日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「金融腐食列島  呪縛」を観る。

2007-06-02 14:17:00 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
高杉良のヒットした経済小説の映画化したもの。1999年製作。
銀行の上層部に取り付き高額融資したものの、見合った調査は行なわれておらず、総会屋がらみで100億円もの融資が行なわれていた実態があらわになってくる。
銀行内部の場面が多い映画、…銀行って自分達トップの職務の場所をあんなに御殿のように家具調度をデラックスに揃えているのかしら。
私は、基本的には銀行の利益は貸付利息と支払利息の差益だと思っている。
その荒利益で、高級感溢れる執務室を整え、運用先には総会屋に連なる人々も厚遇されている。断りがたい相手には回収のための調査も程ほどに貸付しているって、仕事の質と調度品の高級感とのアンバランスに、人に対する失望を感じてしまう。
各銀行マン一人ひとりには、それなりの誠実さや能力の兼ね備えた人である時期があったであろうに、評価される基準が、まさしく銀行バージョンであり、銀行に何十年もいる間に、調度品の高級感で自分が評価されていると思ってしまう、人の性

中堅役の銀行改革役の4人が、腐敗を断ち切ろうと立ち上がるのは清々しい。その彼らが、今も埋没することなく刷新の気風が続いていればいいのだけれど…。

お客様第一の銀行、という風を装いながら、どっか、そんな風をするのが得意なだけのように感じてしまうのが実態。
預金者には低金利で、支払うべき利息分を不良債権処理に回して、元気になったと言われているけれど、内部、上層部の実態は様変わりしたのでしょうか。
うーん、判りません。
若手行員らは、合併等で人員整理され、扱う金融商品が増えたこともあり、大変そうですが…。
コメント (1)
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