goo blog サービス終了のお知らせ 

私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

憧れの上海

2005-03-29 21:34:26 | 香港(香港映画&中華明星)
2004年の冬(去年の冬だ)最後の恋、初めての恋を観てこんな感想を書いている。

*****
ウーロン茶CMの映画版と評していた文章を読んだが確かにその通り。それ以上でもなければそれ以下でもない。
シュー・ジンレイ演じる女性の強さ悲しさ、ドン・ジェ演じる妹の若さ故の奔放さ、チェン・ポーリン演じる若者の一途さは伝わってくるが、物語の核となるべき渡部篤郎演じる会社員の悲しみが伝わってこないのだ。
そして筧利夫、石橋凌の出演場面からは上海の香りが全然漂ってこないのである。
台詞では勿論日本人が異国の地で仕事に付く辛さを語っているのだが、どうもこのあたりが薄い感じがした。
(わざとなのかもしれないが、どうも腑に落ちない演出だった)
しかしありきたりではあるが、やはり見た後は上海へ行ってみたくなり、珈琲でなくお茶を飲んで見たくなる。外白渡橋からの夜景やフェリー乗り場の風景、花に囲まれた郊外の一軒家風景は心和むものあり。
渡部篤郎は英語の台詞を喋るときもやっぱり何をいっているかサッパリ解らない。以前はそんなことは無かったはずなのに、どこで道を間違ってしまったのか。
*******

なんとなく好きと簡単に言ってしまうのも恥ずかしく(誰に対して何が恥ずかしいのかは上手く言えないが・・・)映画そのものには随分冷たい感想を持っている風に書いているが、本当はかなり上海に行きたくなっていたのだ。

その後、黎明(レオン・ライ)が主演プロデューサーを務め、王菲(フェイ・ウォン)と共演したラブストーリー@大城小事を観てからますます、上海に憧れを持つようになってしまった。
又この映画の主題歌@両個人的煙火のMTVが凄くお洒落なのである。
高さが468メートルもあるというテレビ塔東方明珠塔が上海の外灘の暗闇の中に浮かび上がる。外灘と浦東を結んでいる外灘観光隋道がライトアップされた様子、更にそのトンネルを抜けた対岸に広がるライトアップされた外灘。光が消えてしまえば、その下には普通の生活があると分かっていても、光があるということだけで、何かそこに綺麗なものがあると思い込んでしまうのだ。冷静な時ならSFチックな概観を笑ってしまいそうなテレビ塔でさえも、何か神秘的なものに思えてしまう。ライトアップされた景色と外灘(バンド)というどこか異国情緒漂う響きに騙されてしまうかのようだ。

「上海と台湾は雲泥の差です。日本のスーパーは進出していないし、お金を出せば日本の日用品が手に入る台湾と比べると、上海では日本の紙おむつも手に入らないし、魚もパックされたものなど目にすることがないし・・・上海ブーム等と報道されているけれど、騙されちゃ駄目ですよ。」
上海に憧れを抱いている私とは反対に、今日仕事の関係で上海へ行く同僚の口から出た言葉は、上海への不安で一杯なものだった。
就学前の子どもを連れて赴任することで神経質になっており、「紙おむつや魚のパックは無理だろうけれど、上海の雰囲気を楽しんだらどうですか」などととても言える雰囲気ではなかった。
住む場所の打ち合わせや渡航前の健康診断の調整をしつつ、旅という非日常の時間で異国の地を楽しもうとしている私と、異国の地で生活するということを一緒のレベルで考えてはいけないのだろうかと、考えてしまった。
確かに楽しさだけで生活は出来ないだろうけれど、ちょっとだけでも外灘のライトを楽しむ余裕が持てますように。と影ながら応援したい。