一面砂漠の中をパトカーが走るオープニングは、時代は違っても軽めの西部劇のようだ。砂埃が舞い上がり埃っぽいその景色を見ていると、自分の口の中にも砂が入り込んでいるのではと錯覚しそうになる。
そんな砂漠の中にポツンと建つ警察署に連行されてくるのは警察を避難場所に選んだ詐欺師。警察官に囲まれた留置場は一番安全だったはずなのに、そこには詐欺師目当てに送り込まれた殺し屋がいる。それだけでは足りずに追加でサイコパスの殺人鬼もやってくる。その上よからぬ計画を企てている警察官までいる。
陸の孤島のような警察署は、振り切れてしまった男たちで満員となり、助けを呼ぶ事も出来ずにあっという間に銃弾が飛び交う修羅場になるのだ。西部劇のような荒くれ男たちの戦いに、一人警官として戦いを挑むのは新人の女性警官。
警官たちは仕事用の銃の他に私物の銃を手に持ち、暇な時間には私物の拳銃をいじりながら談笑したりする。警察署長は娘の誕生日に護身用にと拳銃をプレゼントしようとしている。そして警察署内には沢山の銃が並んだ武器庫がある。プロの銃から私物の銃まであらゆる銃が使われ、周りは広い砂漠に囲まれているにも関わらず、小さな警察署内でこれでもかというほどの銃弾が飛び交う。
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警察署に逃げ込む詐欺師を演じるフランク・グリロは1965年生まれ、詐欺師を追いかけてくる殺し屋を演じるジェラルド・バトラーは1969年生まれ、そして一番最後に警察署にやってくるも何の助走もなく次々と殺しを行うサイコキラーを演じるトビー・ハスは1966年生まれ。50歳代の男性3人の振り切れ方がとにかく尋常でない。「どいつもこいつもゲス野郎」というコピー通りの映画だ。
そんな50歳代の男性相手に、パワーあふれる戦いを見せる女性警察官を演じるのは1996年生まれのアレクシス・ラウダーだ。
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エンドロールの中にCOVIDセイフティーチームのクレジットあり。ケータリングサービスチームはシェフから皿洗いメンバーまで皆の名前が紹介されていた。砂漠の中、そして狭い警察署内での撮影。食事時間は貴重なリラックスの時間だったのだろう・・・