BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

龍の歯医者 前編・天狗虫編/後編・殺戮虫編

2017-03-09 18:13:37 | Weblog
アマゾンで、あ、舞城王太郎が原作なんだ、って感じでなんとなく見始めてしまったのだけど、酷い作品だった。

見終わってから、どこかで見たことあるなと思ったら、エヴァンゲリオン系なのね。
というか、シンゴジラ・チーム。

そりゃ、気持ち悪いはずだ、と思った。

てか、こんな愛国気分真っ盛りの物語を、アニメだから、ってことで平然と流したらしいNHKにもびっくりだよ。

シンゴジラもそうだけど、なんていうか、ジブリのテイストで、宮﨑駿がギリギリ一線を引いていた軍国的な表現に対する抑制を、あっけらかんと取り払っているのが、エヴァと言うか、ガイナックス系の人たちの表現で、ものすごく気持ち悪い。

そもそも、冒頭で、舞城原作のファンタジー、っていうから何かトンガッた感じの入り方をするのかと思ったら、いきなり軍艦が出張っていて、あれ、これ、もしかして間違えた?って思ったくらい。

で、なんだかよくわからないうちに、神ではないけど神に準じた存在として「龍」がいて、かつ、その龍が、自分の歯のメンテを行う歯医者を選ぶために、予めやがて訪れる死の場面を見せた上でそれを受け止めたものを採用し、死の淵から蘇らせる、といったシャーマニックな復活をさせる。

でも、このあたりからして、設定がもっともらしい割に、ただひたすら気持ち悪い表現になっていく。

てか、虫歯をもたらす「虫」がホントに節足動物であるがゆえに自由度の高い動きをして気持ち悪い。

まぁ、このあたりの気持ち悪さは、エヴァでもシンゴジラでも演出されていたもので、見終わって、あ、あのチームなんだ、って逆に納得できてホッとしたくらい。

いや、だってこんなただ気味の悪い表現だけど、喜々としてつくるのばかりいたら、やばいでしょ、と思ったほど。

でも、結局、こうしたもっともらしい設定は最後まで消化されずに終わり。

というか、後編の多くを占めた巨大な悪の塊による虐殺って、ホント、エヴァチームの人たちが好きな表現なのだろうが、ただただ、殺害を描いて本当に気持ち悪い。

いや、エヴァンゲリオンとかなんであんなに評価されるのか、全く理解できない口なので、この「龍の歯医者」も、ホント、昭和なオタクのおっさんが、妄想全開で作ったようにしか見れない。

結構なまでの、昭和プロパガンダな作品だと思うのだが、それを流せるNHKも大概だなぁ、と最後は思ったかな。。

シンゴジラも何が面白いのか、わからなかった。
というか、こんなツマラナイ映画もないなと思ったけど、
それと同じように、この龍の話も感じた。
これほど、相性が悪い作品もない。

ホント、気持ち悪い。
エヴァチームはもう、ホント消えて欲しい。

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