BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン 第6話 『撫物語 なでこドロー 其ノ伍』 感想: 西尾維新も新房昭之もシャフトも、もう一昔前の創作者という感じしかさせないイタさに溢れたシリーズ。。。

2024-08-13 00:09:52 | 西尾維新
〈物語〉シリーズの新作だからということで、なんだかんだ言って、ダラダラと見てきたのだけど、今回で『撫物語』のパートが終わったので、まとめて書いておくと。

いろいろな意味で、なんとも言えないくらい、イタかった。

なんだろうなぁ。

原作の方も、オフシーズンやモンスターシーズンは、いかにも蛇足の、「先生、せっかく人気があるので、もう少し物語、引き伸ばしましょう!」と言われたような内容で、お世辞にも面白いとは思えなかったので、

それをアニメ化したところで面白いはずもなく。

しかも『撫物語』の場合、ほとんどが撫子=花澤香菜の一人芝居なので、退屈この上ない。

そもそもまだ花澤香菜が人気が出てきた頃に演ったキャラなので、いまや大御所も大御所の彼女による少女役の一人芝居となると、なんていうか、ただただ時間が流れたことだけを実感させられて、出涸らし感ばかりした。

共演も斧乃木ちゃん役のはやみんとその他、なのも、なんだかんだ言ってイタい。


で、肝心のアニメーションだけど、これこそ、もう本気で出涸らし感しかない。

往年のシャフトの演出をコピペしました、って感じ。

しかも、作画的には劣化コピーで。

なんていうかね、もう、これ、こんなのが続くなら、アニメ化しないほうがいいんじゃないかな?

『化物語』や『傷物語』の出来にまで泥を塗る形にしかならない。

怪異が生じることの意味や、それに伴う痛みとかが、スリラー的にもホラー的にもちゃんと意味があったからこそ、合間合間に挟まれる、それこそ八九寺とのくだらない会話に意味があったわけで。

それを、そうしたスタイルだけをコピペして増産したところでろくなことにならない。

原作も手元にあるけど、あるところからずっと積読になってるくらい、もはや食指もまったく動かない。

端的に、西尾維新がさすがにオワコンってことで。

ついでに、新房昭之の全盛期も遠くなりにけりで、あとは弟子による劣化コピーばかり。

今回の『撫物語』は、こうした、かつての栄光時代の経過を痛感させられただけだった。

もういいじゃん、〈終物語〉のあたりで本編の物語が完結したと思っておけば。

それ以降のシーズンはもう全部、蛇足でしかないよ。

むしろそれ以上続けるのは恥さらしといってよい。

個々のキャラについてのバックストーリーを後付で水増ししていくだけの作業だから。

単純に見苦しい。

supercellの「君の知らない物語」の頃にはもう戻れないのだから。

あれはあれでネットが文化的発信源たり得たときだからこその良さだったわけで。

配信やソーシャルメディアでレコメやエンゲージメントが常識になった時代では抱けない面白さなんだよ。

あーだから今はもうセカイ系がなくなったわけだよね。

今やネットは、開放感ではなく閉塞感を与える場所になったわけだから。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 杖と剣のウィストリア 第5話... | トップ | 時々ボソッとロシア語でデレ... »

西尾維新」カテゴリの最新記事