
孫に付き合って、夏休み子供アニメ映画を2本見た。
一つは、東宝の「劇場版ポケットモンスター/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」とシュレック2のドリームワークスの「森のリトルギャング」である。
子供達の人気はポケモンの方が上で客も多かったようだったが、映画の質としては、リトルギャングの方がパンチと風刺が効いていて面白かったし、それに、私の見たのは日本語版だったが、声優が素晴らしかった。
オリジナル版も、RJにブルース・ウイルス始め名優を起用するなど大変力を入れていて、改めて、アニメ映画での声優の役割の重要性を認識した。
話は一寸飛ぶが、TVのまんが日本昔ばなしは、市原悦子と常田富士男のたった二人の語りだが、あれだけしみじみと豊かに語りかけてくれる番組も数少ないと思っているが、これも、同じことである。
一匹狼の流れ者アライグマRJが、空腹に耐えかねて、冬眠中のクマ・ヴィンセントの蓄えていたスナック菓子を盗んで台無しにしてしまい、1週間で返すことを約束させられる。
冬眠から目覚めた森の動物達は、冬眠中に森が厚い生垣で遮られて住宅地が出来たことを知って驚く。
そこへ、世慣れたRJがやってきて動物達を騙して人間達から菓子を盗み出す作戦を思いつく。
人間達の美味しい菓子の味を知った動物達は、RJにそそのかせて、危険な人間世界を相手に珍妙なお菓子争奪戦争を始め、害獣駆除会社まで出動して、てんやわんやの騒動を巻き起こす。
最後は、クマや悪い人間(?)達を懲らしめて、RJが動物達に家族として迎え入れられるのだが、登場する多彩な動物達のユニークさが堪らなく愉快で面白い。
冒頭、RJがベンディングマシンのチップを買ったのだが、途中で引っかかってしまってどうしても取り出せない、これが、空腹の設定となっていて、クマの蓄えた食糧が総て菓子だと言うのも面白い。
一冬の間に開発されて、隣接地には立派な住宅団地が出来上がってしまって、動物達と人間世界の遭遇が、RJの悪知恵からお菓子戦争で始まるのも面白いが、IT化された防犯セキュリティ・システムを掻い潜る動物達の知恵など、随所に人間風刺が織り込まれていて愉快である。
やはり、世慣れすぎて狡賢いしかし当世風のRJを初めて声優に挑戦した役所広司が、そして、おっとりした知恵のある長老常識者のカメのヴァーンを武田鉄矢が、夫々演じていて、これが実に上手い。
おっチョコちょいで陽気なリスのハミーを石原良純、死んだ真似をして芝居の上手いオポッサムのヘザーと主題歌を歌うBoA,それに、お色気たっぷりで番ネコを口説くスカンクのステラを友坂さんが演じていて、その豊かな声優振りが、CGを駆使して極めてリアルになった動物達のキャラクターを更に色彩豊かに増幅して、楽しさを倍加している。
人間の役が来たので喜んだと言う白木マリは、標的となって食べ物を奪われて動物達を追い掛け回す婦人ブラディスを、性格俳優そのままの地で演じていて、その独特な力強さと迫力が素晴らしい。
動物達の毛の一本一本まで注意して描いたと言う徹底振りと、IT技術を最大限に活用駆使した技術の冴えは抜群である。
特に、激しいアクションや息もつかせぬ豪快なテンポなど、ここまでアニメ映画の製作技術が進化したのかと思うと、あのアナログ調で夢多き実に温かいディズニー・アニメに圧倒されたずっと昔の、あの時の感動が蘇ってくる。
この映画の一つの重要なテーマは、家族としての愛、動物達は自分達の結びつきは愛だと言い、ずっと一人ぼっちで通してきたRJもその家族に受け入れられる。
純粋無垢な動物達を通して、失われつつある生きる値打ちの大切さを語りかけたかったのであろう。
一つは、東宝の「劇場版ポケットモンスター/ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」とシュレック2のドリームワークスの「森のリトルギャング」である。
子供達の人気はポケモンの方が上で客も多かったようだったが、映画の質としては、リトルギャングの方がパンチと風刺が効いていて面白かったし、それに、私の見たのは日本語版だったが、声優が素晴らしかった。
オリジナル版も、RJにブルース・ウイルス始め名優を起用するなど大変力を入れていて、改めて、アニメ映画での声優の役割の重要性を認識した。
話は一寸飛ぶが、TVのまんが日本昔ばなしは、市原悦子と常田富士男のたった二人の語りだが、あれだけしみじみと豊かに語りかけてくれる番組も数少ないと思っているが、これも、同じことである。
一匹狼の流れ者アライグマRJが、空腹に耐えかねて、冬眠中のクマ・ヴィンセントの蓄えていたスナック菓子を盗んで台無しにしてしまい、1週間で返すことを約束させられる。
冬眠から目覚めた森の動物達は、冬眠中に森が厚い生垣で遮られて住宅地が出来たことを知って驚く。
そこへ、世慣れたRJがやってきて動物達を騙して人間達から菓子を盗み出す作戦を思いつく。
人間達の美味しい菓子の味を知った動物達は、RJにそそのかせて、危険な人間世界を相手に珍妙なお菓子争奪戦争を始め、害獣駆除会社まで出動して、てんやわんやの騒動を巻き起こす。
最後は、クマや悪い人間(?)達を懲らしめて、RJが動物達に家族として迎え入れられるのだが、登場する多彩な動物達のユニークさが堪らなく愉快で面白い。
冒頭、RJがベンディングマシンのチップを買ったのだが、途中で引っかかってしまってどうしても取り出せない、これが、空腹の設定となっていて、クマの蓄えた食糧が総て菓子だと言うのも面白い。
一冬の間に開発されて、隣接地には立派な住宅団地が出来上がってしまって、動物達と人間世界の遭遇が、RJの悪知恵からお菓子戦争で始まるのも面白いが、IT化された防犯セキュリティ・システムを掻い潜る動物達の知恵など、随所に人間風刺が織り込まれていて愉快である。
やはり、世慣れすぎて狡賢いしかし当世風のRJを初めて声優に挑戦した役所広司が、そして、おっとりした知恵のある長老常識者のカメのヴァーンを武田鉄矢が、夫々演じていて、これが実に上手い。
おっチョコちょいで陽気なリスのハミーを石原良純、死んだ真似をして芝居の上手いオポッサムのヘザーと主題歌を歌うBoA,それに、お色気たっぷりで番ネコを口説くスカンクのステラを友坂さんが演じていて、その豊かな声優振りが、CGを駆使して極めてリアルになった動物達のキャラクターを更に色彩豊かに増幅して、楽しさを倍加している。
人間の役が来たので喜んだと言う白木マリは、標的となって食べ物を奪われて動物達を追い掛け回す婦人ブラディスを、性格俳優そのままの地で演じていて、その独特な力強さと迫力が素晴らしい。
動物達の毛の一本一本まで注意して描いたと言う徹底振りと、IT技術を最大限に活用駆使した技術の冴えは抜群である。
特に、激しいアクションや息もつかせぬ豪快なテンポなど、ここまでアニメ映画の製作技術が進化したのかと思うと、あのアナログ調で夢多き実に温かいディズニー・アニメに圧倒されたずっと昔の、あの時の感動が蘇ってくる。
この映画の一つの重要なテーマは、家族としての愛、動物達は自分達の結びつきは愛だと言い、ずっと一人ぼっちで通してきたRJもその家族に受け入れられる。
純粋無垢な動物達を通して、失われつつある生きる値打ちの大切さを語りかけたかったのであろう。