昨日の参議院議員選挙には、当然行って投票した。
私は、学生時代から、大体、穏健な左派系の考え方をしていたので、社会党か民主社会党に投票することが多かった。
と言っても、労働組合的な考え方や組織的な社会主義的な政治行動に同調したのではなく、思想としての民主社会主義的な考え方を取っていたのである。
しかし、長い海外生活を終えて帰って来てからは、是々非々主義を通していて、その都度考えて候補者を選び、自民党に投票することもあった。
前回の衆議院議員選挙には、改革を期待して地方区は民主党に入れて、比例区には社民党に入れた。社民党については、過去の痕跡と言うか、主張にはあんぐりせざるを得ないほど同調の埒外だが、毒にも薬にもならない化石のような政党だと思うけれど、一種のセイフティバルブとして、その存在は価値があると思っていたからである。
今回は、一応民主党に見切りをつけて、取りあえずと言うのが正直なところで、みんなの党に、地方区も比例区も投票した。
考え方が、みんなの党に近いからであって、民主党を見限ったからではない。
私自身は、どちらかと言えば社会民主的な考え方に傾いており、このどうしようもない状態でデッドロックに乗り上げている日本を救済する為には、過去の自民党的な政治や政策を払拭して、民主党的な視点に立って政治を行うべきだと考えている。
しかし、昨今の民主党の政策で、やや引っかかるのは、労働組合傾斜的な傾向で、日本の経済産業の活力を再生する為には、企業やアンテルプレナー、起業意欲に燃えた事業主体に強力なインセンティブを与えない限り不可能だと考えているからである。
いずれにしろ、私自身は、今回の民主党大敗と言う選挙結果には、非常に失望している。
民主党の敗北は、菅首相が、消費税アップを公言したからだと言う批判が一般的だが、鳩山政権の崩壊と、鳩山・小沢の政治と金の問題で、既に、民主党人気は地に落ちており、国民に民主党に対する幻滅感が充満しており、選挙で勝利する目などは完全に消え失せていたはずである。
尤も、所得統計を確認した訳ではないが、年収200万円以下の労働者が1000万人以上も居ると言われている最悪の貧困格差社会国家日本の総選挙で、消費税を、今の5%から倍の10%に上げるなどと、政権を担っている総理大臣が言えば、生活苦に悩む人々は不安を感じ、国民の多くが危機感を持つのは当然で、そんな空気さえ読めない総理に国政を任せていること自体がが問題であろう。
昔から、古今東西を問わず、いくら正しい国家政策でも、増税については、一般国民は理由の如何を問わず須らく反対してきた、数少ない唯一の常識である。だから、イギリスなどでは、政府が決めれば、付加価値税(消費財)は、いつでもいくらでも上げられるようになっているのである。
余談だが、今回の選挙で、理解に苦しむのは、自民党の厚顔無恥とも言うべき対応で、民主党の政策やたった10ヶ月の治世を、口を極めて罵り糾弾していたのだが、今日のように日本の政治経済社会をどうしようもない最悪の状態に追い込んだ当事者は、自民党自身だと言うことが分かっているのであろうかと言うことである。
10ヶ月前に崩壊寸前であった筈の自民党が、救世主のように脚光を浴びて、返り咲いたのみならず、大勝したと言うのだから驚きだが、節操のなさと言うか主体性のなさと言うか、国民は一体何を考えているのであろうか。
三つ子の魂100までと言う諺があるが、何十年もの長い間、国政を誤り、日本人が敗戦の廃墟から必死になって築き上げてきた貴重な財産と誇りを、悉く叩き潰して世界最悪の借金国家に陥れた張本人が、たったの10ヶ月で真人間に生まれ変わるなどと言う芸当が出来ると思っているのであろうか。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、こんな悲劇を、日本人は、この歴史の中で、何度も何度も性懲りもなく繰り返して来たのである。
(このような表現をして、自民党を批判するのは、間違っているであろうか。)
幸か不幸か、期せずして、衆参両院がねじれ国会となってしまったが、無茶苦茶な一党独裁よりはましであろう。
民主党も、政権前に、このねじれを利用して相当あくどい手段を行使してきたし、政権後も議会制民主主義を逸脱するような手段にも出ていたと思うのだが、今回は、衆議院議員の3分の2を抑えていないので、野党の反対に会えば法案さえ通らないので、ごり押しは一切出来なくなってしまった。
根回し掻き回し、周知を集めてコンセンサスを得てことを進めて行くのが日本社会の特質。
政局が混乱して政界再編成が起これば別だが、少なくとも3年間は、民主党内閣が続くのであろうが、とにかく、政局を安定させて、遅ればせながらも、グローバル社会の波に乗らない限り、日本の明日はなくなる。
