日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

突然に。

2009-05-14 14:17:47 | 今日の一句・今日の一首
 -その訃報祖父母ではなく親でなく同世代なり友の無念想う-

一昨年の夏に同窓会をした仲間の訃報が届きました。
精神科の勤務医で、定年になると、心理学を学んだ奥さんと、診療所を開くと話していた人でした。
定年を迎える瀬戸際で、終了、にしてしまうなんて、潔すぎます。



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三谷幸喜の映画「笑の大学」を見る

2009-05-14 07:15:53 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
先日見た同監督の「ラジオの時間」の系列といえようか。
手作り感がいいな。
8割以上は、役所広司扮する検閲官と稲垣吾郎扮する、座付き作家のやり取り。

序盤があって中盤になって、それでも押し問答が尽きなくて、
・・・
やがて、ほろりとさせてくれる。
人の心の落としどころをきちんと弁えている、三谷さんの芸ですね。
「ジュリオとロミエット」なんて、ふざけた脚本を持ち込むところから始まって、戦時下の検閲は超厳しくて、アレコレ無理難題を吹っかけられて、
稲垣作家さんは七転八倒で書き直す、の繰り返し。
例えれば、無責任にみている観客(私)などには、ラヴェルのボレロの繰り返しのようにさえ見える(あの繰り返しのしつこさが、たまらなく好き)。

で、転調したかと思うと、
・・・
涙腺まで反応させてしまうのですもの。

言葉は要らない。
黙礼する姿に
言葉は要らない。

あの時代の若者。
あの通知が来たと聞いて
声を張り上げて
「おめでとう!」
と、反応してしまう程に
人々はセンノウされていた。
けれど、
人のホンシンは、どんな時代でも
「笑」
が好きだし、
そして、
分かるんだ
と、
その路線で
三谷さんは描いている。

緊縮財政の映画の趣もありますが、私の中では上質な作品です。

歌手スマップの稲垣吾郎さんは、軽犯罪の類で謹慎中とかの話題を耳にした程度の情報しか知らない私ですが、
大衆演劇の作家さん、そのもの。
魅力的な役者さんです。

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