現在の上海。
サーカスを題材にしたミュージカル映画に出演するために香港からやってきた映画俳優。相手役は中国の女優。
そして監督は中国人女優の恋人。
10年前の冬の北京。香港から映画監督になる夢を持ってやってきた青年と女優を夢見る女性の別れ。
これに撮影中の映画の場面と3つの場面、3つの時間が交錯しながら、青年(金城武)と女性(ジョウ・シュン)そして映画監督(ジャッキー・チュン)の話が語られていく。
この三人をつなぐ役(たぶん)として出演しているチ・ジニが突然タキシードに着替えて踊るオープニングにはミュージカルと知っていても驚く。(かなり唐突なオープニングだ。)これを気にせずに、さらに上海、北京と交互に時間の交差する展開に疑問を持たず、時間の交差する展開に身を任せることができたら、この映画を楽しむ準備が整ったといえるだろう。
10年前の北京で消えた愛。恋人を忘れられず10年過ごした男性にとって、そこの部分だけは時間が止まったままなのだ。
そして夢を手に入れるため、恋人のもとを去った女性にとっても、北京で過ごした時間は思い出したくない時間なのだ。
思い出すことで時間を止めた男性と、封印することで時間を止めた女性。止まってしまった時間に対する行動こそ違うが、止まってしまった二人の思いは一緒だ。
中途半端に終わってしまった恋の決着をつけるために、10年後再び上海で出会う二人。
登場人物が携帯電話を使っているところを見ると舞台は現代なのだろう。
しかし10年前の北京と現在の上海を交互に行き来する設定のせいなのか、それともミュージカル映画の時代設定が少し前のせいなのか、見ているうちに時間に関する概念がどんどん希薄になっていくような気がする。登場人物が使う携帯電話、カセットテープ、そして現在の上海風景などが次々に画面に映し出されてもそれがちっとも文明の利器に見えないし、今の上海とは思えなかったりする。
実生活では台湾を生活の拠点としている金城武が香港人を演じ、相手役は中国人女優 ジュウ・シュン。ダンスはインド人振り付け師が担当。韓国人のチ・ジニも天使役(たぶん)で出演。と映画の展開も含めかなり不思議な感じはするが、私は面白く鑑賞。歌い上げるジャッキー・チュンの歌も素晴らしかったし、金城武も囁くような歌唱法で時間の止まってしまった男の気持ちを歌い上げていた。
(香港四天王@歌神のジャッキーと歌比べでは、分が悪くて当然だ。プレッシャーを感じながら歌っていたと思う。)
****
試写会で鑑賞。
周りの観客は「金城君とチャングムの人(チ・ジニのこと)しか知らない」という観客が多かったような気がする。
私の右隣の女性二人組みも、後ろに座った女性も「あの映画監督の人だれ?あの人が歌ってるの?」
とジャッキー・チュンのことを知らない様子だった。ぜひ映画のチラシでジャッキー・チュンという名前を確認して欲しいと思う。
金城武の歌を久しぶりに聞く。
以前一枚だけCDを購入したことがあったのだ。
(処分してしまいもう手元にはないが、確か@金城武之精選歌集 だったと思う。)南回帰線という歌が印象的だったことを懐かしく思い出した。
ウィンター・ソング 公式サイト
サーカスを題材にしたミュージカル映画に出演するために香港からやってきた映画俳優。相手役は中国の女優。
そして監督は中国人女優の恋人。
10年前の冬の北京。香港から映画監督になる夢を持ってやってきた青年と女優を夢見る女性の別れ。
これに撮影中の映画の場面と3つの場面、3つの時間が交錯しながら、青年(金城武)と女性(ジョウ・シュン)そして映画監督(ジャッキー・チュン)の話が語られていく。
この三人をつなぐ役(たぶん)として出演しているチ・ジニが突然タキシードに着替えて踊るオープニングにはミュージカルと知っていても驚く。(かなり唐突なオープニングだ。)これを気にせずに、さらに上海、北京と交互に時間の交差する展開に疑問を持たず、時間の交差する展開に身を任せることができたら、この映画を楽しむ準備が整ったといえるだろう。
10年前の北京で消えた愛。恋人を忘れられず10年過ごした男性にとって、そこの部分だけは時間が止まったままなのだ。
そして夢を手に入れるため、恋人のもとを去った女性にとっても、北京で過ごした時間は思い出したくない時間なのだ。
思い出すことで時間を止めた男性と、封印することで時間を止めた女性。止まってしまった時間に対する行動こそ違うが、止まってしまった二人の思いは一緒だ。
中途半端に終わってしまった恋の決着をつけるために、10年後再び上海で出会う二人。
登場人物が携帯電話を使っているところを見ると舞台は現代なのだろう。
しかし10年前の北京と現在の上海を交互に行き来する設定のせいなのか、それともミュージカル映画の時代設定が少し前のせいなのか、見ているうちに時間に関する概念がどんどん希薄になっていくような気がする。登場人物が使う携帯電話、カセットテープ、そして現在の上海風景などが次々に画面に映し出されてもそれがちっとも文明の利器に見えないし、今の上海とは思えなかったりする。
実生活では台湾を生活の拠点としている金城武が香港人を演じ、相手役は中国人女優 ジュウ・シュン。ダンスはインド人振り付け師が担当。韓国人のチ・ジニも天使役(たぶん)で出演。と映画の展開も含めかなり不思議な感じはするが、私は面白く鑑賞。歌い上げるジャッキー・チュンの歌も素晴らしかったし、金城武も囁くような歌唱法で時間の止まってしまった男の気持ちを歌い上げていた。
(香港四天王@歌神のジャッキーと歌比べでは、分が悪くて当然だ。プレッシャーを感じながら歌っていたと思う。)
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試写会で鑑賞。
周りの観客は「金城君とチャングムの人(チ・ジニのこと)しか知らない」という観客が多かったような気がする。
私の右隣の女性二人組みも、後ろに座った女性も「あの映画監督の人だれ?あの人が歌ってるの?」
とジャッキー・チュンのことを知らない様子だった。ぜひ映画のチラシでジャッキー・チュンという名前を確認して欲しいと思う。
金城武の歌を久しぶりに聞く。
以前一枚だけCDを購入したことがあったのだ。
(処分してしまいもう手元にはないが、確か@金城武之精選歌集 だったと思う。)南回帰線という歌が印象的だったことを懐かしく思い出した。
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