私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

幽霊たち 著)ポール・オースター

2006-08-10 21:43:17 | たまに読んだ本
社内で自主的に読書クラブ活動を行っている同僚より借りた1冊。

(自分達が購入した本を持ちまわりで読みあっているらしい。以前読書クラブへの入会も薦められたのだが、1週間に2,3冊の早いペースで読むという活発な活動状況のようなので、入会は遠慮していたのだ)

1940年代後半のニューヨーク。
私立探偵@ブルーは、依頼者ホワイトよりブラックの監視を頼まれる。
何も起こらないブラックの日常をホワイトに報告するブルー。
窓の向こうのブラックを見続けるうちに、まるでブラックと同化するような不思議な感じを持つブルーは・・・という非常に変わった不思議な物語だ。

ブルー、ブラック、ホワイトという呼び名を持つ登場人物。頭の中に浮かんだ疑惑はどんどん大きくなり、自分の頭の中にある落とし穴に落ちていくブルー。兎に角変わった物語なのだ。
しかし非常に短い作品だし、風変わりでありながらハードボイルドな香りがしたので、それなりに楽しく読む。

途中、時間をもてあますブルーが映画館に入り、ロバート・ミッチャム主演の@過去を逃れてを見る場面あり。悪女に出会い、人生の歯車が狂う私立探偵。
映画の詳細を語る部分を読むうちに、本そのものよりこの映画のことが気になって仕方なくなってきた。
ラブコメだけでなくノワール映画好きであることもこれで証明されただろうか?


過去を逃れて
レンタルショップでは殆ど見かけることがないらしい。
なかなか見られないと思うと余計残念だ。


幽霊たち

新潮社

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