カシワの芽と幹
<ブナ科コナラ属>
冬でも枯れ葉が残りやすい。
一年枝や冬芽は太く、毛が密にある。
落葉高木。
樹皮は
厚く灰褐色~黒褐色でやや深い不揃いな裂け目がある。
枯れ葉が残りやすいのは離層の発達が悪いからだそうだ。
↓は冬芽
↓は幹
ナツツバキ(シャラ)の実
<ツバキ科ナツツバキ属>
落葉高木。
冬芽は紡錘形でひらたい。
樹皮は帯黒赤褐色で薄くはがれる。
葉は互生し、倒卵形。
6~7月、
葉腋に白い花を咲かせる。
花弁は5個で、ふちに細かい鋸歯がある。
果は木質の先のとがった卵形で熟すと5裂する。
ミツマタ(三椏)の花
<ジンチョウゲ科ミツマタ属>
落葉低木。
樹皮は黄褐色で、枝は3つに分かれている。
葉は互生し、広披針形で薄く、裏面は粉白色。
3~4月、
葉に先立って球形の頭状花序をつける。
萼は筒型で先は4裂し、内側が黄色。
外側には白い毛が密生する。
果実はそう果で萼筒につつまれる。
樹皮の繊維を製紙の原料にする。
<俳句歳時記>春
三椏の花(みつまたのはな)
[黄瑞香(きずいこう)]
三椏のいろにはじまる雑木山 伊藤 三十四
三椏の花に光陰流れ出す 森 澄雄
三椏の花に寒さのとどまりし 今井千鶴子
三椏の蕾の声よ鳩と歩く 平井久美子
花三椏に陽の道どっと水使う 伊藤 和
ドウダンツツジの芽
(灯台躑躅)
<ツツジ科ドウダンツツジ属>
落葉低木で、葉は枝先に輪生状に互生。
先はとがり、ふちに細鋸歯がある。
春、
若葉の下に壺状の白い花を散形花序に吊り下げる。
ドウダンツツジの仲間は、紅葉が美しい。
冬芽は株立ち状に密に枝を出す。
葉痕は三角形で下へ伸びる。
頂芽は卵形。
クヌギの冬芽
(椚・櫟・椚)
<ブナ科コナラ属>
落葉高木。
樹皮は灰褐色~灰黒色で不規則に縦に深く裂ける。
一年枝はやや細く、淡褐色~褐色。
冬芽は落葉するコナラ属の中では細長い。
枝先に1~3個の芽がつく。
冬芽は栗褐色で細長く灰白色の毛がある。
芽鱗の縁に灰色の毛がならぶ。
枝先には頂芽の他に1~2個の側芽がつく。
下は幹
クヌギの木にクヌギエダイガフシ