日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

時々電話あり

2012-04-26 13:30:50 | 母のことなど
母は入院中。
個室でする食事もリハビリの一環とのこと。
コレまでに2度、車椅子でリハビリルームにも行ったらしい。
見舞いに行った弟と携帯電話を替わって、母の声も聞く。
食事の介護の人、足のリハビリ担当、手のリハビリ担当と、それぞれの専門家がかかわって、介護、リハビリ初体験の母は世の中の仕組みに驚いている。
コレまでは、二階の自室から階下のトイレまで、痛い足をかばいながら通うのが日課だった。そんな母だから、夜中に定間隔で2度も紙おむつの交換に来てくれることを恐縮している。
長いだろうなー病院での一日が。
今あることをしようとこころに暖めている。それが気概で、シャキッとしてくれたらいいのだけれど。
先約だった友人との旅行をしたりして、「同居していないからできること!」肝に銘じています。
5月初旬に帰省します。

余話
今日、時間があったから、トコロテンを作りました。
天草汁を漉す袋は、子供の頃の見覚えを頼りに、木綿手ぬぐいの自家製を保存しています。
子供の頃母は海岸で拾ってきた天草を炎天の瓦屋根で干していました。時々天草を水に濡らして、裏返しを幾日か繰り返して、天草は乾燥し、白っぽくなっていきました。
その炎天の瓦屋根の作業をしたのを覚えています。
あの足の裏の焼けるような暑さを。
母から娘の私へ。残念ながら私から次には繋がらない、でしょうね~。








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新聞から 「原発コスト 国民意識に比例 」歴史社会学者小熊英二氏

2012-04-26 09:26:35 | 社会問題
今日の朝日新聞、論壇時評の記事から。

原発再稼動の是非の話題がマスコミで行き交っている。
昨今、報道番組系のテレビであっても、視聴率狙いの番組展開のようで、どこか引いた気分で眺める癖がついている。
現政権は「専門家に検討してもらって、最終的には政府の判断」で、再稼動を決めるらしいが、フクシマの事故で、原子力村がいかに政府とあうんの呼吸であったか、を知ったわけだから、いくら今回、専門家がお墨付きを与えたとしても、マユツバで身構えてしまう。
今日の記事は、原発のコストについて言及している。
私たちの(自民党長期政権)政府は、火力や水力と比べて原子力は低コストだから国は原子力に舵を切っていたと、事故が起きてからテレビはフリップを使って、視聴者に説明していた。
そのコストには、おそらく今回の被災者への賠償金は含まれていない。なにしろ想定外だったのだから。

記事抜粋

原発のコストは、たとえ一時的なゆり戻しがあったとしても、長期的に見れば、上がることはあっても下がることはない。下がるとすれば、人々のリスク感、安全意識、人権意識が低下し、専門家や政府の権威が強まった場合だけだ。
(略)
これから原発を作ろうという国は、政府の権威が強く、国民の安全意識と人権意識、発言力が低いという認識に立っていることになる。しかもそういう国も、長期的にはコストの上昇を避けられまい。


抜粋終わり

私たち日本人は、フクシマ原発事故を経験し(現在進行中でもある)、いかにコストがかかるものかを、身をもって体験中なのです。
東京電力が賠償するといっても、結局は国が賠償金の下支えをするわけで、国のお金、と言うのは、私たちの税金だったり、私たちが借金をしてのお金(国債)なのです。
それが実態という最中に、お抱え学者や縄張り意識の強い人たちで占められがち、という「専門家」の進言で政府が判断してGOサインするのは、まさしく、私たちの国を政府が「政府の権威が強く、国民の安全意識と人権意識、発言力が低いという認識」だからではないでしょうか。
①電力不足や電力料金値上げで逼迫する企業。
②原発で生活を立てていた人たちの今後。
電力会社に融資した銀行、電力株を買った保険会社、原子炉製造設備に投資したメーカー、国策として推進してきた責任を問われたくない官庁
これらが、原発再稼動へ向かわせるベクトルなのでしょう。

小熊氏は、『フクシマ』後のリスク感とコストに照らせば、展望のない事業にさらに金をつぎ込むのは無策であり、経済合理性はない、と展開している。
上記①、②を思うと、躊躇がまったくないわけではないけれど、撤退の場面なのかな、と思います。
過去においても頭を悩ませる難題はありました。将来振り返ることがあると、今もそんなときのような気がします。
ドイツが脱原発に舵を切ったように。

最近は、新聞ってどれだけの人が読んでいるのだろう。
年々購読者の年齢層は高くなっているのだろう、とも想像している。
そして、時評を読む人のパーセンテージは?。
学べたり、共感できたりすると、得した気分になるものだけれど。



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