キム・ボンが拉致されたエリンの追跡が出来たのは、なにかあってはと彼女の鞄に位置情報を確認できるシールをこっそりと張り付けていたから・・・拉致された倉庫の前にいる男たちを全部なぎ倒すことは出来ても、エリンの前に姿を見せて彼女に身分がばれてしまっては困る。オフィスに防犯カメラを設置していたため、エリンがオフィスにある鞄を調査しているのを知った偽会長のヨンテは、「汚した鞄がそんなに高いものだったのか、気になって・・・」という彼女の言葉を信じるわけでもないようだが、とりあえず記録媒体を取り返すことが出来ればいいのだ。手荒な事はするつもりはないらしいヨンテだが、案外小心者らしい彼は、見えない敵であるキム・ボンにすっかり恐れをなし、エリンを置き去りにしてその場を立ち去ってしまう。そんな彼女を助けるのはもちろんテリウスことボンだ。
オシャレな車に乗るボンを不思議に思いながらも、彼の言葉を信じ、彼が勧めるキングズバックへの就職を決めるエリン。そして双子が欲しがる熱帯魚を代わりに飼ってあげることにしたり、ご近所マダムチームにが彼に霊感があると信じて変な相談を持ち掛けることも、戸惑いながら応じるボン。。。
エリンの夫暗殺がきっかけで知り合ったとは思えない和やかさだ。これもエリンの妙な前向きな明るさがあってこそ。院長殺害事件の調査を行うためのアジトであるにも関わらず、店のプロモーション活動に熱中する彼女に、ボンの後輩女性もやや調子が狂い気味だ。そうはいってもエリンに危険が及んでは困る。偽情報で彼女の素性が分からないようにするのだが、なんとその情報が洩れていることが分かる・・・内部にスパイがいるのではと、失敗したキャンディ事件を思い出し、彼女の身辺に危険が及ぶ事を極端に恐れるボン。。。
彼女に緊張感を与えずに、見張るのはなかなか至難の業で、やればやるほどボンの行動は怪しくなるばかりだ。
一度は追い出した彼女をやっぱり自分のそばで監視するのが得策と考え直した偽会長のヨンテ、そしてエリンがヨンテの会社で勤務していたことを自分に隠していたことに不信感を感じるボンの後輩・・・
何も知らないエリンの廻りで、事はどんどん動いていくのだが、エリンとボンを引き離そうと、ヨンテがボンの本名を「ワン・ジョンナム」だと彼女に明かしてしまったために、話は急展開だ。