日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

このご時世、お後が怖い?

2009-05-13 09:55:41 | 社会問題
ゆっくり説明しますね。

あるパートさんの給与明細があります。
彼女は手取りが減った、オカシイ、納得いかない、と。
給与明細は、所定の書式の用紙に、印字プリントされているから、計算間違いではないハズ、です。
明細書と一緒に月間勤務表も同封されていました。

1週間は7日。
土日は休日という勤務日程、だから勤務日は5日のハズが、やたらと「休み」が多い。
週日の2日間も休みとゴム印が押してある。

ああ、仕事が減って休みが多いのですね、というと、
「いいえ、一日も休みません」と。
え?この勤務表では休んだことになっていますよ、と。

「この日は、会社に行って研修する日です。○○の作業のレベルアップに必要だということで、ビデオを見たりして、研修する日です。研修日だから、1日6000円の雇用保険が出ていると聞いています」

私、一瞬「?」
なーんだ、会社は仕事量の減少でダブついた労働力を、研修名目に切り替えて、雇用保険受給手続きをしている、知恵者だなー、と理解。

「でも、給与明細の数字が合わないのです」と。

良く見ると「遅刻早退控除」欄に「-」が頭についている数字があります。
雇用保険の8割程度の数字です。

私「え?そんな仕組み!」

もう判りましたか。

会社は、仕事量の減った分を、雇用者が研修したとして、賃金ではなく、雇用保険受給に切り替えていた。
そして、パート労働者が週5日のところを3日しか勤務しなかったとして、「皆勤でないから、遅刻早退の控除を使うことで、会社からの支出分を減らしていた。
ということ。

「一度も遅刻も早退もしたことはない」と、彼女はいいます。
仕事も研修も会社の言うとおりにしてきたのに・・・、と。

会社も資金繰りが大変なのでしょう。
けれども、こんな形で、雇用保険を受けながら、「ズル休み」では全く違うのに、
「遅刻早退控除」で、会社から従業員へ支出されるお金を少なくしようと腐心している。
これって、あり?

同じようなパート従業員は約50名いるそうです。
うーん、苦情を言うと、体よく解雇、でしょうね。
その収入が途絶えると、彼女は食べていけません。

これが現実。
雇用促進、とのことで、社会保険庁はどんどん支出しているのでしょう。
おー、お後が怖い。
どこかで、税金として、保険料として、付けが回ってくるのでしょうから。
コメント
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