日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

オバマ大統領のプラハでの演説などから

2009-04-17 07:54:42 | 私の雑感あれこれ
こんな大層なタイトルをつけて、恐縮なのだけれど、テレビニュースをみて、一瞬「えっ!」と耳をそばだてた。
そして、16日の朝日新聞の「私の視点」という欄に、西崎文子氏(成蹊大学教授 アメリカ外交史)が取り上げられていて、紙面でゆっくり再確認した。

演説に盛り込まれた二つとして
そのひとつを、チェコの現在に至る民主主義への道のりを取り上げ、
「…自由な社会は、人々の弛まぬ意思と不屈の精神があってこそ実現すると語りかけた…」
もうひとつは、核時代の歴史
「オバマ氏は、核兵器を使用した唯一の国である米国が、核軍縮を率先する同義的責任を持つと明言した。自国の原爆投下に言及し、核が実践に使われた事実に触れたことの画期性は強調してもしきれない。」

このオバマ大統領の演説文が入手できれば、読みたいものだけれど、この欄で西崎教授の文章で、オバマ大統領の演説内容に再会できただけでも、「おっ!」という気分になれた。

すごい、こういうメッセージをきちんと発信できるのだ!
人って、捨てたものじゃない!
オバマ氏は、「普通の大統領になるのだったら、ならなくてもいい」と、いったとかをどこかで読んだ。
彼は、賭けている。
何を?ときかれても、答えられるものではないけれど、
人の社会が創造出来る可能性、世界が健全な方向に向かうことことには、人々が賛意を送ってくれるはずだと、信じているというか、人はわかってくれると賭けている。

パキスタンを助けよう、とは彼の昨日のメッセージ。
痛んで、傷ついているときは、自力で回復するのは大変です。
力あるものが、手を差し伸べると、快癒が捗る。
別に、これは、国家間の問題ではなく、社会のむ問題だけでもなく、各家庭の問題でも同じです。
コレラのニュースは、日本語に翻訳されたものでしか私には伝わらないのだけれど、でも、よくわかります。

アフガニスタンや、イラク、パキスタンの国情を、現在のようにズタズタにした張本人も、オバマさんの国じゃあないか、といいたくもなりますが、前に進むため、昨日より良くなるために、彼は「助けよう」とのメッセージ。

きれいごとが好きなお母さん!
と、言われてしまうタイプ、ですが、
世界のリーダー国からこんなメッセージが出るように変わって、
清々しい気分に浸っている、小市民のひとりです。

去年の秋、ワントシンDC.でスミソニアン博物館群を見てきました。実際に入館したのは19棟のうちの2棟だけでしたが。
名うての名品が所狭しと陳列されて、さすがアメリカ、という感慨でした。そして、ああ、ここスミソニアンでの「原爆展」の開催企画は、保守派の反対意見が多くて実現しなかったのだと、同時に思ったものでした。

上述のオバマ大統領の姿勢だと、状況も変わるかもしれません。
アメリカ大統領からの「自国の原爆投下の道義的責任」の意味が、もう少し国民に浸透してからでもかまいません。人々が普通に暮らしていた、広島の街が、長崎の街が、一瞬にしてなくなった現実を展示できたらいいとおもいます。





コメント
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