熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

帚木 蓬生 著「老活の愉しみ 心と身体を100歳まで活躍させる」靴の場合

2020年09月27日 | 書評(ブックレビュー)・読書
   著者は、「ヘルス・リタラシー」の項で、「靴は健康の必需品」と書いている。
   靴も健康の一部で、靴こそは毎日世話になる必需品で、健康が大いに左右される。歳をとるにつれて、靴はどうでも良い、あるもので済ますという考えになりがちだが、靴が足にぴったりかどうかは高齢になってからは特に大切なのだという。
   足幅も大切だが、最も重要なのは、踵をがっちり包み込んで固定して、幅もぴったりすれば申し分なく、さらに、足の甲がキチンと覆われる方が歩きやすい。面倒でも靴紐が推薦で、できれば、ソールが少し盛り上がって、土踏まずにぴったりしていた方が歩きやすく疲れにくい。のだという。
   先日、歳を取ると、真っ先にダメッジを受けるのは、「歯目足」だと書いたが、その足への負担を、少しでも軽くすることであろう。
   とにかく、歩けなくなれば、生活の殆どは止まってしまうし、頭を刺激する働きが落ちて、大変なことになる。

   さて、私は、現役を離れてから、ずっと、革靴から解放されて、ウォーキングシューズで通している。
   冠婚葬祭やあらたまった会合などに出るときなどは、革靴に履き替えて出かけているのだが、その機会も随分減ったので、ウォーキングシューズを何足か状況に応じて履き替えて使っている。
   もう、私の足がウォーキングシューズに慣れてしまって、殆ど革靴に馴染まなくなってしまったのである。
   とにかく、歩くことに主眼を置いて開発されている靴なので、長距離を歩くのにも負担は少ないし、年寄りには助かる。

   ウォーキングシューズは、色々試してみたが、良いか悪いかと言うこともあるが、最近では、ミズノの靴を愛用している。
   ミズノのウォーキングシューズでも、デザインがフォーマルシューズと殆ど変らない最上級のブラックの靴を選べば、多少あらたまったフォーマルな場所へでも履いていけるので重宝している。
   現役の時にも、靴底が皮ではないゴム底のフォーマル靴を履くことがあったので、私には、ゴム底の靴の方が合うのである。

   ヨーロッパに居たときや海外事業で海外に行く機会の多かった時期には、軽くて柔らかいGOLD PFEIL(ゴールドファイル) の革靴を愛用していた。
   イギリスに長かったので、ロンドンのジャーミンストリートには、随分素晴らしい老舗の靴店が軒を並べていて、ジョンロブ(JOHN LOBB)やエドワードグリーン(EDWARD GREEN) などを筆頭にして、一生持つという靴を作るという凄い店があったが、何度か、チャーチ(Church’s)の靴を買ったことがあるのだが、永住するわけでもなく、紳士面して生きていけるわけでもないので、縁がなかった。

   余談だが、私がロンドンで付き合っていた人々は色々な方面で一級の紳士であったと思うのだが、判で押したようなピリッとした映画に出てくるようなジェントルマンスタイルの出で立ちをしているようにも思えなかったし、靴にしても、磨きのかかったジョンロブの靴を履いているようには思えなかったのである。
   ダンヒルなど、ジャーミンストリートには、世界屈指の紳士用品の店が犇めいているんだが、どのような人々がお客なのか、
   私がロンドンに居たときには、Japan as no.1の時代であったので、日本人観光客が沢山訪れていたのだが、イギリス人は、至って質素でシンプルな生活を送っているので、不思議な感じがしている。
   
コメント
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