日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「ボクは君たちに武器を送りたい」(エッセンシャル版 瀧本哲史著)を読む

2013-12-16 06:39:08 | 
カバーの紹介には「東大、マッキンゼーを経て、京大で人気NO.1の授業を持つ客員准教授」とある。
30代後半(?)の著者が、社会に出ようとしている若者に、資本主義社会での勝者になるキーポイントを説いている本といえる。
切れ味のいいナイフで、現代社会を切り分けて、利益が生まれる部署の見つけ方を呈示した本なのでしょう。

その話には、利益が生まれるコツが随所に書いてある。ルール違反もなく、大きなバックボーンに頼れとも書いてない。ただ、ニッチなところに利益のチャンスはあり、かつリスクは常について回ることはくりかえされている。
読んでいて、清々しかった。
自分の力に自信がないから、寄らば大樹、になってしまうのが大勢なのだと、思い知らされる本でもあります。

私たちの社会は、古来から長らく収奪社会だった。その後、交易が富を産むことを知り貿易による富裕層が生まれた。次に産業革命が起きて、生産効率を上げることで富を産む社会になった。
そして、今は「本当の意味での資本主義」社会になってきているのだ、と解説。

彼は、自分の職業を訪ねられると、「エンゼル投資家」と答えるそうだ。
どこに投資をして、自分の意図を実現していくか、そういう仕事もあるんだよ、ということで、投資先は何箇所であっても言い訳です。育てたい企業家への投資という意味での「エンゼル投資家」なのでしょう。これまでの日本では、投資=投機と混交されていて、得体の知れない仕事のように思う人が多いけれど、今後どうなるかわからない会社に自分の人生の時間の大部分をささげるのも、大きなリスクをとっていることなんだ、と。では、どちらのリスクがいいか。
論理的で読みやすかった。

どこかの国のように強権発動されるくにでないことが、よかった。
自由が認められている法治国家で知恵(能力)を充分に発揮できる社会は大事です。

コメント
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