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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

冴えない彼女の育て方♭ 第11話 『再起と新規のゲームスタート』

2017-06-23 14:54:22 | 冴えカノ
最初は期待しないで、あぁ、2期なのね、という感じだったのだけど、
とりあえず、8話の加藤無双w回で、おお!と期待が高まったのだが、
最後はちょっと無難すぎたかな、という感じ。

1期と違って、最後に「おしまい」ってあったけど、これで終わりなのかね?
ちなみに、原作は未読。
このあと、原作では高2の「リベンジ」物語があるようだけど、それはやらないのかな。。。
できれば、続きが見たいところだけどね。

いや、8話でおお!と思ったのは、もちろん、加藤無双がすごかったからなのだけど、それだけでなく、倫也が次につくろうとする作品のタイトルが、この物語のタイトルそのままの『冴えない彼女の育て方』であったところだったので、是非、その作品を作る過程を見たかった。

だってさ、それって、倫也たちが、自分たちのゲームづくりをしながら、実際に彼らの物語(要するにラノベとしての『冴えない彼女の育て方』)を同時に作っていく、ということでしょ?
つまり、原作未読だから多分だけど、ゲームシナリオを創りながら、実際に彼らの現実の恋物語がパラレルに展開していく、ということだよね。

で、この作中ゲームが作品物語の展開に干渉する、という構図は、単純に面白いなぁ、と思ったんだよね。
てか、だから、恵が「メインヒロイン」という「役職」だったのか、と合点がいって。

そういえば、今回の最終回で、倫也と恵が、ゲームづくりのきっかけとなった坂に戻ってきたところで、今までのあれこれを思い出して倫也が泣き出したところがあったけど、あの場面はよかったよね。

泣きじゃくる倫也のもとに、恵が近づいてきて、あぁ、ここ抱きしめるよね、と思ったところで、恵が思いとどまる場面。

あそこは、恵自身、抱きしめようと一度は思ったにもかかわらず、思いとどまったというのがいいなぁ、と。

だって、あそこは、恵が、自分が倫也にとっての「メインヒロイン」を演じているのか、それとも自分の本心で倫也に好意を抱いているのか、判断がつかない、ってことだよね。

もちろん、英梨々との、つまり友だちとの葛藤、もあったのだろうけど。

ともあれ、ある役を演じているはずだった自分が、その役にそのままなりきってしまい、それがむしろ自分自身になってしまう、というのは、あえていえば、良質の読書体験の比喩にも見えて面白いなぁ、と。

そして、この演じていたことがホントのことになる、という力学は、きっと原作タイトルと同名のゲームを作中で創ることになる高2の物語で、恵に限らず、そこかしこでみられるようになるのだろうな。

要するに「嘘がホントになる」ってことだから。

で、その「揺れ」を全登場人物に感じられるのなら、それは面白いし、名作になるだろうな、と思った。

ただ、そういう微妙さの表現は、やっぱり文字の小説の方が適しているのかもしれない、とも同時に思った。

だから、そういう繊細さをちゃんと映像でも表現してくれるなら、3期があってほしいけど、それが無理なら、多分コケてしまうだろうから、辞めたほうがいいのかもしれない。

この先の物語のそういう「微妙さ」も考慮して、今回の最終回のような展開で、一旦、オチを付けたのかもしれない。

まぁ、この手の作品は、オチが難しいのは確かだから。
(そういえば、「俺ガイル」とかどうなってんだろう?)

そういう意味では、あの時折挟み込まれる、パステル調の画面は、うまかったな、と思う。1期の頃からの表現だけど、あれのお陰で、登場人物たちそれぞれのその場面での「想い」に見る側の想像が向かうことになって、いい心理的「溜め」、というか余韻が生まれていたと思う。

ああいう感じで、3期の表現が検討されるといいんだけどね。

ともあれ、終わってしまった。。。
ちょっと残念ではあるなぁ、やっぱり。
8話の恵は、反則技だったからなぁ。。。

で、その後に続いた、英梨々+詩羽に対する引き抜き騒動には、えー???、と目が点になったのだけど、しかし、よくよく考えると、王道だよね。

できるキャラは、キャリアアップと言うかたちで主人公のそばを離れ、後には、主人公を等身大のまま見てくれる「ヒロイン」が残る、って、それこそ柴門ふみ以来の王道だからね。

それに、こういう展開だと、たとえば英梨々ファンは、倫也みたいなクソ主人公に英梨々をとられるよりも、英梨々には仕事を選ぶ孤高のイラストレーターに留まってくれたほうが、きっと自分たちにとっても都合がいいってことになるよね。

ということで、いわばそれぞれのヒロインのキャラ属性に応じた、しかし、八方丸く収まるかたちのエンドで上手いなぁ、とも思ったけど。
まぁ、霞ヶ丘先輩は、進んで愛人ポジションを選んだわけですがw

ともあれ、面白かった。
これで終わっても満足だし、3期があるなら期待したい。

あーというか、恵、英梨々、詩羽、・・・、というこの座組で、また異なる物語を見てみたい気もするかも。

倫也の存在を外して、むしろ、10年後の社会人編とかも見てみたいけどね。
もちろん、皆、それなりのクリエイターになっているというシチュだけど。
あ、でもそれじゃ、SHIROBAKOかw

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