同じ空港内といっても大変広いため、第1ターミナルと第2ターミナルとはまったく別のセクションのようだ。チームと一緒に第1から第2に移動することになるヨルムとスヨン。
兄のように慕っていたイヌを追いかけて交通事故に遭い、右腕と右脚を失ったスヨンだが、悲観した彼を救ったのはロボットのような義手と義足(これのおかげであり得ないパワーを出せることになったのだが。。。)
しかし、このパワーのせいで生き難くなったのも確かだ。なんとかして目立たないように、人の印象に残らないように仕事をしようとするスヨンだが、トラブルからそのチカラを使っているところを防犯カメラに捉えられたり、人に見られてしまったりした。
今までなら職場をこっそりと辞めていたはずなのに、それを思いとどまらせたのは、ヨルムの存在。彼の右手が痛みを感じないことを知ると、人知れず彼を思いやる彼女の言葉に、心が揺れたらしい。
気が強いはずなのに、何故かいつも「申し訳ありません。」と謝る彼女の事が気にかかるのだ。
そんな彼女がある国会議員の子女のわがままな行動を正したことでトラブルに巻き込まれると、(必要以上にお土産を持ちこみ、課税されたにも関わらず、そのまま立ち去ろうとする悪質さ・・・)目立たないように彼女の弁護士との会話を録音し、彼女を助けようとする。
到着ロビーで産気づいたフィリピン人女性が、不法就労で国外退去になったフィリピンの夫の再入国を待っていたことを知ると、「ご主人が入国出来ないことはわかるが、生まれた子どもの顔をひと目見せてあげる事位は人道的に許されることなんじゃないか?」と、怖いもの知らずのヨルムの提案を、一度は反対しながらも結局は応援しようとする。
(これはあくまでもドラマ的童話だろう。いくら違法でないエリアであっても、逢わせようとするのは、多分許されないことだろう・・・)
そんな風に一緒の職場で少しずつ親しくなっていく二人だが、ヨルムの母を乗せてインチョンに向かっている飛行機がトラブルを起こすのだ・・・
非常に自信満々のイヌは殆どの登場人物と何かしら因縁がある様子・・・