私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

13・67

2019-08-26 20:48:53 | たまに読んだ本

香港ノワール映画が好きで、推理小説なら警察物が好きな私にとって、2013年から1967年に遡り、事件と警察と香港が描かれるこの本が面白くないわけがない。
発売されてすぐに手に取り、その後も折に触れ各章(6章に分かれているが、その読み応えから1章が1冊の小説とも思える位だ)を読み返してきた。
今日まで感想が書けなかったのは、著者あとがきと訳者あとがきに、私の書きたいことや不思議に思った事がとても簡潔にまとめられており、私の駄文など却って邪魔になるなと思ったからだった。

警察イコール正義と考えていいのか、2013年の香港に1967年の香港と同じ「おかしな」空気があるのではないか・・・・

著者はあとがきにこんな内容の事を書いているが、「逃亡犯条例」改正案をきっかけとする香港のデモが12週目に入った今、この本を読み返すと、出来事の始まりはあの日、あの時から始まっていたのではないのか?私達も気づかないうちに物事は深く静かに進行していたのではないのか・・・というような、不思議な感覚に襲われる。

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8/24、8/25の抗議行動で、警察はデモ鎮圧用の放水砲を始めて使いバリケードを除去しようとしたが失敗。警察は、催涙弾で強制排除を行ったようだ。

前回、香港に行った際には、この本を飛行機の中で読みながら香港に向かった。
次は、舞台となっている場所を回ってみたいと思っていたのだが・・・・渡航出来るのはいつになるだろうか。

 

13・67
陳 浩基
文藝春秋