日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「ペリカン文書」を観る。

2006-01-23 08:22:06 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
1993年のアメリカ映画。
法科大学院生ダービー・ショウ役のジュリア・ロバーツが素敵です。
イントロでは夕日が沈む海岸風景が丁寧に流れる(まったく話の筋を知らないものだから、何で執拗に風景を…と思うくらい)。
アメリカで連続して最高裁判事殺害という事件発生。殺害の理由は?
法科大学院生のショウは二人の判事の過去の判決内容から何かが判明するはずだと考える。1週間資料調査にあけくれ書き上げた書類、それが題名となる「ペリカン文書」です。
恋仲の大学院教授(キャラハン)に見せる。その文書を教授が友人のFBI特別顧問に見せる。そこから大統領の側近のところに。
まもなく、大学教授が車ごと爆死。ショーが何かがあったと気付くが、自分に近づいてくるものが次々命を落とし、自分も狙われていると…。
判事殺害事件を追っているワシントンポストの記者グランサムに連絡をとり、政府関係筋に近いものの中に、一連の事件の犯人がいると話は展開していくのですが、観ててしんどい。
体制に取り入っている側の不正を告発する時の身の危険、だから面白いのだけれど、昨今の流れにべったりの報道を目にしていると、かっこいいなと、そう思ったのです。
そして、大本のところに、ペリカンの飛来する海岸地帯(イントロで海岸風景を長く流したのはこのことの臥せんだったのです)の石油開発という利権が潜んでいたことに繋がっていく。
若きジュリア・ロバーツの聡明ぶり、そしてスーツ姿の男性陣のスマートな身のこなし、いずれも素敵です。
楽しめました。

昨今の日本のマスコミの風潮は検察庁から流れるらしい内容を金科玉条のように報道するスポークスマンにみえたり、「イエスマンキャスター」だったりとと、ちょっと感じているものですから。

ちなみに、原作者はジョン・グリシャム。あの「ザ・ファーム法律事務所」を書いた弁護士出身の作家です。


コメント (3)
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