1年前、インチョン空港への就職面接当日に交通事故に遭いながらも面接会場に出向き、社員の地位を勝ち取ったヨルム(演:チェ・スビン)は、1年経って旅客サービスチームに配置換えになる。やる気に燃える彼女は、部署では先輩でも空港キャリアとしては後輩のスヨン(演:イ・ジェフン)が自分の教育係になったことにひどくプライドを傷つけられる。更に彼が親しくなろうともせずに、淡々と仕事の手順のみを自分に伝えようとするのも気に入らない。
兎に角、チーム長に認められたいし、やれば出来るという信念のもと、自分の能力以上の仕事も「出来る」と言い切るメンタルの強さ。どこかミステリアスで「目立ちたくない」というスタイルのスヨンとは、まったくスタンスが違う故、当然トラブルは起こる。「どうやればチーム長に気に入られるか教えて欲しい」などと親しくなる前から聞いてくるヨルムにクールな対応を見せるのはある意味当然だと思うのだが、このあたりのニュアンスはヨルムには伝わらないらしい。
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旅客サービスチームは空港内のあらゆるトラブルに対応するらしい。常備薬を持たずに飛行機に乗りこもうとする乗客を「黄色い服を着た男性」という曖昧な情報のみで捜しだそうとしたり、いたずら電話のような脅迫電話に対応し、さらには空港内に置きっぱなしになっている鞄や、さらにはゴミ箱の中に捨てられた金塊の扱いまで、最初は旅客サービスチームが対応するのだ。
「危険物には触らずにセキュリティに連絡すること」という基本を守れずに、手を触れて金塊であることを確かめたりする、スタンドプレーが多いヨルム。そんなヨルムを無視するようでいながら、あり得ない怪力でこっそり彼女を助けるスヨン。
1年前の面接当日の交通事故現場でも彼が怪力で助けてくれたことに気づくヨルムだが、なぜだかかたくなに違うと言い張るスヨン。
目立つことをしたら空港に居られなくなると、こっそり仕事をすることを条件にこのチームで勤務しているのだが・・・・案外あっさりと「痛みを感じない右手の存在」という秘密を知ってしまうことになるヨルム。
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空港内の各種トラブルは面白いのだが、女主人公ヨルムの負けず嫌いの性格はちょっとびっくりする位だ。