日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

カラクリ。

2017-06-03 20:46:11 | 社会問題
いつか読んだ本(中国清朝を書いた物語だったと思う)に、お金の通り道に就けば(身内も含めて)いい思いにあずかれる、という記述があったけれど、長い歴史では正鵠を得ているのだろうか。
権限との癒着の話題が後を絶たない。

ひとつひとつモグラたたきのように話題にして、テレビは視聴率を稼いでいる。
元官僚の下半身問題までにおわすところは、悪質、というか、相手の弱みを握るコツを知り尽くしている、手だれの手法のように思った。
在職中の官僚が覆面で書いた原発をテーマとした小説「ホワイトアウト」「ブラックアウト」の内容を思い浮かべた。
強い地盤を持たない国会議員を干上がらせてしまうなど朝飯前。目の前においしい話をぶらつかせて、原発反対を骨抜きにしてしまうやり方、まぁ、そんな世界があるの?と思いながら読んだものです。
今回の獣医学部の認可の話題で文部科学省の事務方での忖度のアレコレは、多分そんな世界なのだろうと想像してしまう。そして、利権については文科省だけじゃないのだろうとも、私など外野にいても思ってしまう。
お金の通り道(公金が動く、利権の元)の組織、ということなのだろうか。

話題の獣医学部というのは、国立でなく私立なのに、なんで文科省が強いの?と思ったけれど、きっと私立大学であっても助成金などで相当のお金がわたるのでしょうね。
そして、獣医学部新設するということは、利益につながるのでしょう。

獣医学部新設に反対しているのは、獣医業界だと新聞に出ていました。
獣医が増えたら困るのは、獣医さんたち。

獣医さんの供給増が不都合なのでしょう。なんか、シンプルでわかりやすい。

ペットを飼っていないので獣医さんに行くこともなく、獣医になりたい子供もいないので、私にとっては遠いところの話なのですが、利権がらみのカラクリの世界は、そこに身を置いている人たちは大変ですね。






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9 コメント

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10年前の話ですが (glimi)
2017-06-04 07:56:44
 友人の息子さんが獣医の資格を取るために近所の動物病院に研修をお願いしたら、近くで開業さえたら困るからと云う理由で断られたそうです。ペットを飼っている人は多いが、顧客数は1病院から見ると少ないということらしかったです。彼は九州の公的機関に就職したということでした。

 私学助成金はどれほど出るのでしょうね。
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glimiさんへ (案山子)
2017-06-04 09:34:55
獣医さんには、人間のお医者さんと違って、健康保険収入がないから、シビアなのでしょう。昨今は虫歯の子供が少なくなって歯医者さん過多らしい。
ほんと、私立といいながら、しっかり文科省からお金が流れる仕組みができている。それがおいしい話だから、天下り問題につながっていくのでしょうね。
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Unknown (さなえ)
2017-06-05 06:52:38
加計問題についてはBLOGOSになるほどという記事があったのに探しても見つからない(-_-)。三浦三浦瑠麗さんの「教育無償化と加計学園問題をつなぐもの 」http://blogos.com/article/224288/ の2ページ目も参考になるかも知れません。

私が覚えていた論点は、今治は獣医学科の空白地帯で昭和の頃から獣医が足りなく新設を何度も繰り返し申請したがことごとく却下されてきたのが、規制緩和、現状打破、既得権を破ろうとして、官僚が忖度して(忖度しなければ現状打破できない仕組みとなってしまっている)岩盤を打破できたというもの。

つまり既得権者からすると断固反対で、新設をつぶそうという思いがあることになりますね。また民進党時代に加計学園を認めたのに民進党で出馬した学園長が落選したという経緯があるようです。

私としては、BLOGOSの読者コメント「森友学園や加計学園の問題は、安倍総理の口利きがあったかの
点でなく、証拠もないのに個人的な付合いがあるだけで、『野党とマスコミが疑惑があるあのように政治的事件化』したことにあると思います」に賛成です。
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Unknown (さなえ)
2017-06-05 09:19:42
何度もごめんなさい。自分のブログで記事にしたほうが良さそうに長くなってしまいました。

「真の勝者は誰か ~加計学園問題を遠目に眺めて~http://blogos.com/article/226755/」が最初に読んだ記事だったと思います。

言論の自由は非常に重要で守るべきだと思いますが、朝日が未だに慰安婦記事のねつ造を英語ではきちんと謝罪せず、世界各地で慰安婦像が建てられる現状を見ると深刻な懸念を抱いてしまいます。この記事に対する次のコメント
「野党とマスコミのこのような行動で、行政活動が挫折するなら、他の案件もつぶすことができます。こんな愚かな事はありません。50%以上の支持を得た政府の活動が、少数の野党と国民の負託を何も受けないメディアによって情緒だけを根拠につぶされる」
という事態が現実になりつつあります。

