日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

今日1月17日

2012-01-17 08:42:59 | 子育ての周辺
あの1月17日から17年が経ったとテレビは報じている。
あの日私は普段どおりに仕事に出かけた。外から帰ってきた人が「テレビが神戸の火災の様子を写している、神戸は今も大変なことになっている」と聞いたのは、お昼近くのデスクワークの最中だった。
夕刻帰宅して、行く筋もの煙を挙げている映像を見たことも覚えている。

でも、私の関心事は、実はカテゴリーとしては「子育ての周辺」だった。
眠れない夜を過ごしていた。
白状します。
わが子のセンター入試で思わぬ結果だったことを聞いて、ガッカリの極限に達していた。
長らくの親バカで、聡明な子だと確信し、受験で壁にぶつかるタイプだと思ってもいなくて、結果を受け入れられなかった。
眠れぬ夜を過ごし、まだ暗い中、たまたまトイレにいるとき、グラッとときた。
それがあの阪神淡路大地震だった。
その後知ったことだけれど、倒壊家屋の下になって、迫ってくる火に、命があるのに援助を断念せざる得なかった話は、今も思い起こすと胸をしめつける。
次々と被災地の様子が報道され、支援に出かけるボランティアの話題を耳にしながら、申し訳ないけれど、今、私は、情けないけれどそんな心情ではない、と思って眺めていた。

結果として娘が入学することになった大学は、現役ならば推薦でラクに合格可能な大学に決まった。
聡明な子のハズと思い込んでいたワタシ。親(私)の欲目丸出し状態だったから、彼女の大学生活も、晴れやかなスタートではなかった。それではあんまりだと、夫は入学式に列席した。
彼女の気持ちはどうだったのだろう。
どんどん親(私)に心を閉ざし、大学に通っているのか、サボっているのか判らない状態になっていった、のだ。

彼女は利発な知恵者で、よく喋る母娘だったのに、あれは調子のいいときだけの話。
彼女がつらいときには助けていはいない。
そんな烙印を私は持っている。

わが子らの大学生トップバッターだったのに、私の器量のせいで晴れやかなスタートとはならず、いつもギスギスした日常だった。そんな中で、彼女は昼夜逆転の生活になっていった。
・・・この昼夜逆転の生活状況も、親子間を引き続きギスギスさせ続ける原因となった。
やがて、ペンネームで活躍していると知るまでは・・・。
黙して、自分の世界を開いていたのです。

幼児から、彼女はいつもいい子、でした。
争いごとがキライで論理的。5つ6つの頃は、なぞなぞが解ければ満足なタイプでした。
いわゆる、「忘れ物ない?」も「宿題は?」も一度も話題にしたことなく、本人任せに育てた、子育ての楽な子供でした。
その筋書き通りで、親がこの大学を、と薦めたつもりもなかったのです。
でも、親の期待に応える良い子であろうとしたのでしょう。
数学が大好きで、暗記物が不得手。
だから、大学受験では撃沈。まったく大苦笑です。
(それでも、今はある資格保有者のため、有利な条件で仕事をしていますが)

因みに、高校受験のときは、試験後の合格発表前に、家族で初海外旅行をしようと企画していました(なんとまあ!ではあります)。申込んだけれど、湾岸戦争でキャンセル。浮いた費用は、彼女の高校1年夏の、アメリカホームスティー費用となりました。

あれから17年。
世間のメモリアルデー1月17日になる毎に、マイメモリアルデーもやってきます。








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2 コメント

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Unknown (ちゃい)
2012-01-27 19:19:45
今日、職場の先輩に聞いたのですが、去年の大学受験で、国立の後期試験の中には、「震災のため、2次試験は実施せず、センター試験と調査票のみ」というところもあったのだとか。なぜに、冬のこの時期に震災は起こったのか、つらいものがありますね。
こちらを読んで思い出したのですが、私自身も共通一次(私が最後、次の年からセンター試験)に失敗し、滑り止めの私立に失敗しました。が、母がそこで、「なにやってる?」って激怒し、キレて起こったため、国立2次で挽回し、なんとか2校に引っかかりました。あのとき、母がキレなかったら、そして、共通一次に失敗し、滑り止めの私立に落ちていなかったら、国立には受かっていなかったかも。
しかし、冷静に考えると、私は子供の受験の時は仕事に没頭したいなあって思います。多分、仕事か何か没頭できるものがないと、心配ばかりして、気が気じゃないから。。。。今、その職場の先輩が、まさにお子さんが国立出願時期なのですが、それでも冷静に仕事をしているのをみると、「私もそうなりたい」と思います。心の中はいろいろあるんだろうけれど。
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キレたことがプラスに働いた (街中の案山子)
2012-01-29 09:11:49
というのなら、感謝ですね。
ウチはそうはならずに、ツラい時代の始まりでした。アレも経験、コレも体験、と受け止めて、どんな形にしろ乗り越えて今があるのが、財産かしらね。苦笑
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