍から5倍程度の、志望者や非成功者がいるとされる。

ここにアメリカの苦悩が見て取れる。戦争は殺人行為であって、最大の非人道的行為である。為政者は、こうした人間の目から判断することなく、国家の利権や面子から戦争をする。

イラク開戦当時の政府関係者から、イラク侵攻は石油のためだったと複数の発言があいつIt_was_about_oil_after_allでいる。大義のない戦争ではなく、石油のための物取りだったということである。多くの若者の血が流され、彼らの多くは今でも悩んでいる。彼ら若者の方がブッシュよりもよほど正常で ある。

ところが、ブッシュはこれからも会議をするという以外は何も決められなかった、アナポリスで中東会議を閉会した。アメリカ歴史上最低の大統領の評価が、退任後のブッシュに待っている。

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九条の会の広がりを

2007-12-01 | 政治と金

九条の会」の第2回全国交流会が、東京都で開かれる。大江健三郎、小田実、井上ひさし、澤地久枝、三木睦子、奥平康弘、加藤周一、鶴見俊輔、梅原猛が呼び掛け発足して、3年半になる。集会には、1000名を超える人たちが集るとのことでる。

この3年半の間に、全国で6817もの「九条の会」が結成されている。当地のような田舎でも「九条の会」を結成して、東京の事務局に登録している。参加の要請もあったが、当会の活動内容と連帯を表明して、会の発展を祈念した。

九条の会は、憲法九条を守るとする一点で結成されている。護憲派は当然のことながら、日米安保支持者までと幅が広い。会の多様性と、草の根的な市民活動はユニークで強力なものがある。

就任早々憲法改正を打ち出し着々と、世情とはかけ離れた復古的国粋主義者の安倍晋三が迷走して、危機感が高まったおかげで、更に九条の会は全国に広がった。7月の選挙では、自民党の政策のトップに据え置かれていた、憲法改正は事実上お蔵入りになっている。

政治的には、自衛隊恒久法や防衛省の昇格などで、改憲派は当面の看板を下げたに過ぎず、着々と軍事力の強化を行っている。改憲のためには、民主党の協力が必要ようである。改憲は、形を変えより巧妙になって来るものと思われる。

私たちの九条の会では、戦争の恐さもさることながら平和の意味を様々な形で確認し合うことで、戦争をしないことの大切さを確認している。戦前に、忠臣愛国少年で自ら国家のために立ち上がりながら、終戦で隠蔽されていた多くのことを知り、九条の大切さを語ってくれる人や、平和学を教える人たちに話をいただいたりしている。

どんな理屈を並べても、戦争は人殺しである。私の父も戦争で死んだ。東条英機の、戦陣訓を忠実に守って自害したのである。

本当の意味での平和は、戦争がないことではなく多くの人たちが、自らの権利を守りながら豊かに暮らせることである。決して他人や他国の権利や存在を侵害することではないのである。”平和”を”安全保障”に言い替えて、自国の権利や利権を主張することではないのである。

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羅臼港

春誓い羅臼港