議会に諮って決定された豊洲移転が知事の独断で、何の議会決定もなく中止され、それが圧倒的に都民の支持を受けているということをみても民主主義は今後どうなるのか、疑問です。悲しいことですが、マスコミの切り貼りや一方しか伝えない姿勢から、ニュースを額面通りに受け取れなくなりました。
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いずれにしろ隔靴掻痒なんだけれど、、、。 (案山子)
2017-06-05 15:48:19
マスコミは視聴率という直接利害があるけれど、私のような外野は、吠えてみてもなーんだか、に思えてしまいます。
前川氏は定年まで官僚を勤め上げた、いわば文科省のルールを生きてきた方です。だから、特区といって横やりが入るのが気に入らない立場だったのでしょうね。では、(昨今は天下り対策パッチリだった)文科省は評価を受けるやり方をしてきた官庁かというと、保身優先だったように思えます。きっと文科省だけではないと思います。在職中に天下り先を作る官僚は後輩からも支持を受けるらしいと何十年も以前に夫から聞いた話です。夫の同期はちょうど民主党が政権を取って天下りが大いに叩かれたときだったので、そのコースはありませんでした。で、今回の安倍さんの友人経営の大学が認可されることになった、というので、各方面から横やりが入っているようですが、認可されるとどれだけのうまみがあるのか、その数字はどこにも取り上げられていません。私立大学の場合はどのような形で資金の交付を受けられるのか、一般的ケースと特区に指定された場合は違うのか、だれも取材していません。獣医とは違いますが、人間相手の病院であっても、経営が大変なところも多いのではないですか。獣医になればいい、ではなく、獣医学部の経営をするのが「美味しい」というのは、なんだか文科省が旗振りをした、法科大学院を思い浮かべてしまいます。
岩盤規制維持か風穴をあけるか、政府と官僚の綱引きなのかもしれません。
それにてしも、下ネタまで持ち出そうとした魂胆、それが保守政党の手練手管なんだと思うと、うんざり。前川氏に失礼でしたね。誤ったのかしら。
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さなえさんへ 朝日新聞とはご無沙汰していますが、、、 (案山子)
2017-06-05 15:57:55
読んでいなくてとやかく言えた立場ではないのですが、きっと就職先としての人気も落ちて、敏腕ジャーナリストがいなくなったりするのでは、、、なんて、無責任に考えたりしています。
本当は、社会の審判官の役割をになう優秀なジャーナリストは不可欠なのですけれど。
40年以上の朝日の読者だったので、どこの名簿をたどってなのか、何度も再取引きの勧誘があります。無料で○○日間購読できますから、、、とか。スーパーのたたき売りみたい。
さなえさんは「慰安婦問題で、、、」と話題にしていらっしゃいますが、私は、サリン事件の河野さんを容疑者にして、誤認とわかったときの謝り方に、ムッと来ています。昭和40年代から読み始めたから、リベラル派の朝日のイメージでしたけれど、戦争中は戦争反対では決してなかったのだから、読者層を見て変わるんだと、そう思い直しています。
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さなえさんへ (案山子)
2017-06-05 16:18:05
私のほうが、しつこくもう一つ。苦笑
三浦瑠麗さんの記事で、同感そのた書きたいこといくつもあるけれど、、、。
彼女の周りには若手研究者が多くいるのでしょうね。私の周りは年寄り研究者が、、、。入口と出口見たい。
友人の夫氏は70歳まで私立大学教授でした。凄いね~。文科省から研究費として○○億円を引っ張って作った研究設備が、、、とか、文部省からいかに予算を取るかが大学での存在価値みたいでしたよ。ま、素人の奥さんに語って聞かせるときは、わかりやすくしないと伝わらないからそんな言い方になったのだろうけれど。
かつてと違って、若手がわんさかいるのに、70歳定年なのだから、席が空かないわけですよね~。
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Unknown (さなえ)
2017-06-05 22:15:27
大学とも言えないほどの所ですが、カナダの大学を出ました。それでも満員だった教室が終わりには3分の1ほどしか残らない過酷な授業でした。先生たちも学期毎に生徒たちの厳しい査定を受け、授業を休むなどもってのほか、日本とのあまりの違いにびっくりでした。

日本の大学の緩さで功績がなくても毎年同じ授業で教授が淘汰されることなく生き残り、何も学ばない学生が大量に卒業し、若手の研究者は生活すらままならない。辛口がすぎましたね。優秀な人も多いのは分かってますが、生かすためにも構造改革が必要でしょうね。
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さなえさんへ (案山子)
2017-06-06 08:09:26
>先生たちも学期毎に生徒たちの厳しい査定を受け<
日本の大学もいろいろだろうけれど、私の変わっていたころは、「(何年間も同じ講義を繰り返している)黄色いノート」という言い方ありました。
今だったら、もう就職にも関係ないから、社会科学を具体的統計に基づいて考えるということをしてみたいな~。
若い人たちがんばれ!!です。

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