私は、学生時代から、大体、穏健な左派系の考え方をしていたので、社会党か民主社会党に投票することが多かった。
と言っても、労働組合的な考え方や組織的な社会主義的な政治行動に同調したのではなく、思想としての民主社会主義的な考え方を取っていたのである。
しかし、長い海外生活を終えて帰って来てからは、是々非々主義を通していて、その都度考えて候補者を選び、自民党に投票することもあった。
前回の衆議院議員選挙には、改革を期待して地方区は民主党に入れて、比例区には社民党に入れた。社民党については、過去の痕跡と言うか、主張にはあんぐりせざるを得ないほど同調の埒外だが、毒にも薬にもならない化石のような政党だと思うけれど、一種のセイフティバルブとして、その存在は価値があると思っていたからである。
今回は、一応民主党に見切りをつけて、取りあえずと言うのが正直なところで、みんなの党に、地方区も比例区も投票した。
考え方が、みんなの党に近いからであって、民主党を見限ったからではない。
私自身は、どちらかと言えば社会民主的な考え方に傾いており、このどうしようもない状態でデッドロックに乗り上げている日本を救済する為には、過去の自民党的な政治や政策を払拭して、民主党的な視点に立って政治を行うべきだと考えている。
しかし、昨今の民主党の政策で、やや引っかかるのは、労働組合傾斜的な傾向で、日本の経済産業の活力を再生する為には、企業やアンテルプレナー、起業意欲に燃えた事業主体に強力なインセンティブを与えない限り不可能だと考えているからである。
いずれにしろ、私自身は、今回の民主党大敗と言う選挙結果には、非常に失望している。
民主党の敗北は、菅首相が、消費税アップを公言したからだと言う批判が一般的だが、鳩山政権の崩壊と、鳩山・小沢の政治と金の問題で、既に、民主党人気は地に落ちており、国民に民主党に対する幻滅感が充満しており、選挙で勝利する目などは完全に消え失せていたはずである。
尤も、所得統計を確認した訳ではないが、年収200万円以下の労働者が1000万人以上も居ると言われている最悪の貧困格差社会国家日本の総選挙で、消費税を、今の5%から倍の10%に上げるなどと、政権を担っている総理大臣が言えば、生活苦に悩む人々は不安を感じ、国民の多くが危機感を持つのは当然で、そんな空気さえ読めない総理に国政を任せていること自体がが問題であろう。
昔から、古今東西を問わず、いくら正しい国家政策でも、増税については、一般国民は理由の如何を問わず須らく反対してきた、数少ない唯一の常識である。だから、イギリスなどでは、政府が決めれば、付加価値税(消費財)は、いつでもいくらでも上げられるようになっているのである。
余談だが、今回の選挙で、理解に苦しむのは、自民党の厚顔無恥とも言うべき対応で、民主党の政策やたった10ヶ月の治世を、口を極めて罵り糾弾していたのだが、今日のように日本の政治経済社会をどうしようもない最悪の状態に追い込んだ当事者は、自民党自身だと言うことが分かっているのであろうかと言うことである。
10ヶ月前に崩壊寸前であった筈の自民党が、救世主のように脚光を浴びて、返り咲いたのみならず、大勝したと言うのだから驚きだが、節操のなさと言うか主体性のなさと言うか、国民は一体何を考えているのであろうか。
三つ子の魂100までと言う諺があるが、何十年もの長い間、国政を誤り、日本人が敗戦の廃墟から必死になって築き上げてきた貴重な財産と誇りを、悉く叩き潰して世界最悪の借金国家に陥れた張本人が、たったの10ヶ月で真人間に生まれ変わるなどと言う芸当が出来ると思っているのであろうか。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、こんな悲劇を、日本人は、この歴史の中で、何度も何度も性懲りもなく繰り返して来たのである。
(このような表現をして、自民党を批判するのは、間違っているであろうか。)
幸か不幸か、期せずして、衆参両院がねじれ国会となってしまったが、無茶苦茶な一党独裁よりはましであろう。
民主党も、政権前に、このねじれを利用して相当あくどい手段を行使してきたし、政権後も議会制民主主義を逸脱するような手段にも出ていたと思うのだが、今回は、衆議院議員の3分の2を抑えていないので、野党の反対に会えば法案さえ通らないので、ごり押しは一切出来なくなってしまった。
根回し掻き回し、周知を集めてコンセンサスを得てことを進めて行くのが日本社会の特質。
政局が混乱して政界再編成が起これば別だが、少なくとも3年間は、民主党内閣が続くのであろうが、とにかく、政局を安定させて、遅ればせながらも、グローバル社会の波に乗らない限り、日本の明日はなくなる。