今回の件だけでなく、韓国の芸能人の人が何か寄付をしたという話題は結構芸能ニュースで取り上げられる。寄付のことが話題に上がるたびに、以前韓国語を教えてくれたYさんとこんな話をしたことを思い出す。
「この間、○○のためにという例文を作りましょう。国のために○○するという例文を作ってください。といったら、生徒さんが皆困ったような顔をするんです。そんなこと考えたことないって。幾ら勉強のための例文作りってといっても、国のためになんて考えたこともないから・・・例文が出来ないって言っているのを聞いてびっくりしました。」
「韓国では、国のために、更には誰かのために役に立つにはどうしたらいいかと考えられること、それを意思表示できることが大人としての資格と考えられているところがあるんです。特に芸能人に対してはそれを望む気持ちが大きいんです。だから何かあったときに寄付する芸能人も多いし、『自分はこういう気持ちで寄付をしました。』って報告する芸能人も多いんだと思います。」
大体Yさんの話はこんな感じだったと思う。
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Yさんは「国のためにということを考えたことがない」という生徒さんの言葉にショックを受けていたようだったので、「私達はまず自分で出来ることはなにか。誰かのためにというより、まず自分がどのような行動を取るべきなのかと考えることが多いと思う。そういう風に自分でまずキチンとすることを考えて、それを行動すれば、それが結局は周りの人に対してもいいことになると考えることが多いと思います」
私は拙い韓国語でそんな風に日本人の気持ちを説明したような気がする。
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今も国のために何か出来るかというより、皆、自分が今出来ることは何かを考えている人が多いんじゃないかと思う。
(以前書いたブログの内容はここまで・・・)