日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

近松門左衛門は20歳で戯作の世界へ

2006-01-11 23:13:54 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
今日の「その時歴史は動いた」のテーマは近松門左衛門。
江戸になって70年、4代将軍の時代とのこと。平安な世の中になり、武士の仕事も大層なこともない時代。上方に住む20才の武士であった近松は人形浄瑠璃の面白さにはまる。
そして、武士をやめ人形浄瑠璃の世界に弟子入りする。
なんと革新的なこと。
年代物の作品の焼き直し上演だった世界にあって彼の書いた新作は話題をさらったという。
案内役の松平定知さんのお相手は現在の劇作家協会の会長さんだとか(30代の方に見受けられたけれど、メモしていないので名前は不知)。
会長さんの初代は井上ひさしさん。役目は劇作家の地位を少しでも高めようと…と、口にして微苦笑しておられました。
そして「劇作家の初代は近松門左衛門さんですね」と。
「今の時代にサラリーマンにならないで劇作家になるというよりも、近松の時代では、もっと格段に回りは驚くでしょう」と。
こんな説明を受けると青年近松が身近に思えてしまう。
曽根崎心中は大層人気になり、連日満員。観劇に訪れる客は庶民、綿繰り女たちが一日の手間賃を握り締めて舞台を見ようと駆けつけたと…。
その劇作家さんは
「その100年前のイギリスでシェークスピアがいたわけだけれど、彼は王室をはじめパトロンの援助があっての作家活動だった。近松の場合は綿繰り女の、庶民の、見たいという人気で成り立っていた。
その頃の日本(上方)の庶民の間には、人情の機微に感動する素地が育っていたんですね」と。
現代は娯楽の多様化で観劇に向かう人の割合はかつてほどではないのだろうか。
劇作家協会の会長さんだから、観客動員数も気になるところなのでしょう。
江戸であっても平成の今であっても、お芝居の面白さやめられない人がいるのはなんとなく想像できます。
あぁ、一日の日当を握り締めて、観に行くのは映画かしら、美術館かしら(笑い)。
私が舞台の観客になったのはもう2年前です。

お話ってね、人の考えている世界(展開)のチョット先を書けばいいの。
二歩も三歩も先の話を書くと、人は共感しない。チョット先だと、「あぁ、私もそう思う」と、自分の思っていることを説いてくれているように感じて、感動するものよ。
と、こうのたまった人がいました。

成る程、そういうものかもしれません。
お話を拵えるなど、私にはなかなか遠い世界ですけれど。

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「東京タワー」-オカンと僕と、時々オトンー を読む。

2006-01-11 12:27:18 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
昨年12月に読んだ。
もうブログに読んだことを書いたかしらと、記事一覧を追いかけたけれど見当たらなかったので、ここに。
「泣けます」という評をどこかで読みました。
そうですね。泣けます。
夜半一人で読んでいて、泣いてもいいんだよと先輩読者が囁いてくれているようで、遠慮なく泣きました。(笑い)
他にもグッと来るところがあるのだけれど、そのひとつを。
自分がホモだと弟に伝えたら、弟は「お母さんには(悲しむから)内緒にしとけよ」と。
ということで、毎月毎月、母親宛に男っぽい手紙と小遣いを送り続ける話。
何年もたち、どうしてもお母さんに一目会いたくなって帰るのだけれど、窓越しに見るだけで、手紙を差し込んで会わずに帰る。
一週間後かに、お母さんから手紙が届く。
うすうす事情は知っていたと。
お母さんから口にするのも躊躇われたので、知らないことにしていたのだと…。
親と子。
泣いちゃいました。
活字を追っているだけなのに、頭の中にはすっかり映像が…。
読まれた方いらっしゃいますか。

フランキ-さんの感受性、きっと多くの人が頷くから、人気なのでしょうね。

追記:なんか一度ブログで話題にしたようなと、後ろめたい気分があったので、再度探したら12月17日にチョコッと話題にしていますね。まぁ、話が重なっていないようで、このままにしておきます。
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